佐々木常夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者は、肝臓病・鬱病を病んだ奥さんと自閉症の息子さんとを抱え、育児・家事を担いながら課長職を務め、東レの取締役を経て東レ経営研究所の社長となった人物。
しかし、この本ではそういった苛烈な状況での仕事とプライベートの両立という要素はあまり前面に出てこず、オーソドックスな「課長道」が説かれています。
「プレーイング・マネージャーにはなるな」「最初に君の信念を示す」「誉めるが8割、叱るが2割」など、なるほどと思わされる部分がある一方で、「社内政治に勝つ」の章では如何にも日本企業的なテクニカルな面でのアドバイスにも結構紙幅が割かれているあたり、面白いなと思います。
しかし、最初に『志』や『信念』の -
Posted by ブクログ
実務者の発言は説得力があると前々から繰り返し感じているところだったので、家庭に問題を抱えながらも、仕事でも成功を収めた人がどのような助言をするのかが気になって読んでみた。
自分としては具体的な身の上話を求めていたのだが、かなり一般化してしまっているところが非常に残念。
一つ意外だと感じたのは、部下への対応について。
「私は、基本的には、どのような人材でもあきらめずに指導、教育し、戦力化することが課長の本分と考えていますが、世の中には箸にも棒にもかからない人がいるのも事実です。
…厳しいようですが、そういう人は切って捨てるしかありません。」ときっぱり見捨ててしまっていること。こういう本だとだい -
Posted by ブクログ
上下関係とか、立場上そんなこと言えないとか、よくある会社でのしがらみの話。そんな場でこそ「よそ者(転職者)」の存在が活きる。ダイバーシティでは、ある一面で弱点がある者を排除して、優れた人材だけでなんとかするのではなく(そもそもそんな人が揃うことはない)、今いる人材でどうやるかが重要になる。これは組織論の基本なのか、オケでも同じことが言えると思う。この著者も良くあるパターンで、家族を顧みず仕事第一で働いていたが、あるとき、それではいけないと気がついて、改めたとのこと。前段階のときの家族の大変さを想像すると、変な例えだけれど、中学校時代に不良だった生徒が大人になった今は立派に更生しています、みたい
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Posted by ブクログ
ネタバレちょっとただがむしゃらに働いているな、そろそろもっとスケールするor持続性のある働き方をしないとな、という風に思って手に取った。40歳にはまだ遠いけど。
全部の考え方が当てはまるかというと全くそんなことはないし、なんというか根拠があいまいな感じもよくみられる。ただ、著者が経験したことから書いてはいるんだろうなと思うと、1人の先人の方のご意見として目を通すのは悪くない感じ。
またときが変われば共感することも変わるかもしれない。1つ1つの節は2-3ページと短いので、目次を見ながらつまむように読むといいかもしれない。
特に目に留まったのは、やっぱり働き方における「略す」こと。ほかには『「餅は餅屋」と -
Posted by ブクログ
今年(2017)誕生日を既に迎えておりまして、現在53歳です。この本は本来は40歳を目前に控えた社会人が読むべき本かと思います。
それでも敢えて読んだのは、少し怖かったのですが、この本で推奨されていることを自分の生活の中に取り入れてやってこれたのだろうか、ということを確かめてみたかったからです。
この本で取り上げられている事柄は、既に実践しているものもあり、少しほっとしたのが読後感ですが、私のこの15年程度を振り返ってみると、体力勝負のできなくなってくる40代中盤ころから、働き方を変えなければダメだ、でもどうすれば良いのか、とずっと葛藤してきました。
悩んだ結果、判断ではなく「決断」をし