あらすじ
誘拐された孫娘・安奈を救うため、八十歳の山本俊之は岡山の賢人岳を下り、四十二年ぶりに東京へやってきた。犯人はあるカルト教団だという。戦国時代から伝わる昇月流柔術の唯一の継承者である俊之は、安奈の妹で引きこもりの寛奈とともに動き出すが、渋谷の不良にヤクザ、与党幹事長が立ちはだかる。達人が教える「世の中で一番強い技」とは!?
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Posted by ブクログ
正直に言うと本書は単行本で発刊された当時に読んだもので今回の文庫版発売に合わせて再購入したものはまだ読んでは居ない。室積サンの小説は「都立水商」「どすこい警備保障」など、エンタテインメントに徹して笑いながらサクサク軽く読めるのが最高で、本作もその路線を決して外さない。何故か仙人になるべく山に籠って修業していた爺さんが、家族の危機に際して山を降りて敵をかなり下品な秘技でやっつけるのが痛快。こういうスラップスティック小説を書くのは本当難しいと思うのだが、それをさらっと書きあげる室積さんに乾杯!
ぶっ飛んでる…
室積さんの作品で「史上最強の内閣」が面白かったのでこちらも読みました。
勧善懲悪モノってとこは共通だけど、今回のストーリーはおじいちゃんが強すぎてトントン拍子なので、そこまでハラハラ出来ませんでした。
そして、必殺技が分かりやすく下品。下品だから嫌いな訳じゃないけど、ちょっと安易ではなかろうか…
Posted by ブクログ
達人とは柔術の達人。42年間山籠りしていた老人の強いのなんの。あっという間に屈強な男たちを倒す。そして究極の技。荒唐無稽だが、心地よい。
しかし、この老人、悩み抜いて山籠りしていたのだが、周りの人々を変えていくあたり、人生の達人でもあったのだなあ。