加藤忠史のレビュー一覧
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いわゆる精神病と言われる病。
「うつ病」「統合失調症」「双極性障害」「ASD」「PTSD」等など。
これらは目に見えない人の心の領域ではあるが、現存する物質である人体を依り代としているのだから物理的・生物学的な現象がどこかに生じて、このような病を発現しているはず。
というように精神病の結果系を見るというよりは、現象の原因として遺伝子や脳内の神経細胞を探ろうという試みの紹介である。
が、正直門外漢には難しすぎて途中で興味を失ってしまったので☆3つ。
ただ、よく聞くうつ病、双極性障害、統合失調症はみなよく似たものだと思っていたが、その発現機構は全く違うことに驚いた。 -
Posted by ブクログ
脳科学の本、おもしろそう、と手にしたが、
難解!学術的!科学的!専門的!テクニカルターム続出。ついていけない。
やがて気づきました。これはブルーバックス。
難しいのは当然だった。
ということで、わかるところだけつまみ食い。
ASD。自閉スペクトラム症、コミュニケーション障害。
ADHD。発達障害。
そこに書かれている症状は、いま私が頭を悩ませている相手の特徴と酷似する。
苦手なこと
・興味が薄いことに注意が持続しない
・あることに関心を持ち続ける
・忍耐強く待つ、取り組むこと
・ミスのない作業、作業の完結
・感情をコントロールする
・分析的な思考
・順序だてて説明する
・巧みな嘘をつく
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Posted by ブクログ
借りたもの。
病名とその定義からその歴史(基準や病名の変化)
DSM導入により、診断基準が明確化された。
興味深いのは日本での傾向。
「障害」という日本語の問題。
ディスオーダー(秩序/オーダー の 乱れ/オーダー)に対して障害と翻訳されたものの、日本語の障害にハンディキャップ(能力が失われた状態)の意味があることで誤解を招く危険があること。厚生労働省の良かれと思って打ち出した施策の影響で、精神疾患が「全て障害(ディスアビリティー)」であり治癒することはないという誤解を招きかねない状態になったことを憂慮している。
診断基準の変化もあって患者数が増加したことを挙げている。
医師の目線から、現場 -
Posted by ブクログ
借りたもの。
双極性障害とは何か。投薬治療に用いたれる薬の種類とその目的について解説。
薬がキャラクター化していて、絵本を読んでいるような感じ。優しい言い回しで、悲観している患者当人やその家族に対しても寄り添うよう心掛けた文章だった。
よく言われる躁鬱のギャップもさることながら、Ⅰ型では妄想の類もあるようで、統合失調症の併発もあるとか…(素人では判断が難しいな…)
脳が関係している病気らしい。
双極性障害は薬と上手に付き合いながら、生活習慣を見直して再発を予防していくもののようだ。
統合失調症や…高血圧のような、薬と共に付き合っていくもの。
薬物治療、心理・社会的治療、セルフケアの3本柱で