新野剛志のレビュー一覧

  • あぽやん

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    あぽやんとは旅行代理店が空港に配置するお客様窓口にして空港エキスパートのことだそうだ。かってはあぽやんは空港業務の花形だったらしいが、いつしか旅行代理店の閑職となり、そこは左遷を意味する配置場所になってしまった。そこに若くして「飛ばされた」若者の職業成長物語。

    空港で発生するトラブルにこんなものがあるのかっていう驚きが中心で、そこにどのように対処していくか、それが人間模様なのか、少々不思議な感じがした。軽妙で、多少人間関係にひねりがあり、ふてくされた若者が成長していく姿は読んでいて気持ちがよい。すらすらと読める。シチュエーションも初めてのなので新鮮だ。

    しかし、物語としての奥行きのようなものはあまり感じない。へー、といっておしまいのような。まあ、たまには肩の力抜いて次々読みたいときもあるので、そんなときにはすらすら読めてよいかな。

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    2018年07月16日
  • あぽやん

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    遠藤慶太29歳。大航ツーリスト本社から成田空港所に「飛ばされ」リベンジに燃える。

    様々な仲間たちと日々空港で起きるトラブルに対処するうち
    空港業務のエキスパート「あぽやん」として成長してゆく。

    空港に勤める人達ってこんなに大変なんだ!
    と見る目が変わります
    どんな仕事も、内側は大変なんだろうけどね

    2・3も楽しみ

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    2018年07月04日
  • あぽやん

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    一話一話がうまーくまとまっていて、
    読後感スッキリ。
    小さくまとまり過ぎていて、ケチのつけようがないのが
    残念なかんじ。

    ドラマにしたらいいんじゃね?
    と思ったら、ドラマになってたのね。

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    2017年10月26日
  • 迷える空港 あぽやん3

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    まさか続編があったとは!
    前作の文庫化から4年半。
    本屋で見つけて嬉しさ以上に驚いた。 『もう覚えていないよ~』と思いながら読み始めたら全然そんなこと無く覚えてた。
    登場人物がみんな魅力的だからなんだろうな。
    元々職業物の作品が好きだから、贔屓目に見てしまうけれど、数年ぶりに読んでも色褪せないストーリー。

    状況的に自分の今と遠藤が重なって、より感情移入したのかも。

    気持ち的には最後の遠藤の活躍がもっとあったら嬉しいけれど、それだと嘘臭い話になっちゃうからいいバランスなんだろうな。

    大矢博子さんの解説も良かったなぁ。
    最初は僕が嫌いなタイプの内容を列挙するだけのものかと思ったら、細かい部分まで読み解いて本編を読み終わったばかりなのに新しい発見を教えてくれるものだった。

    帯は目を引くし良いコピーだとは思うんだけれどひとつだけ不満が。「出社拒否」じゃないよ。意図的に出社しないんじゃなくて出来ないんだから。
    ここだけ残念。

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    2017年10月25日
  • 迷える空港 あぽやん3

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    「あぽやん」、久し振りの第3巻。前巻から4年も経っていて続きが出るとはちょっと意外。それでも遠藤→伊藤淳史の顔はパッと浮かんでくるけどね。
    しかし、最初の話を読んで驚いた。ここでも伊藤淳史の困った顔が目に浮かぶ。確かにカラ元気出しながら、う~どうしよう…ってキャラは彼ならではだな。
    二つ目の話からは遠藤を取り巻く人々が一人ひとり主人公となって進むのだが、なんだか中途半端な人々が中途半端に再生したようなお話で、いまひとつ沁みて来ず。
    まあ、遠藤くんが元気になって良かったけどな。

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    2017年05月21日
  • 美しい家

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    新野剛志著:「美しい家」
    「煮詰まる」が「行き詰まる」のような意味に使われることはもはや誤用ではないのだろうか?
    謎めいた書き出しに引き込まれて読み始めながら、わずか3ページで
    「散歩は煮詰まったときにもちいる手軽な最終手段。」という文章にであってしまった。これは明らかに「アイデアが出ずにどうしようもなくなった状態」の意味で「煮詰まった」を使用していると考えられます。
    さらに終盤に
    「岩田は、錆びついた鋏の片割れを握りしめて佇む、若者を見上げた。」
    という文章があるのだけれどこの場合2つの読点「、」は要るのだろうか??
    読む時のリズムも壊す上にもしかすると意味も不明確になるのではないか?

    子供の頃スパイ学校に入れられたという謎の少女との出会いから始まる、人間の業を軸にしたとても面白いミステリーなのだけれど、上記の2点のせいでこの作者と作品を素直に受け入れられなかった。

    作品を世に出すにあたって「校閲」は上の点を見逃したのだろうか?
    それとも、これは私の知識と感覚の間違いなのだろうか?

