ユーザーレビュー 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか 林(高木)朗子 / 加藤忠史 精神疾患や発達障害といえば、脳そのものの異状がわからないということであったが、最近の研究で、脳自体の小さな変化がこうした疾患や障害の発症に関わっているということが判明しつつあるというのである。 私自身発達障害の当事者ということもあり、自分自身どのような状態にあるのかを知りたくて読み始めたが、この...続きを読む状態について知ることができた。今後研究が更に進めば、その脳の変化に働きかけられるような治療法も確立できるのかなと、期待を持てるような1冊だった。 Posted by ブクログ 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか 林(高木)朗子 / 加藤忠史 一読では充分理解しきれないが、心の病気を医学的に理解できれば、心の病気を持つ人を理解するのに役立つのは間違いないと感じる。再読再再読して、理解を深めたい。 Posted by ブクログ 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか 林(高木)朗子 / 加藤忠史 専門用語満載だけど、分かりやすくて面白かった。 精神疾患を「心の病」だと思っていたが、「脳の病」である。心は脳の働きで生み出されるのだから(そもそもそんな認識がなかったのだけど)、脳の病なのだろう。 でも、この本を「初めから」読んでいくと、複雑な脳のメカニズムやら、なんやら?で、色々あるのに?何故か...続きを読むとても素直に納得できた(不思議だ) ただ脳はあまりにも複雑で、環境等々様々な影響を受けるし、生きている人間の脳の状態を細部まで調べるのは不可能に近い。このような厳しい状況下で人間界を代表するトップクラスの頭脳の持ち主である数多の研究者たちが模索し根気よく精神疾患を「治る病」にすべく奔走されていることに敬意を払わずにいられない。 Posted by ブクログ 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか 林(高木)朗子 / 加藤忠史 ADHDの原因は以下の4つであるという仮説がある。 1.実行機能不全 2.時間感覚の障害 3.報酬系の障害 4.デフォルトネットワークの障害 4.は、新しい刺激に対して、ネットワークが上手く作用せず過剰反応してしまうという仮説。 ADHDは、感覚が鋭く傷つきやすい特性がある。投薬療法のメリットは...続きを読む、行動が慎重になること。リスクを取らない傾向になる。デメリットとして、興味が湧かなくなったり慎重になりすぎて行動ができない、などの弊害がある。投薬の良し悪しを判断して、ある期間は止めることも選択肢として入れることが重要かもしれない。 Posted by ブクログ 「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか 林(高木)朗子 / 加藤忠史 ややハードな内容であったが、論文を読んだときのような満足感があり、現状で最先端の研究を知れたのではないかと思う。とくに、自閉症で見られる感覚過敏の仕組みが興味深く、また、ロボットとのコミュニケーションについてはなるほどなと思った。統合失調症の幻覚や妄想についても、シナプスの発火するタイミングが関係し...続きを読むている可能性があることを知れてよかった。 Posted by ブクログ 林(高木)朗子のレビューをもっと見る