感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これは最強本です。ほんと。
1つの物事に対してこれ程完璧に網羅的にカバーされている本はザラにはありません。
正確に症状を理解し、コントロールする術を知って、薬の選択肢を学ぶ。気分が上がる時、つらくなる時を冷静に判断するためのサインを見つける。
当事者にとってはまさに福音の書です。
『もっと〜』でない方は読んでいませんが、これ1冊で充分だと思います。
一番最初の方にこのような記述があります。「目指すゴールはどこにある?─月1回受診しながら薬を飲み続けてコントロールして会社に行けること。双極性障害は脳の病気。高血圧をもっている人と同じ。」この一言でどれほど救われたことか、言葉では言い表せません。
体調が最悪の時に、人生最悪の診断がくだされるわけで、それだけで患者さんは視野狭窄に陥ってしまうと思います。外界から寸断され一生出られない檻に入れられた気持ち。そこに、少し大げさですが「あなたは、普通だよ」という一筋の光が、窒息寸前だった洞窟の天井から差し込んできたようでした。これをもって治る(寛解する)というわけではありませんが、最悪の事態を避けられる強力なツールであることは間違いありません。
まだまだ本人も含めて世間の認知度は低い双極性障害(双極症)について、誰が見ても分かるように解説してくれるだけでなく、嫌味がない。実は大事なポイントだと思います。寄り添ってくれているのだなと肌感覚で安心します。
薬についてこの本で詳しく知り、南中さくら先生のサイトで患者さんの声も見ながら主治医の先生に変更をお願いしたりもしました。幸いにも快く応じてくれて経過を観察しました。
また紹介されている認知行動療法は、別の書籍などで深く学ばれることを強くお勧めします。できれば作った7コラム表を先生やPSさんに見てもらえると良いです。
全てこの本のおかげです。とにかくヒントが散らばっています。困っていらっしゃる方の力になれば幸いです。
Posted by ブクログ
加藤忠史氏、に感謝状贈りたいくらい、しかもまだまだ現役で臨床でご活躍されてるところが、嬉しすぎる。加藤氏に感謝です。私は双極症の研究が進むように、ブレインバンクの登録を考えている。
Posted by ブクログ
「もっと、もーっと、おねがい❤️」
と言ったのはマイメロアニメ版シリーズ2だが、本書も前著に続く2冊目であることを、読み始めてから知った。
連続ものではないので本書から読み始めてもまったく問題はない。
理解されづらい双極性障害の症状や日常での困りごと、家族や周囲の抱える悩み、さらには薬物療法のことや最新(本書刊行当時)の研究動向まで、非常に広くカバーされており、本書を読むと概略が掴めると思う。過不足なく、寮もちょうどよく、そして何よりレイアウトが読みやすい。かわいいイラストや図表もあり、痒いところに手が届く一冊。
セルフケアの仕方、注意点、寛解後の再発予防についても触れられており、双極性障害の治療に関して、スタートから予後までの長いスパンで読者が見渡せるような設計になっている。
これは入門書として最適と思う。双極性障害についてまず知りたい人にはぜひおすすめしたい本だ。
前著と合わせて読むとさらに理解が深まるのかな、と思うので近々購入してみようと思います。
******
翔泳社のメンタルヘルス本シリーズは密かに(すみません)けっこう優秀で、ITやビジネス本の会社でしょ?
Posted by ブクログ
借りたもの。
双極性障害とは何か。投薬治療に用いたれる薬の種類とその目的について解説。
薬がキャラクター化していて、絵本を読んでいるような感じ。優しい言い回しで、悲観している患者当人やその家族に対しても寄り添うよう心掛けた文章だった。
よく言われる躁鬱のギャップもさることながら、Ⅰ型では妄想の類もあるようで、統合失調症の併発もあるとか…(素人では判断が難しいな…)
脳が関係している病気らしい。
双極性障害は薬と上手に付き合いながら、生活習慣を見直して再発を予防していくもののようだ。
統合失調症や…高血圧のような、薬と共に付き合っていくもの。
薬物治療、心理・社会的治療、セルフケアの3本柱で再発防止を行う。
電気けいれん療法という方法もあるが、第一選択にはならないとか…治療方法も、目的があることを理解する。
薬の効果や副作用の話も難しい単語ではなく、口語調で読みやすい。