福永令三のレビュー一覧

  • クレヨン王国 茶色の学校 PART2
    茶色の学校の廃校を巡り、パイプ破損を切り札になんとかできないか悩むおたま(主人公)。
    古物商を呼んで学校の備品を売ろうとする校長。
    おたまが何者かに誘拐され、孤島の小屋で縛られる。などミステリー展開。

    終盤はミステリー小説の謎解きシーンのように、皆に振る舞われたきのこ鍋(クレヨン王国のきのこが入っ...続きを読む
  • クレヨン王国 超特急24色ゆめ列車
    冒頭のファンレターにて、宛名が書いてなかったり、切手代わりにシールが貼ってあったり、封筒の中にそのまま小銭が入ってたり、児童文学作家あるあるな話で、手間だけど嬉しいだろうなと面白かった。そりゃあ受け取り拒否なんてできませんよね。

    オタマジャクシや金魚先生の話かと思いきや、終盤はオタマジャクシを救う...続きを読む
  • クレヨン王国王さまのへんな足
    これまでの人生で3度ほど足を患ったことから、いつか足のことを書きたいと思っていた著者による。
    王様の足がカエルになったり、カニになったり、カカシになったり、それぞれ挿絵があるが、可愛くもあり、気持ち悪くもある。
    雪女かどうか見極める場面が1番面白かった。
    王様メインの話なので、冒頭からシルバー王妃や...続きを読む
  • クレヨン王国 水色の魔界
    一円玉を身体に貼り付けた人々がパニックになる"死魚の豪雨"はなかなか残酷だった。冒頭では怒りに支配されていたカッちゃんだが、運動が苦手であるエピソードに凄く共感した。水色と黒色のクレヨンらは暗い話を少し明るくする担当。
    月のたまごに登場した開祖ダミャーニナ師や愛馬スーダンの像や、住まいだった青目庵、...続きを読む
  • クレヨン王国 森のクリスマス物語
    童話作家(作者本人)が話の構想を練るために森へ行くと、木々やクレヨン達がクリスマスプレゼントに童話をお願いされ、お題のリクエストに答えながら語っていく話。
    "子ダコのレールさがし"、
    "おサルのくしゃみばやし"、
    "エレベーター、エスカレーターと、かいだんくん"がお気に入り。
    かいだんくんに負けて名...続きを読む
  • クレヨン王国109番めのドアPART1
    時を進める力を持つ金バト、
    時を戻す力を持つ銀バト。
    2羽の時バトを解放してしまい、連れ戻すための冒険が下巻に続く。
    登場する東大生が、昔の対人関係が苦手なガリ勉のイメージで面白かった。

    ーーー人間たちは、進歩しか願わない性質によって、地球上の大半の生物を破滅させた後、そのもっともずるがしこい者た...続きを読む
  • クレヨン王国いちご村
    少し切ない話が多かった。
    小石とスミレの花の話が1番好きかな。
    どんぐりが報われ無さすぎる。そんなところで根を張っても、いずれ枯れてしまうのではないか。
    色に因んだ短編集だが、もっといちご村の話が欲しかった。
  • クレヨン王国デパート特別食堂
    アイスクリーム好きのオウムが可愛くて1番好き。
    幼稚園で流行っているゲームが面白かった。