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    2017年04月10日
  • カクメイ

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    まだインターネット等がない時代のミステリーは好き。

    最後のほうで怪しい人物が新たに現れたから、大どんでん返しがあるのかと思ったけれど、最終的には津田もあんな最後だし、少し残念だった。

    1980年代はまだ小学生だったため、この本に出てくるバカな番組はおそらく、両親から見ないように制限されていたように思う。
    今もあまりテレビを見ないけど、テレビ局が健全な番組を作ってくれるといいな、と思った。

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    2017年02月20日
  • 美しい家

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    妻子と別れ一人暮らしの中谷は高校時代に行方不明となった姉を探し続けている。
    中谷はある日酔った女性を助ける。
    彼女が語った話と共通の過去を持つ青年。
    三人の思いが交錯していく。

    ストーリーの軸となる人が呆気なくドロップアウトしてしまい、軸を見失ったまま読み進めてエンディングとなったので、少し拍子抜けしてしまった。

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    2017年02月14日
  • あぽやん

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    お仕事小説。ちゃんと仕事やれよ!って言いたい部分もあるけど、そこは小説だから…。
    専門用語が結構面白くて好き。使いたくなる。恋愛の部分は煮え切らないけどねぇ…。

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    2017年02月08日
  • あぽやん

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    お仕事小説はその仕事の大変なことがわかったり、勉強になることも多いからあっという間に読める。主人公の遠藤慶太はドラマ化されたせいもあり伊藤淳史がちらつきながら読んだ。今泉の柳葉といいピッタリ。慶太の恋愛も気にはなるから続編も近いうちに読まなくては‼︎

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    2017年02月04日
  • 八月のマルクス

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    まぁ、普通に面白かったけど。
    マルクスって、表紙の絵と相まって、経済小説かなんかかと思って(アンダーグラウンド市場とかさ)、ちょっと仕事マインドが高まっていた時に買ったんだけど。
    いや、お笑いって(笑)。
    って感じでした。
    別に、小説だから、面白けりゃいいんですけどね。

    でも、なんていうか、いきなり、レイプに仕立て上げられたスキャンダル始まるし、なんか、そういうのあるよね、っていう負の部分ばかりすごい強調されて、ちょっと、辛かったかな。全体的に。
    最後には、少しポジティブな話も出てくるんだけど、それも、ネガティブな中での再起、という感じだから、現実まぁそんなもんとは言え、そこまで晴れ晴れもしないし。
    とりあえず、この主人公の、のんびりしつつ熱血で、それでいて社会を斜めに見ている感じは、あぽゃんに通ずるかな、と思いました!

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    2016年08月16日
  • あぽやん

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    本書のタイトル、あぽやん。
    何のこっちゃ?と思って読み勧めると一章の中で説明があった。
    あぽとは空港のことだ。航空業界、旅行業界では、かつてテレックスを使っていた名残で、アルファベット三文字で事物を表すことが多い。旅客はPAX、航空券はTKT、ホテルはHTL、そして空港はAPO。それをそのままローマ字読みにしたアポは、普段の会話の中でもよく使われる業界用語だ。
    本書は、空港勤務のエキスパート「あぽやん」を目指す青年の物語である。

    いわゆる「お仕事」小説である。
    「お仕事」小説......心ならずも「その仕事」に就くことになった主人公が、様々なトラブルに立ち向かいながら、その仕事の面白さ・やりがいを見つけ、成長していく(たまに恋愛も絡む)ってのが、一つの王道パターンだけど、本書は、その王道パターンのど真ん中を描いてる。

    30歳目前の遠藤君、大手旅行会社で企画などの仕事をやっていたのに、空港勤務を命じられる。渋々、空港勤務に赴くわけだけど、そこでは個性的な先輩や気になる女性が...。トラブルもたびたび起こり...。これ、「お仕事」小説の典型例だな。

    空港という、ある種「非日常」の世界を描いてるとこが目新しい。空港での仕事って、なかなか想像しづらいけど、軽妙なタッチで分かりやすく書いてる。
    主人公の遠藤君、カッコイイと思ったな。不本意な空港勤務とはいえ、目の前の仕事に一生懸命、向き合ってる。ふて腐れたり、逃げたりしない姿勢は読んでいて好感だ。

    欲を言えば、もう少し空港の仕事を掘り下げて書いて欲しかった。スラスラ読める文章だし、読んでいて気持ち良いけど、後に残らないというか...。主人公の心情ももっと書き込んで良いと思うけどなぁ。好青年ってのは伝わってくるけど、仕事や恋に悩んでる心情が、チョット書き足りないような...。

