【感想・ネタバレ】生きてるものはいないのかのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

『もっと真剣に考えてよ』
『俺だって真剣に考えてるよ』
『二人でそんなお祭りみたいなもの飲んで、全然真剣じゃないじゃない、もっと真剣に考えてよ』

『でも後で保障とかしてもらうとき、お金もらえないかもよ』
『どうせ、もらえないよ、何人も死んだでしょ、あっちの遺族に払わないといけないもん、俺らみたいにそばにいただけで気持ち悪くなっただけじゃ、お金もらえないよ』

『なんで? 踊りたいの?』
『踊りたくないよ ー 踊りたくないけど、踊らないといけない時だってあるじゃん』

『知らないけど、カツフミ君のこと愛してるから』
『知らないのにどうしてそんなこと言えるのよ』
『知らないから愛せるんでしょ』

『知らない、踊ってたら死んだ』
『踊り? なんで踊るの?』
『え?、え?、踊らないといけないときがあるから?』

『うん、あ、俺そろそろちょっと死にそうなんで、すいません、ほんと見守ってもらって良いですか』
『いやだから急いでるから』
『すぐ、すぐ』
『ほんとにすぐ?』
『はい』
『、でも、ホント急いでね、俺ホント急いでるから』

『いや、あの、だから妹がさ、この近くにいるはずなんだよ、だから会いたくて』
『会ってどうするんですか』
『どうするって、どうもこうもないけど、だって会いたいじゃん』

『つうかまだ? あの、あれだったらちょっと悪いんだけど、そろそろ』
『待って待って待って待ってください、す、すぐですから』
『あのー、ちょっと、これあのーなんだろ? いいことかもしれないんだけど ー なんか回復してない?』
『いやいやいや、全然、虫の息ですから』

『みんな死んでるんだよ ー 俺たちも死ぬかも知れないんだよ』
『だって、そんなの当たり前でしょ、みんな死ぬのなんて』
『そうだけど、何にもしてないのに』
『何かしても、何にもしなくても、死ぬんじゃないの?』

『もうすぐ警察とか、自衛隊とかが助けに来るだろ』
『なんで、今来ないの』
『え? なんか、まだ準備してんじゃない?』
『なんの?』
『、え、でも、最悪アメリカ人が助けに来てくれるから』
『アメリカ人もみんな死んだんだよ』
『アメリカ人何人いると思ってんだよ』
『知らないけど、みんな死ぬんだよ』

『ありがとう、世界』

『あ、それ、僕も言おうと思ってたのに、なんだよ』
『あ、残念』
『あ、じゃあ、すいません、自分、逝かせてもらっていいすか?』

『、う、うう、ありが、サンキュウ、世界、』

『みんなが死ぬんなら寂しくない気がする』
『、あ、そう?』
『だって、私が死んだら、世界がなくなっちゃうのと一緒でしょ、だから、世界が死んで私が生き残っても、一緒でしょ』

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2013年01月20日

Posted by ブクログ

すごく好きな世界観だった。すごくあっさりとばったばった登場人物が死んでく。死に方も人それぞれ、死に際の表情も人それぞれ。映画も見てみたいと思った。染谷将太のケイスケを見たい。

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2013年10月02日

Posted by ブクログ

まさに「生きてるものはいないのか!」と叫びたくなるような作品。
しかしそれは二重の意味をもっている。ううむ。

何かが起こっているのだけれど、その正体がわからない、
もしかすると何も意味はないのかもしれない、
そんな“無気力”なかんじが面白い。

舞台で観てみたかったなー

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

あれ?あれ?
ある程度距離を置く他人同士
寂しい気がするのは
わたしだけでしょうか
もういなくなるのだから
その時のお願いくらい
聞いてやってはいかがでしょう

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2018年05月18日

Posted by ブクログ

ナンセンス!
ドラマがドラマになる途中で死んでしまった。なんと馬鹿にしてるんだろう。二番煎じの効かない面白さ。

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2013年10月17日

Posted by ブクログ

第五十二回岸田國士戯曲賞受賞作。登場人物18人がただただ死んでいきます。明確な原因も理由もないままパタパタと。(一応大学病院にまつわる都市伝説が語られますが、それが何⁉って感じです。) 悲壮感も悲劇性もなく、日常の延長線上に死を不条理かつ滑稽に配置しています。

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2013年04月21日

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