星野仁彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「発達障害に気づかない大人たち」の職場編、ということで、発達障害を抱えながら働く人達の為の手引書的なまとめ本。
当然ながら、前著「発達障害に気づかない大人たち」とダブる内容も多い。言うなれば前作が入門編、今作が実践編、といったところだろうか。
発達障害者当人がどう振る舞えばいいかのコツが書いてあるのは勿論のこと、逆に発達障害者の“困ったチャン”“困ったサン”が上司・同僚・あるいは部下として自分と同じ職場にいた場合、彼等に対しどう接するべきかというところにも触れている。
まあ理解するのもしてもらうのも、そんなに簡単なことではないけれど…、頭の片隅に入ってるだけでもずいぶん違うと思う。 -
Posted by ブクログ
著者自身がADHDの方なので、他の著者よりも患者との距離が近いとの感想を見て読んでみました。
距離云々はよくわかりませんでしたが、ADHD、アスペルガー、学習障害(LD)、知的障害(精神発達遅滞)、発達性協調運動障害などタイプ別に特徴や症例などが事細かに多数記載されてますので、発達障害かも?という判断が早くなります。
「早期発見、早期治療開始が最も有効」というのが主な主張。確かにその通りだ。授業中歩き回る子をやみくもに叱りつけてもあまり意味はない。早期に治療を開始すれば改善の可能性が高くなる。
ただし、すでに大人になってしまった人には少し辛い内容かも知れない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の親は発達障害だったんだと思った。
私を発達障害扱い自閉症扱いし親戚に吹聴していたが、自分やんと今更ツッコミいれたくなった。
小さい頃からアニメや漫画で見る母親や親像とのあまりのちがいに戸惑いがあった。
(お母さんが毎日ご飯作るらしい、優しく抱きしめたりしてくれるらしい、等本当にそんなことあるの??所詮アニメの世界の中の話でしょ?みたいな感じ。今みると、みさえとかすごい普通のお母さんなんだな、うちが変だったんだとわかる)
自分はAC気味でグレーゾーンな特性も併せ持ってるなと思うけど発達障害ではないと思う。
だからこそ、母親が発達障害で子供がそうじゃないと、ものすごい溝ができる。
大人にな -
Posted by ブクログ
この本を読んで”障害”とは、”病気”とは何かについて考えさせられた。列挙されている発達障害の特徴は多かれ少なかれ誰にも当てはまるものだが、子供の12%が発達障害だとすると1.5σ。これを身長で例えてみる。身長もあまりにも高すぎたり低すぎたりすれば生きづらいことに変わりはない。日本人の成人男性の平均身長が172cmで標準偏差が6cmなので、身長が172-6×1.5=163cm未満の人はもれなく“身長障害”と言われることになる。こんな事ってありうる? ASもADHDも一昔前なら「個性的な人」で済んでたのに。
こうやって病名を付けることで救われる人もいるだろうが、なんでもかんでも病気にしてしまうのは