室積光のレビュー一覧
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前作『史上最強の内閣』の続編。
前作は安倍政権、麻生政権のパロディだったが、本作は菅、鳩山、野田と。
もちろん、政治エンタメの一作ではあるが、小説の形式を借りた教育論的が展開される。
作中の「子供を通して未来を託す」「次の誰かのために」という一節には胸を打たれる。
ゆとり教育だとか、戦後教育、受験戦争、道徳教育、食育、その他諸々。
世代によって実に価値観は様々だ。ご存命の戦中派もいれば団塊世代、団塊ジュニア、ゆとり世代、さとり世代。
資本主義と社会主義となると、すぐに右だ左だ、排斥だ、周辺国への配慮、軍国主義、靖國参拝、慰安婦問題とまるでオモチャ箱をひっくり返したように、本筋とは異なる論議が -
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『史上最強の内閣』
室積光 著
平時の表向きの内閣の裏に、有事の裏内閣が存在が!
正に元老院ばりのお歴々。
ブラックユーモア満載の内閣エンタテインメント。
「お腹痛いから、俺、総理やめるわ」の安倍首相。「未曾有をミゾウユウ」なんて読んじゃう麻生元首相。実際にあった話だけども。
二世三世の世襲制議員の小物っぷり、低脳ぶりを皮肉たっぷりに描かれる。
お母ちゃんに9億円のお小遣いをこっそり口座に振り込んでもらう鳩ポッポとかね。
とは言え、一冊を通して見える政治史は現代国民の代弁と言っても過言ではない。
青雲の志ってものが、死語になる今。
50年100年先の日本を見据え、何が何でも日本の未来の為に、 -
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史上最強の内閣の続編
でも今度は大阪の教育改革がテーマ
相変わらずネーミングセンスが最高
新しい総理大臣が管良内人(くだらないと)とかね
前作に引き続き、明らかにあの人とわかるもじり方なので、ほぼ実名状態
もう、団塊世代の鳥越なんてもう実名でも一緒じゃね?なレベルの現実に沿った描写
この本で語られている政策には概ね賛成
定期的にひっくり返すというのは大事だよね
特に親の世代の方法が通じないようにするのはいいと思う
その時代時代によって価値観って変わるものだし、そこに沿った形で制度を変えてけばいいんじゃないかな
で、日本人として共有すべきは文化であるという事
文化を共有出来るならどこの国の -
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定期的に人から勧められたり貸してもらったりする本を読むと、自分の嗜好が(思考も)偏り過ぎるのを防げるような。錯覚かもですが。
面白かったです。
東京の内閣は実は二軍で(この言い方が好きだ)、有事の際には本物の内閣が京都御所からやってくる、という設定。アクの強い総理と官房長官、各大臣たちの名前と出自を聞いただけで笑い転げます。
実在する政治家や国際問題を揶揄しながらもコメディに仕上げていて、笑いつつも、ふと核心に触れたりして。そして最後にどかーんと泣かせてくれました。あれは反則だ。
反対意見が常に存在することこそが、自由で平和である証、というのは世界の中の平和でない国や地域を見ていればよく -
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北朝鮮から日本へミサイルが打ち込まれるかもしれない状況で、「実は1軍の内閣がありました」という設定のお話し
国名は実名、登場人物は元が誰かは容易に想像できるレベルで架空名
でも実際にアノ人ならそんな事言いそう、とか口調まで用意に想像できる
ま、実際にこんな内閣があったら安心だわなぁ
政治的にどうしても右側の描写が多くなるのは仕方がないにしても
憲法9条の輸出に関しては同意
「9条を守れ」とか声高に叫ぶ連中には「中韓朝にこそ9条を入れさせろ、バカ」とずっと思ってたので、あの切り返しにはスカッとした
日米同盟に関しても、実際に有事の際にはどうなるかわからないよね?
あちらさんって世論でコロ