新野剛志のレビュー一覧

  • 八月のマルクス

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    タイトルと題材の妙。
    元お笑い芸人が相方との久々の再会によって事件に巻き込まれていくサスペンス。
    題材が馴染みやすいテレビで、かつその裏側がいろいろわかることもあって、話には入り込みやすいです。
    残念なのは、終盤にかけてイマイチ盛り上がりに欠けたところ。他にも会話がどちらがしゃべっているかわかりづらいなど、読みにくい点もありますが、全体としてはスピード感があって面白い作品でした。

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    2010年01月11日
  • 八月のマルクス

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    本書って・・・タイトルだけ見ると、テロリストとか政治絡みとか思っちゃいますよね〜。ごたくにもれず、私も・・・だから敬遠しておりましたです(苦笑)。内容を知り、な〜んだ!同じマルクスでも・・・とすぐにわかったものの、これがどういう風に絡んでいるのかな?と不思議に思っていました。芸能界の暗部に焦点を集め、世論によって人生を潰された男が身の潔白を晴らすというか、真実に向かって信念を貫き通すのですが、その姿がカッコイイ! ハードボイルドの魅力ですよね。それに先が見えず、どんな展開になるのかワクワクして読めました。やっぱ受賞するだけのモノがあるんですよね〜。

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    2009年10月04日
  • 空の王

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    新野剛志『空の王』中公文庫。

    戦時中の満州を舞台にした600ページ余りの長編航空冒険小説。

    余りにも出来過ぎた偶然が重なり過ぎる。飛行士としての腕比べをするでもなく、腕力による闘いが描かれる訳でもない。以上のことから全くつまらない小説だった。


    昭和11年夏、新聞社で飛行士を務める鷲尾順之介は、到着したばかりの満州国奉天の町にあるサロンで、銃撃に巻き込まれた謎めいた美女歌手・宋麗林の命を救う。

    一方、関東軍参謀本部の梶清剛大尉たちは極秘計画を進めており、順之介は梶に銃を突きつけられ、内蒙古から『荷物』を空輸しろと命令される。

    本体価格1,250円
    ★★★

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    2025年07月07日
  • あぽやん

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    コロナ後、飛行機に乗る機会が増えたので、手にしました。色々なトラブルを通じて成長してゆく姿が良かったです。

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    2023年07月25日
  • あぽやん

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    最初は空港を知らないので、イマイチ話に入り込めず、一度でも読むのをやめたが、だいぶ経ってから、なんとなくもう一度読み始めたら、なかなか面白かった。

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    2022年06月12日
  • 溺れる月

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    ランニングミステリーという紹介文に惹かれて読んでみた本。

    主人公が所属するランニングサークルでは賭けレースが行われていて、そのレースの直前に脅迫文が届き、殺人事件が起こる。

    てっきり主人公が推理・解決していく話だと思って読み進めていたけれど、予想とは大きく違った展開に物語が走り出して驚きました。

    世の中には色んなものに熱中・依存する人は多くいて、ランニングや賭け事もそういう人は多く存在する。私はこの本をミステリーというよりもホラーに近い感覚で読み進めていました。

    解説の部分でタイトルの「溺れる月」の意味について考察されていましたが、私には太陽に照らされて輝く月が夜の闇に溺れていくという

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    2021年12月31日
  • 戦うハニー

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    男性保育士の話しですね。
    どんな職場でも大変だけど女性ばかりは辛いですね。
    子供がよほど好きでないと無理ですよね。

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    2021年04月30日
  • あぽやん

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    読書はその時の精神状態に左右される…
    もう少し心に余裕があればもっと、楽しめた作品だったと思う。
    仕事って辛いけど楽しそう。

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    2021年01月15日
  • 迷える空港 あぽやん3

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    ネタバレ

    シリーズ3作目。1作目はお仕事小説として空港でのあぽやんと呼ばれる人の奮闘を面白く読んだ。大変な試練に遭いながら成長していく遠藤君を応援したり。2作目恋愛模様も盛り込まれてそちらも気になりながら。3作目、航空業界の逆風やリストラ社内のいろんな立場での動き。まさかの遠藤くんが出社できない精神状況になり。サービス重視の遠藤くんだけれどそれだけでは会社の存続は難しい。色んな考え方があり成り立っていく。そしてシンガポール赴任か、果たして森尾はどんな未来を選んだのか。実体験なければ書けないだろう物語でそのリアルさがよかった。

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    2020年10月13日
  • あぽやん

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    空港が舞台という事で購入。軽い若者の成長物語でした。こういうのはもういいかなって思っていたけど、結構読めた。続編の購入は悩む。

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    2019年07月05日
  • 八月のマルクス

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    江戸川乱歩賞ということで結構前に購入。

    表紙の人物は、かっこよく決まってますが、元お笑い芸人。それとは裏腹にハードボイルド系っぽい物語という設定が面白かったです。結構前に読みましたが、唯一覚えているのが、事件の発端となった事故は、たしかお笑いウルトラクイズで出ていた○○だったことで今も記憶に残っています。
    当時、もしもテレビドラマ化するなら、主人公は宮迫さんかなと思いながら、読んでいたのを思い出します。

