とり・みきのレビュー一覧
-
購入済み
クルクルくりん
るんるんは、本は現在購入できません。ので、本サイトにて全冊購入しました。大変古い作品ですが、すばらしい!私はくりんちゃんのファンでもありますが、同等の面白さ!おすすめ!(要望:あずまひでお、のふたりとごにん、を販売してください笑)
-
購入済み
掲載誌の廃刊で...
掲載誌『新潮45』が、LGBTへの差別的エッセイの掲載から批判と攻撃を受け、早々に廃刊を決めてしまった。
社内他誌への引越し等して、絶対に存続させて頂きたい。
個性豊かな登場人物、描き込まれた絵、史実の研究、有事の古代人の行動...全てが想像を掻き立てる。良い作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白いなあ、としみじみ思うのは幽霊についてプリニウスとフェリクスが押し問答をする所。
単純に「見える人」と「見えない人」の構図であるし、「科学」対「迷信」でもあるし、「前進する意思」と「後悔の念」でもある。ヴェスヴィオスの大地震の甚大な被害の後で語られるから、もちろん震災後の日本人にも重ねられているのだと思う。
揺れ続ける最中も常に明日への一手を考え行動する彼らが心強い。
さてあと半分はポッパエアが舞台の中央に躍り出てきた。セネカもブッルスも彼女を見くびっていたのだろうか?類い稀な理性や頭脳が駆逐されてしまった原因がわからない。
幼稚な自己愛がふりかざす狂気!それを利する策謀家も登場して、ダ -
Posted by ブクログ
ネタバレポッパエアの妄執が虚ろなネロに注ぎ込まれてゆくのを黙って見ているローマの政治家たち。寒々しい。一人の暴君が悪政を行ったという短絡的な寓話から跳躍して、陰影のある物語が展開してゆく。2巻の娼婦への虐待も、悲劇に感動し妄想を膨らませたという背景を見せて説得力がある。小さな悪が次第に加速してゆく様を見せて鳥肌を誘う。
アトレウスの若さゆえの懊悩が主観でなく客観的に描かれているのも好ましく思う。人間のドラマもこの広大な世界の一つの事象に過ぎない。重大だが些細である。
ローマを離れて快復する憂鬱にハイジを彷彿。またはラスコーリニコフを蝕むサンクトペテルブルクを思い出す。
「自分」に囚われる若者特有の気 -
Posted by ブクログ
ネタバレうぉぅ!ますます面白い!高度に発達した都市ローマの描写がまず面白い。インスラ(アパート)の三階より上に住みたく無い!とか。パニス(パン)の種類とか。
そしてネロ!ネロに対するプリニウスの評価が、物言わぬ周囲の人間たちの思いを表している。混迷する政治。繊細なネロはその空気を感じてますます捻れていく。助けて!ネロは心中でプリニウスに訴えていたのではないか。
水道管の技師の出てくるくだりも面白い。本作では珍しいアクションシーンと、ローマの下水道技術の話。のみならず文明論にも発展。フェリクスの嫁も10年前は技師の孫娘みたいに可愛いかったのかなあ…。
それにしても、ここまで画面の描き込みが濃厚なマ -
Posted by ブクログ
これはもしかして私の願いのすべてをかなえてくれる連載になるかも。
ローマの日常を生きた人々の話が、歴史的偉人の人生とリンクし、そして現代や地域を超えた類推と対比をもたらし、
最後には大きな悲劇で収斂する。
1ッ間で皇帝ネロと将軍ヴぇスパシアヌスにヴェスヴィオス火山が出てきたからには大河になるんだろう、とは思っていたが、コルブロのパルティア戦役も出てきた。これはユダヤ戦役も当然出てくるし、あとはどこかでオトとガルバも出てくることになる。
塩野本を除いて、この時代を日本語の物語にしようと思った人がかつていただろうか?なんか、すごく貴重なものを見せられている気がする。 -
Posted by ブクログ
東邦新聞の新人記者・桂木真理は、地下鉄の車庫をつくる工事のなか出現したという地下の巨石について取材に向かう。巨石はすでに爆破されて処分された後だったが、その直上にある氷川神社に昔あったという「夜泣き石」の伝説を知る。
まもなく、有楽町線で事故が起こる。それは、これまで巨石によって封じられていた先住民の神・アラハバキ神が復活したためのものだった。
真理は「ヤマトの軍隊」自衛隊が地下でアラハバキ神と戦う姿を目撃する。
かつて、石の呪力をテクノロジーとして操り、彼らまつろわぬ神を封印した集団――それこそが物部氏である。 蛇=夜刀の神に苦戦する自衛隊の前に、一人の自衛官が進み出る。彼が手にしていたの