TAGROのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
かなり良かった。西尾維新の素晴らしい一冊。
物語は、近親相姦ぎりぎりの兄である様刻と妹夜月そして、様刻のクラスメイト三人との人間関係を通じて世界と自分がどう関わって行くかを問い直す物語。
西尾さんが意識して確信犯的に漫画的表現を作品の中に取り入れているのでしょうが、これが凄くイイ!
会話のテンポ、主人公の情景描写など、リズムのある動的表現が独特の世界をつくっている。
特に妹である夜月の台詞のセンスがいい。
台詞だけで、内面から表情に至まで全て言い尽くしてしまうような、表現力のセンスは秀逸。
途中、殺人事件が唐突に出てきて、トリックを解明していく話になるのだけど、これは非情に平凡。
ただし、この作品ではあくまでサイドストーリーにしか思えなかった。
重要なのは、主人公である様刻の内面の葛藤や成長にあると思う。
そういう意味で、この主人公のキャラは非常に立っているし、きちんと描かれていてよかった。
自分の内面と向き合ってあれこれ考える人には、
この作品、非常にオススメです。 -
Posted by ブクログ
『奔放さに翻弄される。されてしまう。されて仕舞い、されて終う。』
『ぼくの場合心がけているのは、相手に恋をさせてしまうことですね ー 女の子の場合、恋は何よりの特効薬です。どんな悩みも吹き飛びますよ』
『それはなんというか、死体のように見える、死体のような肌色の、死体のようにぐったりした、死体のような造形の、死体のように動かない、死体のような死体だった。』
『結局犯罪なんてのは、実行したかどうかなんて関係ないんですよね ー 疑わしきは罰せずとか言って、疑われた時点で既にそれが罰なんですよ。現実においてやったかやってないかなんて、実のところ大した問題ではありません。大事なのはイメージなんです』
『恥ずかしながら、わたしは世界平和を願ったことがない。自分の幸せより他人の幸せを優先したことがない。我が身を犠牲にしてでも何かを守ろうと思ったことがないし、我が命より価値のある概念に出会ったことがない。』
『同じ痛みはあっても同じ苦しみはありえない。同じ悩みはあっても同じ悲しみはありえない。』
『発想は常に新鮮に。熟すとは、腐るという意味だ。』
『…世界か。大仰な言葉だな。ハワイにも言ったことがない人間が使っていい言葉でもない ー 国内のこともよく知らない癖に』
『ぼくはもう駄目だけれど ー それでも。それでも世界が平和であるよう、祈りながら。』 -
Posted by ブクログ
オヤジギャグなタイトルのとおりなコメディ漫画。
でも、びっくりするくらいシリアスな展開があったり、
しっかり練られたSF設定があったりと、いろいろな面から楽しめる作品でした☆
複雑な部分もあるもんで、3回は読み返したいなあって思います。
だから、最後らへんは「打ち切り」の関係で、
なかなかなスピードでかっとんでいる感があるけれど、もっとじっくり読みたかったなあって。
正直、雑誌で連載していたときは何が何やらわからない漫画だと思っていたけど、単行本でまとめて読むと面白かった!
あと4巻の「あとがき」にてTAGROさんが「アニメ化しねーかな」ってぼやいているんですが(笑)、
それって素敵なことだ!
なんていうか、アニメ映えしそうな漫画でし。
【巻数】全4巻
【掲載誌】月刊Gファンタジー
【連載年】2001年~2005年