    「極楽いき、発車、オーライでございます。」
    「地獄へ落ちろ!」

    勉強するゴイサギくんの挿絵も、この本を読んでいたりして面白かった。
    全体的にふふっとなる可愛らしさのある話が多いのだが、少し物足りなかった。
    ...続きを読む
  • クレヨン王国黒の銀行
    今シリーズにしては珍しく大人のただの悪役(泥棒)がでてきて、いつもと違う始まり方。
    祖父の家で祖父を守りながら泥棒を相手に演じる場面が一番面白かった。
    黒の銀行から色々引き出して泥棒の邪魔をしたりして、便利に使う。
  • クレヨン王国の十二か月
    小学生の時にワクワクしながら読んだ作品の1つでした。
    自分の12の悪い癖のせいでお城を出ていってしまったゴールデン王様を連れ戻すべく
    小学生2年生のユカと共に自分の癖を改めながら旅をすることになったシルバー王妃。
    他人のふり見てわがふり直せといった感じで
    最初はわがままでどうしようもない王妃も
    ユカ...続きを読む
  • クレヨン王国まほうの夏
    後半でまさに推理小説な場面があり、面白かった。水色大福とはなんなのか、よく分からない。水色大福にはどの生物が相応しいのか試行錯誤しながら、同級生が誘拐されて探し出す話。
    白ちゃんがそんなふうに関わってくるとは。
    水色大福の落ちはあっという間だったが、良かった。
  • クレヨン王国月のたまご-PART5
    ダマーニナやダガーらのそれぞれの思惑などが語られ、実際にはどうゆう展開になってくるか。
    三郎は子馬に導かれて沼に潜り、水色のたまごのようなものに近寄ると海の小人達が暮らしていた。
    エビやカニを養殖して町を作ろうとしていた。
    巧みな筆遣いで紙に絵を描き三郎に情報を伝える。月からタマゴラインで水色のもや...続きを読む
  • クレヨン王国月のたまご-PART7
    鏡の森の城に主要メンバーが集まり始め、それをダガーがもろとも燃やそうとする。
    アラエッサとストンストンの俳句大会や祭りの参加はつかの間の明るい話だったが、最終巻に向けて緊張が高まっていく。

    アラエッサとストンは祭りに参加するとアラエッサの昔馴染みのケンちゃんと再会し、仕事を手伝うことになり、鏡の森...続きを読む
  • クレヨン王国七つの森
    冒頭から、
    「夏休みの宿題の代わりに夏休みの歌を完成させなさい。( )の中に1番嫌いな曜日と嫌いな理由を書きなさい。」
    と先生がプリントを配り、みんな様々な理由を考えて提出していくのだが、私からしたら断然"体育"である。
    しかし歌の後半では、
    〜平気になろう( )なんか
    やっつけちゃおう( ...続きを読む
  • クレヨン王国の花ウサギ
    サラッと辛辣すぎて笑った。

    ちほは、なんだかかなしくなりました。
    このきれいな海が、くさっているというのです。
    くさっているのは、海ではなくて、漁師たちではないでしょうか。p26

    そのひょうしに、クレヨンは、ばらばらに海の中にとびこんでしまいました。
    「あ、クレヨンの投身自殺だ!」
    と、男の子た...続きを読む
  • クレヨン王国の花ウサギ
    子供の頃に読んで、難しいことはよくわからないなりにラストシーンの切なさやアオザメオニの怖さだけ記憶に残ってた。
    大人になって改めて読むと、かなりしっかりと環境問題をテーマにしてることに驚いた。
    書かれた当時は80年代、まだ公害問題も過去の話ではなかった時代だもんね。作中で書かれてるような再開発推進派...続きを読む
  • クレヨン王国 森のクリスマス物語
     クリスマスにちなんだ物語ではなく、作者が森の木々や子ダヌキなどのリクエストに応え、クリスマスプレゼントとしてお話を贈る。クリスマスっぽさはあまりないが、ほっこりする話やクスッと笑えるような話が詰まった1冊。『おサルのくしゃみばやし』『七福ダヌキ』『まほう使いのおとしもの』がお気に入り。
     童話は大...続きを読む
  • クレヨン王国なみだ物語
    大人になってから初読の本書。いろんな種類の“なみだ”が流れる短編集。どれもグッとくるお話ばかり。赤信号のなみだは、小学生にはまだ理解できないかも。かかし、算数の本、植木ばち、ヤマザクラがお気に入り。悲しいとき以外にも涙は流れることは、子どもにはピンとこないことが多いと思うので、本書も子どもの頃に読ん...続きを読む
  • クレヨン王国からきたおよめさん
    タイトルから想像する内容と全然違った。およめさんを迎えるのは小学生と高校生の女の子だし、お金を払って注文するのにやって来るのはクレヨン王国を追砲されたはみ出し者で一癖どころか十癖はありそうな厄介者。
     自分らしさを保つことの難しさと友情がテーマ。桃と亜有子の友情は私が体験したことのない類のものだった...続きを読む
  • クレヨン王国いちご村
    入院したぼくの夢に、くれよんの各色それぞれの物語がでる。オムニバス。さいごはいちご。


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