前田司郎のレビュー一覧

  • 恋愛の解体と北区の滅亡

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    再読ですけれども、割かし面白かったですかね! 著者の…というか、主人公の思考がつらつらと書き綴られるんですけれども、それだけでもう、これは著者の力なのか…面白いんですね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    宇宙人の設定とかねぇ…一応あるんですけれども、あってないようなものっていうか…ただ小説っぽくするためにこのような設定を設けたんでしょうけれどもね。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、そんなわけで前田氏は本来、劇作家なんですけれども、文芸とかいった分野の外の人が小説を書くと意外と面白いものが出来上がるんだなぁ…みたいなことを思いつつ、さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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    2015年04月24日
  • 恋愛の解体と北区の滅亡

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    再読。
    話題の「ファナモ」、原作はこちらです。
    こちらの後半に入っています。
    原作というより原点というか、前日譚というか。
    おそらくまだファナモがそんなに普及してないだろうと思われる頃の、別のカップルのエピソードになっています。

    ファナモの利便性は、やはりその非・不潔感にあるのだろう。
    あくまでも「清潔感」ではなく、非・不潔感。
    その隣に握り寿司が置いてあってもつまんで醤油などをつけて小粋に口に運ぶことができるくらいの。

    恋人達の間ではお互いの体の一部としてそれを交換しあったり、アクセサリーにして身につけたり、
    別れの時にはまるで置き手紙よろしくテーブルの片隅に残していくやり方が流行るにち

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    2014年10月20日
  • 誰かが手を、握っているような気がしてならない

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    ネタバレ

    最近の神様、気にしすぎ。

    前田司郎さんらしい、なんの前触れもなく一人称がコロコロ変わる不条理な文体。
    私はもう30だというのに、中学生女子の心情にばかり共感してしまった。
    新聞部の子が気になります。前田司郎さんの本にはめずらしい、癖のない、たぶん、良い子(だと、同級生である主人公から思われてる。主人公のほうが友達も多くて人気あるグループに属してるのに、なぜか羨ましがられ憧れられてる。)この子はどんな子なんだろう?と。

    神様=創造主=親、ということ、、?ではないよね。
    最後はよくわからんかったです。

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    2014年04月22日
  • ジ、エクストリーム、スキヤキ

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    めんどくせー。ひたすらめんどくさい青春の1ページ。4人のうち3人は30代半ばだから青春というにはちょっと薹が立っているけれど、とにかくこのめんどくささは若い人の特権なんじゃなかろうか。
    何かを集めるコレクターとしてのオタクでは無いけれど、相手との距離感を模索しながら場の雰囲気に合わせて自分を演じるのは真正の「お宅」だと思う。(今時のオタクはカミングアウトして堂々としているから違うかもだけれどね)
    「あーでもないけれど、こうでもないかもしれないけれど」みたいな思考の無限ループ。あー、めんどくさい。

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    2014年01月17日
  • ジ、エクストリーム、スキヤキ

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    学生時代の友人と10数年ぶりに会い、その友人と4人でスキヤキをするためにドライブにでかける会話が中心の物語。なぜスキヤキなのか、それも今までにないスキヤキなのか、ばかばかしいような想いもそれぞれのつぶやきも青春の1ページとして共感できる。亡くなった友人が最後までなぜそうなったのか、想像にまかせられているところが「桐島、部活やめるってよ」に似た感じがする。

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    2014年01月13日
  • 恋愛の解体と北区の滅亡

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    ネタバレ

    ちょうどこれを読んでいる時に、友人の自主映画の撮影の手伝いをしていて、宇宙人が五反田にやってくるという噂が流れるという物語だったので偶然かっ!と、嬉しくなった。
    主人公の思考が最初の目的からだんだん逸脱していく前田氏のワザは健在だった。
    宇宙人って、心理学でいう何かの例えなのかなぁと最後まで考えていたけど、分からなかった。考え過ぎちゃったよ。
    五反田団行くときって、いつも大崎から行っていたから、この前初めて帰り道五反田のほうを歩いたら、駅までの道のりに小説にあるような(?)お店や客引きが実際あって、引いた。

    「ファナモ」のほうは、彼氏がウンコっていうのを「ファナモ」って呼び方変えただけなのか

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    2013年10月20日
  • ジ、エクストリーム、スキヤキ

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    あぁすき焼き食べたくなるんだろうなぁーと思いながら読み始めたけど、それより何より学生時代の気持ちとか匂いとかが蘇った。
    なんか、青春映画みた気分になる小説でした。

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    2013年10月18日
  • 生きてるものはいないのか

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    ナンセンス!
    ドラマがドラマになる途中で死んでしまった。なんと馬鹿にしてるんだろう。二番煎じの効かない面白さ。

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    2013年10月17日
  • 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇

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    映画の奇想天外さに惚れて原作を読んだが少しまわりくどい感じ。映画が先だったので容易にイメージできたが逆だったら楽しめたのか?何れにせよ独特な世界観は素晴らしい!

