【感想・ネタバレ】園児の血のレビュー

あらすじ

むき出しの衝動と欲望。子供たちは無邪気で残酷だ。

小学校5年のクラスで、女子生徒が標的となったとある「遊び」。道徳の時間、その犯人捜しが行われるが、小さな嘘によって事態は紛糾し─(「道徳の時間」)。
孤高の幼稚園児タカシは、保育園上がりのコウジとともに、園内で強大な権力を持つクラトに闘いを挑むが…!?(「園児の血」)。
鬼才・前田司郎による、恐るべき子供の世界を描いた2編、待望の文庫化。


少年少女から繰り出されるキラーワード達はたちまち幼少時代の生臭さや、無意識に感じていた羞恥心、心の憤りなどさまざまな感情を呼び起こした。──森山直太朗

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Posted by ブクログ

舞台は小学校だったり幼稚園だったりしますが、そこで繰り広げられるのは「こうして冤罪は生まれ、常に正しくあれと教えられた無垢な衆生は道標を失い、無限の荒浪へとその身をさらわれて行く」悲劇の物語でした。

前者は気弱な娘の小さな嘘に、後者は大人の女の手管を弄した涙の武器に、男はあえなく社会から爪弾きされる立場に追い込まれるのであった。

哀れなり、優等生男児、北村宗也君(小5)、ハードボイルド幼稚園児、タカシ君(年少)。

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2021年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生臭いイヤミスを予想したのが間違いでした。いったい何を読まされたのか。

ひとつめの話には浣腸だけで最後までひっぱられる。あれですよ、指を肛門に突き立てるやつ。あまりにカンチョーしまくるから、読んでいるだけでお尻の穴から血が出そう。卑猥な空気が見え隠れして、ちょっと不愉快。

表題作であるふたつめの話は『ボス・ベイビー』的。「画竜点睛を欠く」などとのたまう四歳児。チビたちのヤクザみたいな会話にたまにふく。

しかしどちらの話の男子も大差なし。そんなことでしか女子の気を引けないキミたち、大人になってもモテへんて(笑)。

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2021年01月07日

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