TAGROのレビュー一覧
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変ゼミのTAGRO先生による、パンストのコミカライズです
絵柄が近いのと下ネタ扱えるのが担当理由だそうですが、1番は監督とのコネがキャスティング理由だと思いました
作者が下ネタ扱いに慣れすぎて、ダンテシティの日常をなんの違和感もなく日常を書き下ろしているのがすごかったです
変ゼミとのコラボも混ざっており、なぜかどちらの世界観も壊れておらず、マンガが上手いのかどちらも常軌を逸しているのか分かりませんでした
SFネタも絡めていきますが、作者側の個性を押し出しすぎておりパンストである必要ない回もありました
マルドゥック・スクランブルの冲方丁と大今良時みたいに、監督が「TAGRO版パンストだ」と感 -
Posted by ブクログ
前作のあとがきで西尾さん自身が書いているように、中学三年生になった串中弔士エピソード編になるはずが、なんと高校教師になっての登場に変更されていた。
しかも担当教科は倫理ときている。
予定はあくまで予定・・・ということだろう。
世界シリーズには特徴のある、ある意味個性的すぎて、個性なんて言葉では括りきれない人物ばかりが登場する。
中でもひとり群を抜いているのが串中弔士だ。
突き抜け具合が度を越していて、底なし沼のように底のない串中の精神を、さらにブラックホール化してしまっている。
他者とはまったく違う存在でありながら、その個性は個性ですらない。
透明なまま漂っているくらげのように、見る人によって -
Posted by ブクログ
物語は、病院坂黒猫と櫃内様刻がK国際空港の搭乗口で待ち合わせている場面から始まる。
空港から機内へ、そしてロンドンの街へ。
二人の旅は多少のアクシデントを織り交ぜながら、観光スポットをめぐっていく。
作中作とも言える互いが執筆しあうリレー小説は、なかなかに面白かった。
シャーロック・ホームズ博物館や、マダム・タッソー蝋人形館での黒猫の醜態(本人的には消し去りたいものらしいが)も、いかにもありそうで笑えた。
あの黒猫がこんな反応を目の前でしたら…まず呆気にとられ、次に横っ腹が痛くなるほど爆笑し、最後は怖いものを見てしまったような落ち着かない気分になるだろう。
それもこれも作中作の物語の中での話。 -
Posted by ブクログ
世界シリーズ2作目。
ぼくの姉・串中小串は学園の奇人三人衆のひとりだ。
動かなくなった時計塔の上から転落して「こぐ姉」は死んだ。
首には絞められたあとがあり、明らかに殺された形跡が残されていた。
犯人はいったい誰なのか?
ぼくは病院坂先輩に協力して、犯人捜しを始める。
物語の中心となる登場人物たちはみんな中学生だ。
ぼくとふや子さんは、ついこの間まで小学生だった。
だから事件はとても単純だ。
子供っぽくて短絡的で、思いつきをそのまま実行したような犯行。
少ない情報をもとに、論理的に進めていく病院坂の推理は面白い。
物語がぼくと病院坂が真相に気づいたところで終わっていれば、これほど奇妙な印象は -
Posted by ブクログ
世界シリーズ1作目。
本を開くと、そこには壊れた世界が拡がっている。
正しくは壊れかけていると言ったほうがいいのかもしれない。
第三者的な視点で見ると、様刻も夜月もとうの昔に壊れてしまっているように感じる。
けれど、まだ踏みとどまっていると様刻自身は思っているのだ。
歪んでいるけれど澱んではいない。
個性的なキャラクターの本質が物語の底に隠されているざらつきに触れて、まるで正しい世界での出来事のような軽さで目の前に差し出される。
青春風味、ミステリー風味の西尾維新ワールドの物語。
西尾さんでなければ描けない世界が、きっちりと詰まっている物語だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は櫃内様刻と櫃内夜月は現在進行形で、禁じられた一線を踏み越えつつある。
その友人である迎槻箱彦と琴原りりす。
そんな彼らの学校では、密室殺人事件が起こり、様刻は保健室のひきこもり、病院坂黒猫とともに事件解決に乗り出す……という話でした。
いや……なんというか、さすが西尾維新先生! としか言いようがないですね。
「常識ってなんだっけ?」というような全てをぶっ飛ばした倫理観の欠如。
そして、わけのわからない日本語……。
西尾維新ワールド全開です。
結局は、すべてを様刻がすべてを飲み込むことで完結してしまうのですが、正直、これでいいとはまったく思えない。
ただ、西尾維新先生の作品が、そ