室積光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
水商売の専門学校を!酒の席で酔っぱらいの官僚の発言がまさかのまさかで実現する。集まったのは中学では不良などと烙印を押されたすっかり瞳に輝くをなくした生徒たちばかりだった。しかし教師・講師・生徒が手探りで伝統を作り上げて行くのであった。――究極のネタ本!
まあ「ホスト科」「ホステス科」は予想の範囲内で風俗も教えるのかなあ、なんてぼんやり思うだろうが、それがなんと「ソープ科」と「ヘルス科」が別々にあるのだ。それだけにはとどまらず「ゲイバー科」があり(「オカマ科」は却下された)、「マネージャー科」「バーテン科」があるという裏も表も充実した学校なのだ。もうこれだけで解るだろうが内容はある意味濃いが中 -
Posted by ブクログ
前作の「達人山を下る」が室積光らしいハチャメチャなコメディ小説だったので、続編である今作もあまり期待せず、箸休め程度のつもりで読んだが、期待が大きく裏切られた。
面白い! (良い意味での)期待の外れ具合で言えば今年一番だ。
物語は前作の十年後。
カルト教団を一人で崩壊させた柔術の達人・山本の弟子になるため、達人が篭る山へ向かった、謹慎中のサッカー部員・晃吉とちょっとKYな留学生マルコ。二人は電気も通らない山奥で仲間たちと修行に励み、成長していく…。
というところまでは普通の話。この小説の良いところは、太平洋戦争や中東地域の内戦に絡めて、生きるということや、家族、国家などについて物語を深く展開 -
Posted by ブクログ
元横綱の南ノ峰親方に呼び出された。
引退後の力士の就職先に心を痛めていたのだ。
そこで考えたのが警備会社。
社員は、全員元力士。
史上最強の警備会社が誕生する。
その名も「ドスコイ警備保障株式会社」。(いきないり株式?)
立会いのスピードはオリンピック短距離選手級。
体重は百キロを越える巨漢。
しかも全身が筋肉。
当会社の警備は、少々の凶悪犯では絶対かないません。
もし、元力士の警備会社が出来たら・・・と言うお話です。
非常にコミカルで読みやすい作りになってます。
力士だって人間です。
警備会社の成長とそれに関わる人々を書いた作品です。
面白いですよ〜。