あらすじ
シリーズ累計6万部! 『「心の病」の脳科学』に続く最新作!
【予兆を捉え、予防するには】
精神疾患と診断されなくても、「心の不調」を抱える人は
ストレスの多い現代社会で増加しています。
うつ病、発達障害、摂食症、心身症、睡眠障害、子への虐待、
スマホやギャンブル依存、強迫症、愛着障害、PTSD、
老年期うつ病、認知症、双極症、統合失調症……
全ての症状は「脳の変化」から生じますが、
脳内で、いったい何が起きているのでしょうか。
発症前の予兆を捉える方法から、治療法の開発まで、
脳科学の視点で挑む16名の研究者たちが、最先端の情報を惜しみなく解説!
■本書の構成
第1章:「ストレス」で心と身体の不調が起きる脳内メカニズム
ーー心身症・摂食症 〈関口 敦〉
第2章:ゲノム研究を精神疾患の臨床に役立てる〈池田匡志〉
第3章:「親子関係」が脳と心の不調に及ぼす影響
ーー虐待・小児期逆境体験〈黒田公美〉
第4章:子どものうつ病・双極症をどう見極めて治療するか
ーー精神疾患の大半は小児期から現れる〈内田 舞〉
第5章:思春期に現れる統合失調症の予兆を捉える〈小池進介〉
第6章:ギャンブルやスマホがやめられない脳と心
ーー思春期にも多い発達障害と依存症〈高橋英彦〉
第7章:中高年期のうつ病や認知症を可視化して予防する
ーー新型コロナ後遺症、双極症、頭部外傷……タウ蓄積が関与するさまざまな「心の不調」〈高畑 圭輔〉
第8章:夢を見る「レム睡眠」を解明して 「心の不調」の治療を目指す
ーーうつ病 ・ 認知症 ・ ASDとレム睡眠との関係〈林 悠〉
第9章:自閉スペクトラム症に効く「世界初の治療薬」を開発する
ーーオキシトシンでASDを治せるか〈山末英典〉
第10章:精神展開剤(幻覚剤)で精神医療を変革する
ーーうつ病、不安症、強迫症、依存症、PTSD などに治療効果〈内田 裕之〉
第11章:脳の働きを整えるニューロフィードバック療法
ーー脳科学の進展を「心の不調」の治療につなげる〈三崎将也〉
■コラム
●双極症と人類の進化〈加藤忠史〉
●ギフテッドと「心の不調」〈池澤 聰〉
●「強迫症」の脳では何が起きているのか? 〈中尾智博〉
●眼球運動による心理療法 「EMDR」 でPTSDを治療する 〈市井雅哉〉
●腸内細菌と「心の不調」の関係 〈功刀 浩〉
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本書は、2023年に刊行されベストセラーとなった『「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか』の続編となる。精神医学と神経科学の両方の視点から論じる専門家が少ないなか、10名以上の専門家が「心の病」を脳科学の視点で論じる。最新の画像診断による丹念な研究成果、AIを用いた解析など、最新の知見がふんだんに論じられる。第1部では「心の不調」の概要を説明する。第2部では脳の発達から加齢につれて生じる「心の不調」として、親子関係、子どものうつ病と双極症、思春期に現れる統合失調症、ギャンブルやスマホ依存などを紹介する。第3部では、脳から捉えて「心の不調」を治療するとして、睡眠、ASD、最新の治療薬やニューロフィードバック療法を紹介する。脳の機能局在や部位、神経伝達物質や薬剤など、難しい用語も続くが、重要な箇所にはマーカーが引かれているなど、読書に集中しやすい工夫が読者に優しい。「心の病」の現状の到達と今後の展望を知る良い機会になるのではないか。
Posted by ブクログ
11章のニューロフィードバック療法が面白かった。治療者と対話する認知行動療法は今も病院で行われているが、ニューロフィードバック療法は自分の脳と対話する(?)形のようにも見えて、実用化したらどうなるか気になった。
Posted by ブクログ
●2026年8月10日、診察後に寄ったイオンモール日の出「未来屋書店」にあった。未来屋書店エンド
→専門用語もあるが、あらゆる精神疾患や障害をもってる自分にとって、必読と感じた。
Posted by ブクログ
面白かった
心の病気について各分野の専門家が脳の中では何が起きているのかという視点で自身の研究や現状について説明してくれる。専門医の話とわかっていることもあるが、心理学的アプローチではなくて生理学的?脳科学的?な話なので面白かった。事実として脳の機能や活動、体積の変化があることで診断するという方向が良い。
実際にこの本にあるような検査手順を持って調べて、心の病を見つけてくれる日はまだ遠いかもしれないし、ある程度問診からあたりをつけた上での検査なのは当たり前なので今すぐに何かできるというものではないけど、心の病が可視化されるということが面白いし、重要なことだなと思う。
特に第10,11が面白かった。
精神展開剤での治療も、ニューロフィードバック療法も、研究が楽しそうだし期待もできる。
研究ができればな。
Posted by ブクログ
