前田司郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
再読ですけれども、割かし面白かったですかね! 著者の…というか、主人公の思考がつらつらと書き綴られるんですけれども、それだけでもう、これは著者の力なのか…面白いんですね!
ヽ(・ω・)/ズコー
宇宙人の設定とかねぇ…一応あるんですけれども、あってないようなものっていうか…ただ小説っぽくするためにこのような設定を設けたんでしょうけれどもね。
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、そんなわけで前田氏は本来、劇作家なんですけれども、文芸とかいった分野の外の人が小説を書くと意外と面白いものが出来上がるんだなぁ…みたいなことを思いつつ、さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー -
Posted by ブクログ
再読。
話題の「ファナモ」、原作はこちらです。
こちらの後半に入っています。
原作というより原点というか、前日譚というか。
おそらくまだファナモがそんなに普及してないだろうと思われる頃の、別のカップルのエピソードになっています。
ファナモの利便性は、やはりその非・不潔感にあるのだろう。
あくまでも「清潔感」ではなく、非・不潔感。
その隣に握り寿司が置いてあってもつまんで醤油などをつけて小粋に口に運ぶことができるくらいの。
恋人達の間ではお互いの体の一部としてそれを交換しあったり、アクセサリーにして身につけたり、
別れの時にはまるで置き手紙よろしくテーブルの片隅に残していくやり方が流行るにち -
Posted by ブクログ
ネタバレちょうどこれを読んでいる時に、友人の自主映画の撮影の手伝いをしていて、宇宙人が五反田にやってくるという噂が流れるという物語だったので偶然かっ!と、嬉しくなった。
主人公の思考が最初の目的からだんだん逸脱していく前田氏のワザは健在だった。
宇宙人って、心理学でいう何かの例えなのかなぁと最後まで考えていたけど、分からなかった。考え過ぎちゃったよ。
五反田団行くときって、いつも大崎から行っていたから、この前初めて帰り道五反田のほうを歩いたら、駅までの道のりに小説にあるような(?)お店や客引きが実際あって、引いた。
「ファナモ」のほうは、彼氏がウンコっていうのを「ファナモ」って呼び方変えただけなのか -
- カート
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試し読み
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- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
愛でもない青春でもない旅立たないのなら
一体なんなんだろう。
でも確かに、この物語では以上のものはすべて否定されている。
そこに残されていたものは、空虚というには
少々グロテスクな自意識の視線と、
それを跳ね除けてあまりある馬鹿馬鹿しいほど神々しい人生だと
言わんばかりのラストだが、これも正直ポーズだ。
その地点に至ってなお、視線は冷めている。
むしろ、それでもなお他者がいるということの
恩寵の方が際立っているが、そこへは旅立たない。
それは不条理な殺人よりも一層タチがわるい気もする。
それは作品の価値に対する評価ではない。
よくこんな物語にしづらい部分を取り上げたものだと感心さえする -
Posted by ブクログ
五反田団の前田さんのー2冊目!
『恋愛の解体と北区の滅亡』
舞台は宇宙人占領下の東京。
宇宙人殺害事件により、北区が砲撃をうけ、滅亡。
そんな東京、五反田で暮らす男は頭のなかでもんもんと恋愛を、解体。
男の思想たれながし具合が、あーこんなこと考えてる人っているんだーって新鮮だった。
男がSMクラブに行って、そこでの女王様とのくだりは最高に面白かった。
『ウンコに変わる次世代排泄物ファナモ』
タイトル以上のインパクトは無く、タイトルに完全に食われてますね。残念。
おなかのゆるい彼氏が、排泄物をファナモ(いつでもどこでも固形ででてくる)に変えたよ!という感じの話です。
わたしもファナモに変えた