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    2019年04月17日
  • 八月のマルクス

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    ネタバレ

    八月のマルクス/新野剛志:第45回大賞受賞。1999年。
    冤罪レイプ事件でお笑い芸人生活をつぶされた男。元相方が訪ねてきた。ガンだと言い、姿を消した。
    マルクスっていうから、あのマルクスかと思えば、外国のお笑いのマルクス兄弟。
    元お笑い芸人は、頭にくるとすぐ暴力ふるう。ハードボイルド的なのか?
    冤罪レイプ事件の首謀者の当時女子高生とか、事故死した若手芸人がでてくる。
    読み終わって1週間後に書いていて、あまり覚えていない。

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    2018年12月01日
  • キングダム

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    新野剛志『キングダム』幻冬舎文庫。

    中盤までは『罰』『八月のマルクス』時代の新野剛志が帰ってきた感のある作品だと思ったのだが、読み終えると消化不良というか、嫌悪感と喪失感だけの残る物語だった。枝葉のストーリーが交錯していく過程は面白いのだが、その枝葉のストーリーが余りにもありきたり過ぎて物足りなさを感じたのだ。

    半グレ集団・武蔵野連合の頂点に君臨する真嶋貴士と元同級生の岸川昇、半グレ集団と暴力団の抗争殺人事件を捜査する刑事の高橋剛宏、モデル事務所にスカウトされる月子の4人を軸にストーリーは展開し、大きく予想を覆すこともないままに虚しい結末を迎える。

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    2021年10月13日
  • あぽやん

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    主人公・遠藤の思い、考えがリアル。
    旅行業界と言ってもすごく広くて色々だけど、前職の旅行業時代によく成田にも行ったので少し懐かしさを感じながら読んだ。

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    2018年08月12日
  • 迷える空港 あぽやん3

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    成田空港の旅行会社シリーズ第三弾。
    この作品を読むと、スタッフに迷惑をかけないようにツアーの時には時間を守らなきゃとつくづく思います。
    空港スタッフの丁寧なサービスは気持ちいいけれど、あれは全てコストなんですよね。。。

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    2018年08月05日
  • 迷える空港 あぽやん3

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    ネタバレ

    あぽやんシリーズ第3弾

    空港オフィス閉鎖まで残り3か月を切った。
    大きく吹き荒れる逆風の中、必死に頑張る慶太はついに
    心を病んでしまう・・

    他のそれぞれのメンバーたちの心の葛藤
    そして空港最後の日

    空港で働く人たちに幸あれ!

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    2018年08月03日
  • あぽやん

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    あぽやんとは旅行代理店が空港に配置するお客様窓口にして空港エキスパートのことだそうだ。かってはあぽやんは空港業務の花形だったらしいが、いつしか旅行代理店の閑職となり、そこは左遷を意味する配置場所になってしまった。そこに若くして「飛ばされた」若者の職業成長物語。

    空港で発生するトラブルにこんなものがあるのかっていう驚きが中心で、そこにどのように対処していくか、それが人間模様なのか、少々不思議な感じがした。軽妙で、多少人間関係にひねりがあり、ふてくされた若者が成長していく姿は読んでいて気持ちがよい。すらすらと読める。シチュエーションも初めてのなので新鮮だ。

    しかし、物語としての奥行きのようなも

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    2018年07月16日
  • あぽやん

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    遠藤慶太29歳。大航ツーリスト本社から成田空港所に「飛ばされ」リベンジに燃える。

    様々な仲間たちと日々空港で起きるトラブルに対処するうち
    空港業務のエキスパート「あぽやん」として成長してゆく。

    空港に勤める人達ってこんなに大変なんだ!
    と見る目が変わります
    どんな仕事も、内側は大変なんだろうけどね

    2・3も楽しみ

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    2018年07月04日
  • あぽやん

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    一話一話がうまーくまとまっていて、
    読後感スッキリ。
    小さくまとまり過ぎていて、ケチのつけようがないのが
    残念なかんじ。

    ドラマにしたらいいんじゃね?
    と思ったら、ドラマになってたのね。

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    2017年10月26日
  • 迷える空港 あぽやん3

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    まさか続編があったとは!
    前作の文庫化から4年半。
    本屋で見つけて嬉しさ以上に驚いた。 『もう覚えていないよ~』と思いながら読み始めたら全然そんなこと無く覚えてた。
    登場人物がみんな魅力的だからなんだろうな。
    元々職業物の作品が好きだから、贔屓目に見てしまうけれど、数年ぶりに読んでも色褪せないストーリー。

    状況的に自分の今と遠藤が重なって、より感情移入したのかも。

    気持ち的には最後の遠藤の活躍がもっとあったら嬉しいけれど、それだと嘘臭い話になっちゃうからいいバランスなんだろうな。

    大矢博子さんの解説も良かったなぁ。
    最初は僕が嫌いなタイプの内容を列挙するだけのものかと思ったら、細かい部分

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    2017年10月25日