新野剛志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
終戦から八十年。
この夏は、TVでも戦争関連の番組を多く目にした。
白黒映像の戦後の荒廃した場面や戦争孤児の多くが逃げている様子までも…。
今では考えられないが、かつてはなんとか生きようと右往左往していた小さな子どもがそこら辺にいたのだ。
この物語も戦後の東京で男や女や子どもが、これは罪なのかと考えるよりも今を生きようとしているのがわかる六篇の短編集である。
「幽霊とダイヤモンド」ダイヤモンドをめぐって追ってから逃げる飛行士。
「少年の町」浮浪児を集めて地方の農家に売り歩く少年。
「手紙」GHQの下で手紙を検閲する元士族。
「軍人の娘」紙芝居の出版社で働きながら許婚とともに義兄の帰り -
Posted by ブクログ
空港内を走っている男の姿が表紙。APOとは空港をあらわす業界用語らしい。で…あぽやん——それは空港で旅客を送りだす仕事をしている人とのことだ。
旅行会社の企画課から 成田空港の現場へと左遷されてしまった主人公。
ヤル気の出ない仕事のはずが、パスポートがない、発券ミスが起きた…そんな空港のカウンターで起こるトラブルに立ち向かい、だんだんと成長して仕事の達成感を見出してゆく。お仕事小説は結構好きな分野だなあ。
本社と空港支店勤務、カウンター職、正社員と契約社員…様々な状況を含め、いやに空港業務に精通しているような内容だったので、新野剛志さんという作家を調べたら、元JALパックの社員で空港で実際 -
Posted by ブクログ
1980年代のバブル経済に浮かれる日本を舞台にしたミステリー。江戸川乱歩賞作家が過去の善き時代へのオマージュと、今もなお続く格差に翻弄される若者たちを描く。交通事故の遺児である津田修介と檜山暁夫、橋本希美子の三人の高校生の出会いが前代未聞のカクメイ事件へとつながる。
確かに、あのバブル経済時代にテレビ局はバカな番組を数々生み出し、自分も含め、多くの日本人は何の疑問も抱かずにバカな番組を楽しんでいた。明るい未来が永遠に続くと勘違いしていたあの時代…
少し込み入ったプロットの割りには事件の真相と結末があっさりと見えてくるのが残念。若者たちの怒りのエネルギーがもっと伝わって来ても良かったのだが。