とり・みきのレビュー一覧

  • プリニウス 12巻(完)
    10年の時を経て完結。歴史に記録されているところは押さえた上で二人の作者による調査と空想による壮大な物語。暴君ネロは実は精神的に虚弱という設定、歴史的な記録がよくわからないプリニウスを好奇心旺盛なお方として描き、諸国漫遊とを上手く対比させての構成もよかったです。作画も素晴らしく古代ローマに一時連れて...続きを読む
  • プリニウス 9巻
    信頼していた将軍も処刑し、祭りにうかれ、麻薬漬けとなり、狂人となったネロ。プリニウスと面会するも正気には戻れない。孤独な皇帝の悲劇ですね。
    プリニウス一行は、再会と別れがありつつ、新たな旅に向かう。権力と自由どちらがよいかはわからないですね。
  • プリニウス 8巻
    奸臣により市民の心は離れ、師匠セネカにも自死を求め、愛妻も毒殺され、精神崩壊寸残の皇帝ネロ。なんだか気の毒。プリニウス一行は、アレキサンドリアからのクレタへ移動。世界の七不思議の2つと歯車仕立ての機械に驚く。
  • プリニウス 10巻

    完結!

    この巻はネロの最期が上手く描かれた名作です。後代の説を捨て、残忍と言うより悲しい王様を描くことで当時のローマを理解できそうです。とりみきのとんでもない細かさに、完結するのかと心配してましたが杞憂でした。
  • るんるんカンパニー 4

    クルクルくりん

    るんるんは、本は現在購入できません。ので、本サイトにて全冊購入しました。大変古い作品ですが、すばらしい!私はくりんちゃんのファンでもありますが、同等の面白さ!おすすめ!(要望:あずまひでお、のふたりとごにん、を販売してください笑)
  • プリニウス 7巻

    掲載誌の廃刊で...

    掲載誌『新潮45』が、LGBTへの差別的エッセイの掲載から批判と攻撃を受け、早々に廃刊を決めてしまった。
    社内他誌への引越し等して、絶対に存続させて頂きたい。
    個性豊かな登場人物、描き込まれた絵、史実の研究、有事の古代人の行動...全てが想像を掻き立てる。良い作品。
  • 石神伝説 2
    南方熊楠と粘菌の関係が出るのは良いとして、
     このホームレスのをっさんは、あじましでお大先生のホームレス時代がモデルの可能性があるさうである。へー。
  • プリニウス 1巻
    博物誌のプリニウスやエウクレス、セネカ、ネロなどなど歴史上の人物が動き、語り、絡み合う。面白い。とりみき氏の背景の巧さもすごい。
  • プリニウス 2巻
    うぉぅ!ますます面白い!高度に発達した都市ローマの描写がまず面白い。インスラ(アパート)の三階より上に住みたく無い!とか。パニス(パン)の種類とか。

    そしてネロ!ネロに対するプリニウスの評価が、物言わぬ周囲の人間たちの思いを表している。混迷する政治。繊細なネロはその空気を感じてますます捻れていく。...続きを読む
  • プリニウス 3巻
    ポッパエアの妄執が虚ろなネロに注ぎ込まれてゆくのを黙って見ているローマの政治家たち。寒々しい。一人の暴君が悪政を行ったという短絡的な寓話から跳躍して、陰影のある物語が展開してゆく。2巻の娼婦への虐待も、悲劇に感動し妄想を膨らませたという背景を見せて説得力がある。小さな悪が次第に加速してゆく様を見せて...続きを読む
  • プリニウス 4巻
    面白いなあ、としみじみ思うのは幽霊についてプリニウスとフェリクスが押し問答をする所。
    単純に「見える人」と「見えない人」の構図であるし、「科学」対「迷信」でもあるし、「前進する意思」と「後悔の念」でもある。ヴェスヴィオスの大地震の甚大な被害の後で語られるから、もちろん震災後の日本人にも重ねられている...続きを読む
  • プリニウス 1巻
    面白い!博物学の大家の素顔に迫る伝記のような体裁の中に「ほらふき男爵」みたいな一幕が出現したりする。不思議。
    皇帝ネロの描写も魅力的で、先行きが楽しみ。大まかな記録しか無い時代を描くので、細かなニュアンスはヤマザキ氏&とり氏の裁量にかかっている。作家の「込める」力をダイレクトに感じられて楽しい。

    ...続きを読む
  • プリニウス 2巻
    これはもしかして私の願いのすべてをかなえてくれる連載になるかも。

    ローマの日常を生きた人々の話が、歴史的偉人の人生とリンクし、そして現代や地域を超えた類推と対比をもたらし、
    最後には大きな悲劇で収斂する。

    1ッ間で皇帝ネロと将軍ヴぇスパシアヌスにヴェスヴィオス火山が出てきたからには大河になるんだ...続きを読む
  • プリニウス 1巻
    アバウトでマジカルで一瞬『動物のお医者さん』の漆原教授を連想させる風貌にして、もしドリトル先生が実在したらまちがいなく私淑したに違いない捨て身の探究心。
    とんでもなくスケールの大きいこの博物学者が実在したっていうところにシビれます。
    両先生にただただ感謝です。
  • プリニウス 1巻
    プリニウスみたいな男性、まぁ変人なんですけど、たまらなくタイプ。ということは、作者の1人ヤマザキマリさんと男性の好みが似ているんでしょう。
  • プリニウス 1巻
    マンガ学会で話が面白かったTop2の合作ということで販売前から購入を決意

    絵の緻密さもさることながら、プリニウスのセリフの一つ一つが面白い
    虚実の境が淡いのもいい感じ
  • 石神伝説 1
    東邦新聞の新人記者・桂木真理は、地下鉄の車庫をつくる工事のなか出現したという地下の巨石について取材に向かう。巨石はすでに爆破されて処分された後だったが、その直上にある氷川神社に昔あったという「夜泣き石」の伝説を知る。
    まもなく、有楽町線で事故が起こる。それは、これまで巨石によって封じられていた先住民...続きを読む
  • オタカラウォーズ 迷路の町のUFO事件
    SF謎解き小説、というのが
    もっともなジャンルかな。
    そう、遊歩の先祖が隠した
    お宝を見つける物語です。

    実は遊歩の先祖は・・・だった!!
    というちょっと意外な事実も出てきますが
    結構人間のエゴとかも
    出てきたりと考えさせられる作品でもあります。

    でも暗号の謎が
    まさかそうなっているとは
    思いも...続きを読む
  • THE LAST BOOKMAN ラスト・ブックマン
    名作「DAI-HONYA」の続編。西部の荒野に舞台を移し、書店管理官紙魚図青春が大活躍。
    「人に本の角を向けないこと」って大切ですね。
  • クルクルくりん 1
    連載当時は、うまいんだか下手なんだかよく分からない絵に
    非常に魅力を感じていました。
    岩井小百合さんと高田順次さん出演でTVドラマも放送されていましたね。
    リアルタイムで見られてよかった~。
    DVD化してないのかな?