    ☆3個

    背表紙~

    遠藤慶太は29歳。大航ツーリスト本社から成田空港所に「飛ばされて」きた。返り咲きを誓う遠藤だったが―パスポートの不所持、予約消滅といった旅客のトラブル解決に奮闘するうちに空港勤務のエキスパート「あぽやん」へと成長してゆく、個性豊かな同僚たちと仕事への情熱を爽やかに描いた空港物語。

    作者の新野 剛志、たしか「八月のマルクス」で江戸川乱歩章を受賞してるんだけど、こんな軽妙な小説も書くの!?って、ちょっと驚いたな。続編も出てるようなので読んでみたい。

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    2016年07月07日
  • 僕の探偵

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    電車で読みはじめて冒頭でギョっとした。デリヘルの店長が主人公、その居候が探偵役。ある意味お仕事もの。いろいろ出てくるヨガのポーズを想像するのが楽しい。

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    2016年07月03日
  • 八月のマルクス

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    タイトルのマルクスは、「万国の労働者よ、団結せよ!」とちょしょを結ぶカール・マルクスではなく、喜劇のマルクス3兄弟に由来するものであった。

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    2016年05月13日
  • 恋する空港 あぽやん2

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    「あぽやん」の続編。
    空港を舞台に様々な事件や出来事が発生!
    大航ツーリストの面々が奮闘する。
    困った旅客に上司や新人社員。
    そこに恋愛までが加わって…楽しんで読めるお仕事小説。

    2015.9.27

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    2015年09月27日
  • あぽやん

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    空港での旅客のトラブル対応をする部署に異動になった遠藤。エキスパートのあぽやんを目指す!
    頼もしいけど個性的な仲間に囲まれながら、様々なトラブルに対応し、恋愛もする。
    楽しいお仕事小説。

    2015.7.12

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    2015年07月12日
  • 中野トリップスター

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    ヤクザの凌ぎが旅行代理店…という話。

    感想としては、最後は…どうなった??
    と思ってしまぅ。
    有耶無耶な感じで終わってる。

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    2015年07月06日
  • あぽやん

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    旅行業界って、サービス業だよねぇ・・・。大変だろうなぁ。私なんか昔の人だから、国際線は2時間前、国内は1時間前には空港に、って信じ込んで早め早めに空港に行ってるけどなぁ。人任せの旅行ってどうなの?楽しいの?不安だから、旅行会社に頼むのか。

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    2015年05月27日
  • 恋する空港 あぽやん2

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    空港勤務の不器用なツアー会社社員を取り巻く青春群像劇。お客様サービス業の難しさと楽しさが伝わり、ちょっと憧れますね。お客様第一主義という一本通った信念がかっこいい。
    それぞれのテーマを内包した6つの短編はいろいろな出来事が多い重なり読み手を飽きさせない。
    サブタイトルでベタな社内恋愛を想像していたが、ストーリーのごく一部でした。
    一作目も読んだがだんだん職場規模が縮小してあいくのがなんだか寂しい。3作目があるならば職場がもっと喜ばしい方向にむいてほしいものです。

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    2014年11月28日
  • 八月のマルクス

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    第45回江戸川乱歩賞受賞作(1999年)

    冒頭───

    猫は眼だけを動かし、視線をよこした。
    白目もないくせに小癪なまねをする。私は猫がいすわるドアのステップに片足をかけた。ここのところ三回に一回は見かける。斜めから射すスポットライトが温いのだろう。師走ももう間近だった。


    会話文のぎこちなさがどうも気になって仕方ない。
    ですます調で話していたかと思えば、急にため口になったりする。
    特に何の理由もなくだ。
    若いお笑い芸人とのやりとり。
    事情聴取にきた刑事とのやりとり。
    などなどで、そういう会話が多々見られる。
    敢えて意図的にやる理由もないはずだから、違和感を覚えることこの上ない。
    デビュー作なので、まだ蒼い部分が残っているということだろうか。

    一時期は一世を風靡した元お笑い芸人の笠原雄二。
    五年前のとある事件がきっかけで芸能界から離れていた。
    行きつけのバーにいた笠原の前に突然昔の相方、立川が現れる。
    立川は癌で残り少ない命であることを笠原に告げ、去っていった。
    その後、笠原が失踪し、昔の笠原の事件の時に重大な役割を果たした
    週刊誌記者片倉が殺される。
    二つの事件の関係は? 立川の行方は?

    芸能プロダクションとお笑い界の裏事情などを背景に展開される物語。
    ラスト60Pの謎解きが少し端折り過ぎかなあ、という印象。
    悪くはないが、犯人の殺人に至る動機のリアリティがやや薄い。

    しかし、乱歩賞でデビューした新野剛志が、その後「あぽやん」のような作品を書くとは、当時誰も想像しなかっただろう。

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    2014年08月13日