新野剛志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第45回江戸川乱歩賞受賞作(1999年)
冒頭───
猫は眼だけを動かし、視線をよこした。
白目もないくせに小癪なまねをする。私は猫がいすわるドアのステップに片足をかけた。ここのところ三回に一回は見かける。斜めから射すスポットライトが温いのだろう。師走ももう間近だった。
会話文のぎこちなさがどうも気になって仕方ない。
ですます調で話していたかと思えば、急にため口になったりする。
特に何の理由もなくだ。
若いお笑い芸人とのやりとり。
事情聴取にきた刑事とのやりとり。
などなどで、そういう会話が多々見られる。
敢えて意図的にやる理由もないはずだから、違和感を覚えることこの上ない。
デビュー作なので、まだ蒼い部分が残っているということだろうか。
一時期は一世を風靡した元お笑い芸人の笠原雄二。
五年前のとある事件がきっかけで芸能界から離れていた。
行きつけのバーにいた笠原の前に突然昔の相方、立川が現れる。
立川は癌で残り少ない命であることを笠原に告げ、去っていった。
その後、笠原が失踪し、昔の笠原の事件の時に重大な役割を果たした
週刊誌記者片倉が殺される。
二つの事件の関係は? 立川の行方は?
芸能プロダクションとお笑い界の裏事情などを背景に展開される物語。
ラスト60Pの謎解きが少し端折り過ぎかなあ、という印象。
悪くはないが、犯人の殺人に至る動機のリアリティがやや薄い。
しかし、乱歩賞でデビューした新野剛志が、その後「あぽやん」のような作品を書くとは、当時誰も想像しなかっただろう。 -
Posted by ブクログ
ここ最近、重めの本に当たることが多く、週1冊以下というローペースでした。そんなわけで、ちょっと軽いのをと選んだ本です。
実は前作の感想にも、タイトル『あぽやん』から軽いイメージがあったけれど読んだら意外に軽くなかったと書いているのですが、その事もすっかり忘れてました。
ツアー客からの難題や天候に振り回される空港で働く旅行会社社員のお仕事小説。舞台といいストーリーといい月並みかな。まあCAを主人公にしちゃうと本当に何番煎じかになってしまうのですが。
テレビドラマみたいと思ったら、本当に来年ドラマ化されるみたいです。帯に書いてあったのに気付かず買ってしまいました。