あらすじ
妻子と別れ一人で暮らす作家の中谷は、ある夜、コンビニの前で酔った女を助ける。連れて帰った部屋で女が語ったのは幼いころの不可思議な記憶。中谷はその過去を辿ることになる。同じころ一人の青年が幼少期の「恩人」を探し出そうとしていた。三人の孤独が交錯し「家族」の真の意味を問い直こす傑作ミステリー!
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Posted by ブクログ
妻子と別れ一人で暮らす作家の中谷は、ある夜、コンビニの前で酔った女を助ける。連れて帰った部屋で女が語ったのは幼いころの不可思議な記憶。中谷はその過去を辿ることになる。同じころ一人の青年が幼少期の「恩人」を探し出そうとしていた。孤独な三人が交錯し「家族」の真の意味を模索する傑作ミステリー!
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新野剛志著:「美しい家」
「煮詰まる」が「行き詰まる」のような意味に使われることはもはや誤用ではないのだろうか?
謎めいた書き出しに引き込まれて読み始めながら、わずか3ページで
「散歩は煮詰まったときにもちいる手軽な最終手段。」という文章にであってしまった。これは明らかに「アイデアが出ずにどうしようもなくなった状態」の意味で「煮詰まった」を使用していると考えられます。
さらに終盤に
「岩田は、錆びついた鋏の片割れを握りしめて佇む、若者を見上げた。」
という文章があるのだけれどこの場合2つの読点「、」は要るのだろうか??
読む時のリズムも壊す上にもしかすると意味も不明確になるのではないか?
子供の頃スパイ学校に入れられたという謎の少女との出会いから始まる、人間の業を軸にしたとても面白いミステリーなのだけれど、上記の2点のせいでこの作者と作品を素直に受け入れられなかった。
作品を世に出すにあたって「校閲」は上の点を見逃したのだろうか?
それとも、これは私の知識と感覚の間違いなのだろうか?
Posted by ブクログ
妻子と別れ一人暮らしの中谷は高校時代に行方不明となった姉を探し続けている。
中谷はある日酔った女性を助ける。
彼女が語った話と共通の過去を持つ青年。
三人の思いが交錯していく。
ストーリーの軸となる人が呆気なくドロップアウトしてしまい、軸を見失ったまま読み進めてエンディングとなったので、少し拍子抜けしてしまった。