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    2013年07月05日
  • 愛でもない青春でもない旅立たない

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    大学生が読んで感銘を受けるのか?
    モラトリアムを過ぎ去って久しい大人が読んで思い出す程度じゃないのか?
    それは定かではありませんが、読んでいるあいだに、大学の友人たちが瞬く間に目の前を通り過ぎていったような気がします。ぐにゃりぐにゃりと泳ぐ魚たち。

    大学1,2年生くらいの人たちに読ませて、「ねぇ、自分たちてこんな感じ?どう?」と聞いてはみたい。でも、言葉にされて「えぐられた!」と思うには、いまひとつパンチ不足のような。

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    2013年05月14日
  • 生きてるものはいないのか

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    第五十二回岸田國士戯曲賞受賞作。登場人物18人がただただ死んでいきます。明確な原因も理由もないままパタパタと。(一応大学病院にまつわる都市伝説が語られますが、それが何⁉って感じです。) 悲壮感も悲劇性もなく、日常の延長線上に死を不条理かつ滑稽に配置しています。

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    2013年04月21日
  • 濡れた太陽 高校演劇の話 上

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    高校演劇の話。
    台本のように(?)人物描写がされてる感じで、最初慣れなかったけど、だんだんおもしろくなってきた。続きも読むぞ。

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    2012年07月19日
  • 濡れた太陽 高校演劇の話 上

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    視点がめちゃくちゃ?たくさんの登場人物がいて、いろんな人の視点から語られていて一定しない。そしてさらに語り手に人格がある感じ。全部知ってるだれか(登場人物以外のだれか)が物語を語っている。
    私的には読みにくい。演劇の人が書いているようだから、台本みたいに読めば面白いのかな。
    下巻読むか迷うなあ…すごく狭いターゲットに向けて書かれた本という気がする。玄人向け過ぎて私には理解できないような。あきらめるのももったいないような。

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    2012年06月27日
  • 愛でもない青春でもない旅立たない

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    愛でもない青春でもない旅立たないのなら
    一体なんなんだろう。

    でも確かに、この物語では以上のものはすべて否定されている。
    そこに残されていたものは、空虚というには
    少々グロテスクな自意識の視線と、
    それを跳ね除けてあまりある馬鹿馬鹿しいほど神々しい人生だと
    言わんばかりのラストだが、これも正直ポーズだ。

    その地点に至ってなお、視線は冷めている。

    むしろ、それでもなお他者がいるということの
    恩寵の方が際立っているが、そこへは旅立たない。

    それは不条理な殺人よりも一層タチがわるい気もする。
    それは作品の価値に対する評価ではない。
    よくこんな物語にしづらい部分を取り上げたものだと感心さえする

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    2012年04月02日
  • 愛でもない青春でもない旅立たない

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    表現方法が豊か。心理描写とか、独特で面白い。何より文章の流れが心地良い。あー、こんなこと思ったりするよね!という頭の中のくだらないことが沢山で共感できる。

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    2011年11月22日
  • 恋愛の解体と北区の滅亡

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    だだ漏れ思考回路。
    わかる、わかるよ。と思いながら読み進めるも、あまりに冗長でくだらなくて、途中で半笑いになる。
    驚きはないけど、この感じ、じわじわくる。

    個人的にはファナモぐらい短い話、好きだな。

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    2011年08月28日
  • 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇

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    著者が知人の妹さんの旦那さんということで初めて読んだ。

    同名タイトルの映画の原作本。
    倦怠期にある信義と咲の夫婦は、デパートの屋上で貰ったチラシから、
    休みに二人で地獄旅行に出かける。

    著者はおもしろさを出そうとして記述している地獄での描写。
    自分は気持ち悪さを感じてしまった。
    ここに不快感を抱く人は多いのではないだろうか?
    言い回しもやや独特な感じがあり、300Pと短い小説でありながら、
    読むのに時間もかかってしまった。

    本作で著者の言いたいことはやや不明だったが、他の作品に期待したい。

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    2011年06月18日
  • 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇

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    映画とは違った感じで、よかった。映画では観られなかった夫婦の日常生活や、細かい描写があって、より一層この作品を楽しむことができた。

    映画ならではの面白さも十分にあって、もう一度観てみたい作品。

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    2011年06月03日
  • 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇

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    偶然手に入れたチラシをもとに地獄へ旅行する夫婦が、いろいろと不思議な体験をする。コメディなのでもっとコメディ色を強くしないと。映画化でどうやって映像化するんだろう。

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    2012年02月19日
  • 恋愛の解体と北区の滅亡

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    五反田団の前田さんのー2冊目!
    『恋愛の解体と北区の滅亡』
    舞台は宇宙人占領下の東京。
    宇宙人殺害事件により、北区が砲撃をうけ、滅亡。
    そんな東京、五反田で暮らす男は頭のなかでもんもんと恋愛を、解体。
    男の思想たれながし具合が、あーこんなこと考えてる人っているんだーって新鮮だった。
    男がSMクラブに行って、そこでの女王様とのくだりは最高に面白かった。


    『ウンコに変わる次世代排泄物ファナモ』
    タイトル以上のインパクトは無く、タイトルに完全に食われてますね。残念。
    おなかのゆるい彼氏が、排泄物をファナモ(いつでもどこでも固形ででてくる)に変えたよ!という感じの話です。
    わたしもファナモに変えた

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    2010年01月17日