p.32摂食症の患者数は日本で20万人と言われているが、潜在的な患者数は40万人くらいと言われている。通院していない人もいるため。では、何故通院しないのか。原因は主に2つある。
①本人に病気の自覚がないこと。
②摂食症を適切に診断・治療できる医療機関が少ないこと。
p.37摂食症が重症なほど、腹内側前頭前野・眼窩前頭前野と、後部島皮質の体積が大きい。
p.52双極症と脂質代謝異常には関連があるかもしれない。→脂質代謝異常が双極症にどのように影響するのかを分子レベルで解明していく。
p.57統合失調症や双極症の人は遺伝的には痩せ傾向の体質である。しかし、実際の患者は肥満の人が多い。それは、薬の副作用や生活習慣の影響が大きい。
p.68双極症のゲノム要因が創造性に関わる職業や学歴が高いことと関係している。
p.118再評価が上手くできる人ほど、前頭前野と扁桃体の結合が弱く、働くタイミングがずれている。
p.156ギャンブル症や物質依存の人は、報酬系があまり活発化しない。損失などの罰が与えられても報酬系の活動の抑制が弱い。
p.157ギャンブル症の人は報酬系のストライクゾーンが狭い。
p.158依存症の治療では、スポーツや芸術鑑賞など、依存対象以外の趣味を持つようにすると良い。
p.164依存症に対する効果が高いのは自助グループへの参加。
p.192キツツキの脳を調べると、タウが蓄積していた。(タウはアルツハイマー病に見られる細胞内の蓄積成分。細胞外にアミロイドβが蓄積し、細胞内にタウが蓄積する。)
p.201脳の発達において、誕生直後にシナプスが過剰に作られた後、周囲の環境や経験に合わせて不要なシナプスがミクログリアによって削除される。自閉スペクトラム症の人は不要なシナプスが残ったままである可能性がある。
p.208眠り始めた最初の3時間で2回ほど訪れるノンレム睡眠で成長ホルモンがたくさんでる。それと同時に、ストレスホルモンの分泌は大きく減少する。
p.220うつ病には断眠療法やレム断眠療法が有効な場合がある。
p.222レム睡眠はノンレム睡眠の質を高めて徐波睡眠を増やす作用がある。
p.224睡眠には認知症の原因となる異常なタンパク質を脳内から除去する役割がありそう。レム睡眠が短いと認知症になったり死亡率が上がったりする。
p.241オキシトシンは相手の表情から気持ちを読み取る能力を促進したり仲間との信頼関係を深めたりする効果がある。→ASDの治療薬の候補になる。
p.247ASDの人たちは表情や声色よりも言葉を重視する。
p.270うつ病に対してシロシビンは、1〜2回の投与で即効性があり、効果は約1年間続く。
p.274シロシビンは、シナプス前細胞から放出されるグルタミン酸の量を増やし、シナプス後細胞のAMPA受容体の量も増やすことで伝達効率を上昇させる。さらに、BDNFが分泌されることで、シナプスや樹状突起が増える。
p.284うつ病患者と健常者の腸内細菌叢を比較すると、ビフィズス菌と乳酸桿菌はうつ病患者で少ないことがわかった。双極症患者において、ビフィズス菌が多いほどストレスホルモンの濃度が低かった。ビフィズス菌数が多いうつ病患者ほど、症状が改善しやすい。
p.306実時間fMRIニューロフィードバック療法の一回の訓練で、患者が自分で心の状態を制御する訓練をする機会を得られる。そのため、自分の感情を制御する技術を学習でき、日常生活で活用し続けることができる。
Posted by ブクログ
ASDについて研究?しているということで入手。
ASDにオキシトシンを服用すると効果がある。相手を認識する度合が高まる。
幸せホルモンで有名な奴だ。
自分で分泌するのが一番なわけだ。ペットでも飼ってもらうか。
ADOSという心理検査があるらしいが、2万円からかかるんだ。。。
本+後付けの知識。
あとはざっと。
第1章:「ストレス」で心と身体の不調が起きる脳内メカニズム
ーー心身症・摂食症 〈関口 敦〉
第2章:ゲノム研究を精神疾患の臨床に役立てる〈池田匡志〉
第3章:「親子関係」が脳と心の不調に及ぼす影響
ーー虐待・小児期逆境体験〈黒田公美〉
第4章:子どものうつ病・双極症をどう見極めて治療するか
ーー精神疾患の大半は小児期から現れる〈内田 舞〉
第5章:思春期に現れる統合失調症の予兆を捉える〈小池進介〉
第6章:ギャンブルやスマホがやめられない脳と心
ーー発達障害と思春期にも多い依存症〈高橋英彦〉
第7章:中高年期のうつ病や認知症を可視化して予防する
ーー新型コロナ後遺症、双極症、頭部外傷……タウ蓄積が関与するさまざまな「心の不調」〈高畑 圭輔〉
第8章:夢を見る「レム睡眠」を解明して 「心の不調」の治療を目指す
ーーうつ病 ・ 認知症 ・ ASDとレム睡眠との関係〈林 悠〉
第9章:自閉スペクトラム症に効く「世界初の治療薬」を開発する
ーーオキシトシンでASDを治せるか〈山末英典〉
第10章:精神展開剤(幻覚剤)で精神医療を変革する
ーーうつ病、不安症、強迫症、依存症、PTSD などに治療効果〈内田 裕之〉
第11章:脳の働きを整えるニューロフィードバック療法
ーー脳科学の進展を「心の不調」の治療につなげる〈三崎将也〉