あらすじ
スーパーのレジ打ち主婦とへっぽこ美青年の捜査劇!? ある夜、禁忌の性癖を抱えた女性「苺さん」の遺体が発見された。警察は自殺と処理する中、異常事件専門のプロ(?)達が動き出す。被害者、犯人、追っ手もみんな〝異端者〟で……笑いと背徳の先に、優しく涙が胸を打つ、新しい探偵物語。『異常探偵 宇宙船』より改題。短篇「街のお墓」収録。
「無職ということですか?」
「無職? バカな。無職の少年探偵なんて居ないでしょ? 少年探偵なんだから、仕事は少年探偵ですよ。だから無職じゃないでしょ?」
(本文より)
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Posted by ブクログ
江戸川乱歩の明智探偵とか、少年探偵団好きの人が読んだらものすごい憤慨するか、アハハと笑って楽しむかに分かれそう(笑)。自分はそれほど明智探偵モノは読んでいなかったので、怪人とか懐かしいなぁとか思いながら読みました。
小林少年の正反対の立場に居る、心は少年、身体は大人な彼が一番イラァっとするキャラでしたが、まぁ彼はそういう役どころなんでしょうね。不覚にも最後の辺りの、僕は死にますって所は笑ってしまいました(笑)
なんとなくですが、殺人犯って統計的に男性の方が多いような気がするので、女性の、しかも性犯罪者って珍しいかも。しかも何したんだ、運動靴さんだか、ナントカさん…。確かに自分の子供が被害にあったら、そんな性癖を持つ者は許せないよな…ウン。ま、目玉さん?の取った方法は極端すぎるとは思うけど。
お嬢様とAが可愛かったです。そして探偵のスカーフはぷりぷり県だったかな、の県頭巾をなんとなく思い出しました。
自分が存在していると認識しているすべては脳内の錯覚に過ぎない、と断定されたら否定するのは難しいよなぁ。起きる前から、これは夢だと分かる人も居るそうですが、自分は夢の中に居る時はどんなに不条理でもそういうものだと思っているので、起きてからそういえばアレはおかしい…と思っても夢の中だとそれが普通に思えるんですよね。不思議なことに。センセイの頭の中はそんな感じなのかなぁと思ったりしました。
ニセモノ(と思ってる)ダンナとも仲良くできると良いねぇ、なんて最後はちょっとほんのりしました。