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放談社週刊ミライ編集部の望来は、かつて指一本で勇名を馳せた達人を取材しに山に入る。人の尊厳を一瞬で奪う筆舌に尽くしがたい凄技を操る達人から、望来は技の手ほどきを受けることに。そこへ編集長刺傷の報が。ヤクザの逆恨みか、それとも…!? 事件解決に乗り出す望来はもう、かつてのひ弱な記者ではなかった!
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Posted by ブクログ
著者の作品は初めて読んだが、ユーモアにあふれつつもこの先がどうなるのだろうというページをめくらせる力にあふれた作品だった。
感覚としては、万城目学の作品に近しいものを感じる。
日常生活の中に、「そんなわけないだろう」と思いつつも「そんなことあるかも?」と思わせてしまうような魅力がある。
本作品は、背面のあらすじにあるように、週刊誌の記者が達人の元へと取材するところから始まる。するとその記者が、実は天性の才能をもった、まさに天才ともいうべき実力を開花させる。
あとはもう読んでみたらいいと思う。
殺人事件は起こらないし(社会的に「死ぬ」もとい「殺される」人はいる。それも可哀そうな形で。)、ヤクザとか出てきちゃうけど銃撃戦とかならないし、じゃあ何が面白いのかといえば、それはもう女性記者の身につけた技、「ツボ押し」である。
この作品はそれがすべてである。
まき目学ぶ作品が好きなら、きっとこの作品も楽しめると思う。あちらはもう少し「現実とファンタジーの融合」に近いものであるとするなら、こちらは「現実と少しのご都合主義」である。聞こえは悪いかもしれないが、そんなことは作品の魅力とは何の関係もない。
面白いんだから読めばいいのである。
書店の古本コーナー、それも100円で投げ売りされていたところに出会ったけれど、定価で買っても十分に元は取れたといえる作品だった。
マジおすすめ。
Posted by ブクログ
最初に目についたのはこの作家の『都立水商!』だったのだが、あらすじを見てこちらの作品を読むことにした。
主人公は文学作品にかかわる編集者になりたくて出版社に就職したが、配属先は週刊誌。潜入取材がバレて身の危険があるとのことで、一時身を隠すため、別件取材で岡山へ行くことになった。
違和感のない展開で読みやすくていいなあと思っていたのだが、後半は、他の方も書いている通り、現代版北斗の拳かよ…。おもしろいんだけど、それに頼り過ぎ。作者が劇団主宰ということで腑に落ちた。劇団の作品って大げさなドタバタやお笑いがあるものが受けるのよね(私の偏見ですが)。
振り込め詐欺や、勝手に撮影された動画が本人に断りもなくネットに上がるなど、思ってたよりも新しいモチーフが出て来る。もっと前に書かれた作品だと思っていたので違和感があったのだが、以前に書かれた2作の焼き直しとのことで納得。それがこの作品の良さを損なうものではない。他に2冊ある達人シリーズが、発行年が前後していることになり、それがどう影響しているかわからないが、それも読んでみたくなった。
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