前田司郎のレビュー一覧
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ネタバレ主人公の大学生の「僕」は、特に大きな悩みもなく健康な日々を送っている。しかし、理由の分からない得体の知れない恐怖や焦燥感、寂しさに襲われる。愛や青春とは何か、旅立つべき場所はどこかといった問いを抱えながら、なんということもない日常と複雑な心理が描かれる。
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上記のあらすじ、geminiに作ってもらいましたが、ちょっと印象が違います。
主人公の男性(大学生)、日常の意識は、エロいこと50%+何も考えていない50%、それくらいの勢いみたいに見えます。
折角かわいい彼女がいるのに、クラスメートに欲情しちゃって、結局手を出しちゃう。
駄目だと分かっているのに流されるのは人の常とは言えます -
Posted by ブクログ
ネタバレ若者4人が、究極?のすき焼きを食べる場所を求めての小旅行物語。
著者が脚本家でもあるからかもしれないが、会話の多い文章でテンポよく読み続けることが出来た。
物語の中で、女性主人公が「好きな映画は?」と聞かれて答えに窮する場面があったけれど、確かにその気持ちは分かるなと。。
私は学生時代に本棚に並べていた本には全てカバーを付けていた。これは、本を愛して汚れ防止とかじゃなく、知人が本棚に並んだ本の題名を見て、「私のことをこの程度の人間なんだ」と値踏みされるのが嫌だったから。
三太郎の日記とかがあればいいんだろうけど、赤毛のアンとかさらにアンの青春まであったりするのが知れるとね~
青春時代へ -
Posted by ブクログ
「恋愛の解体と北区の滅亡」(『群像』2006年3月)
「ウンコに代わる次世代排泄物ファナモ」(『群像』2006年5月)
前者は2000年代の「戦争」をモチーフとした小説の一つ。語った言葉自体が自己展開していくような饒舌な文体で、「宇宙人」の反撃で「この世界」が終わってしまうかもしれない夜に、五反田のSMクラブに出かけていく男の意識に焦点化されていく。「北区」への「宇宙人」の攻撃は、どこかH・G・ウェルズの『宇宙戦争』のようでもある。
語った言葉が自己展開するということは、主体の連続性・意識の一貫性が担保されないことを意味している。この男は、目の前の他者との間に開かれる場の空気に流されてい -
Posted by ブクログ
江戸川乱歩の明智探偵とか、少年探偵団好きの人が読んだらものすごい憤慨するか、アハハと笑って楽しむかに分かれそう(笑)。自分はそれほど明智探偵モノは読んでいなかったので、怪人とか懐かしいなぁとか思いながら読みました。
小林少年の正反対の立場に居る、心は少年、身体は大人な彼が一番イラァっとするキャラでしたが、まぁ彼はそういう役どころなんでしょうね。不覚にも最後の辺りの、僕は死にますって所は笑ってしまいました(笑)
なんとなくですが、殺人犯って統計的に男性の方が多いような気がするので、女性の、しかも性犯罪者って珍しいかも。しかも何したんだ、運動靴さんだか、ナントカさん…。確かに自分の子供が被害に -
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Posted by ブクログ
今回も僕的には傑作! と思うんですけれども、案の定、特にこれといったイベントの起こらない小説でして、万人には勧めがたい…といった感じなので☆三つに…。
まあ、僕的には気に入っているんですけれどもね! タイトルにスキヤキとありますから、当然のことながら登場人物たちはスキヤキを頬張りますわな…(!)
まあ、あとは学生の頃の友人たちが集って何だか昔を懐かしんだり、昔と今の元カノ? を比べたりして時が経っていきます…。
著者はもう四十前だと思うんですけれども、よくぞここまで学生の頃の何とも言えないモヤモヤとした感情…を忠実に再現できますねぇ…と感心ばかりの読後感でした。さようなら…。
ヽ(・ω