室積光のレビュー一覧
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大相撲。そのトップはもちろん横綱ですが、その座を目指して多くの力士が努力しています。
しかし、トップ層が活躍する裏では、「夢」破れる若者が多くいるのも事実。
親方やちゃんこ屋、タレントなどに転身できる者は西鶴のあるものだけであり、大半の「元力士」は社会の荒波にもまれることになるのです。
そんな現状を憂えた元横綱の南ノ峰親方。
引退した力士の働く場所として「ドスコイ警備保障株式会社」を設立。
もと力士15人の社員でスタートするはずでしたが、社員寮として使っていた建物で、以前から生活していた松村君という「ただのデブ」も加わり…。
<裏表紙あらすじ>
社員は全員、元力士。史上最強の警備会社が誕生 -
Posted by ブクログ
新宿歌舞伎町にある水商。田辺圭介は、十年通い慣れた道を歩いていた。彼は水商の歴史の先生だったが、別れを惜しむため学校に訪れてた。創立するための準備から合わせると12年この学校と関わってきた。今、彼の頭にはこの学校での思い出が思い出されてた・・・。
都立水商・・文部省の役人が役人がお酒の席で「世の中には、水商売と言う職業もある。『水商業学校』があってもおかしくないだろう?」と発言したのがきっかけで出来た。水商売のプロを作る高校だった。
初めての始業式は、ごく一部の志願した生徒を除いては、半ば不貞腐れた生徒だらけ。中学で落ちこぼれの烙印を押されたり、援助交際をしてた少女などの生徒だった。講師 -
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日本初の水商売専門教育を行うために設立された「東京都立水商業高等学校」
個性が強く普通の学校現場からはじかれた教師生徒たちの物語。
開校以来10年間教師を務め、家業を継ぐため田舎に帰ることになった教師田辺が、
校内を散歩しながらいままであった出来事を回想するという形で話は進んでいく
設定は奇抜だが中身はさわやか。
教師も生徒も基本的にみんないいやつで読んでくうちにみんな好きになっていき、
あっというまに読み終えてしまった。
ほのぼのする話が多いがメインエピソードである水商野球部が甲子園に出場する話では
今の高校野球に対する批判がこめられていて「そうだそうだ」と読みながらうなずいていた -
Posted by ブクログ
中学時代いじめられ、カンニングの濡れ衣まで着せられてからというもの、すっかり学習意欲がなくなってしまった冨原淳史には、「都立水商」くらいしか進学できる高校はなかった。嫌々進学したにもかかわらず、クラブの黒服となるべく勉強するマネージャー科の学級委員長に指名されてしまう。すぐに仲良くなった同じクラスの峰明は、ディスレクシアという病気のため、文字が読めない。外見は美少女の花野真太郎は、ゲイバー科に通う柔道の達人だ。かつて甲子園で優勝したメンバーの二世たちもいる。ひとくせもふたくせもある新入生は、問題を抱えてはいるが、基本的にはいい奴ばかりだ。
慣れない水商売の勉強も、卒業後すぐに戦力となるべく、そ