神谷美恵子のレビュー一覧
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「生きがいについて」を読む前にこちらを読むことにした。彼女の文章は本当に真に迫るものがあり、迫力を感じる。心から湧き出てくる言葉といった感じがする。
私が感銘を受けたところは、女性というものの生き方についてだ。自分の中の男性的な部分と女性的な部分との間の葛藤が描かれていて、それは現代女性の多くが共感する点だと思う。以下の文ではその強い意志が感じ取れる。
p.58「漸く落ち着いて勉強できるようになった。同時に、自分の中に、自分のものを生み出したい衝動がうちにみなぎる。今まで勉強したこと、これから晩供すること、それら全てを、自分の生命に依て燃焼せしめよう、女であって同時に「怪物」に生まれついた以 -
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うーん。暗いな。ひたすら暗い。人間の営みなど宇宙スケールでみたら大したことないし、どうせみんないずれ死ぬんだし、現世での名誉とか地位なんてものにこだわらず、他人の意見とか評判なんてきにせず、自分でコントロール出来る事だけに集中せよ!って事をひたすら繰り返し述べている。まぁもちろん、それはそうなんだけどね。。。
自分でつぶやきみたいな事を書き留めてあるので短い文章も、ちょっとだけ長い文章もあるが、基本は散文集。そういう意味で論語っぽいし、日本の松下幸之助の「道」とか稲盛さんの「心を高める、経営を伸ばす」にちょっと近い。当時の色んな有名人の名前が出てくる点はおお、そうか、同じ時代かとか思うのはち -
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ローマ皇帝=マルクス・アウレーリウスは、西暦121年~180年に生きた人物。つまり今から1900年前に実在した人物であり、皇帝としてのその多忙な生活の中で、己の心と対話し、その思索の中から紡ぎだされた言葉を、忠実に記し残したものが、この「自省録」である。
第1巻~第12巻に分けて記載されているが、第1巻のみは、祖父、両親、家庭教師、友人、そして先代皇帝アントニヌス・ピウスなど、自分に影響を与えてくれた人々や神々への「感謝」や「受けた教え」など記しているが、第2巻以降は特に、なぜこのような区分にされているのかは、理由や意味は思い当たらない。
おそらく、思い当たった順に書き留められものだろうが -
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孤独な皇帝の葛藤
本書にある「君は…せよ」「君は…するな」という言葉は、すべて自分自身(TA EIS HEAUTON:本書原題)にも向けられた言葉。それを支える思想は「ストア哲学」と呼ばれ、古代ギリシアで生まれた一大潮流でした。その思想にしたがって文字通り「ストイック」に生きようとした皇帝の手記。
ただその思想を何度も何度もおもい巡らせて実践している様子が見られるからこそ、かえって彼の葛藤=自省が想起されます。自制心のあらわれといってもよいでしょう。そこに胸を打たれ、何世紀も読み継がれることになったことがよくわかります。数々の修羅場をくぐり抜けた彼の言葉には重みがあります。
10-16「 -
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タイトル通り、『生きがいについて』の考察がなされている。「生きがい」について考える際の材料として最良のもののうちの一つだ。
人が元気に生きるためには何かしらの目標が必要だ。本書で、「人間がいきいきと生きて行くために、生きがいほど必要なものはない」(p7)と書いているとおりである。
立派な人生目標でなくとも、新年に立てる今年の抱負のようなもの、あるいは漠然とした方針のようなものでもなければ、精神衛生上よろしくない。人間は、無目的に生きていては、生に飽きてしまうものなのだろう。目標は達成できなくても、目標に向かって前進しているという感覚が重要だ。「前に進んでいるという感覚」が大事ということは、 -
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ローマ皇帝で賢帝と評されるマルクス・アウレーリウスが書いた日記みたいなものです。タイトルのとおり自分を省みている本で、本人は出版することを前提に書いていないので、自分だけがわかっているような文章もあります。それでも、ローマ皇帝という権力の頂点に立つ人物が、自分を省みているところが貴重であり、すごいと思います。ストア哲学を基盤に、他人を怒らず、自分のできることをして受け入れる精神が書かれて書だと感じました。この本がどのようなものであるかは、解説を読んでもらうの一番早いと思います。すべてをまねることはできませんが、リーダーとしてどのような心構えが必要か、自分を省みることの大切さを感じました。
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神谷美恵子氏は『自省録』の翻訳者として知っていたが、著作に触れるのはこれが初めてだ。
本書は、著者の豊かな臨床経験に基づく洞察と、自身の体験からにじみ出た思索をもとに綴られている。
その主張は、「生きがいを求める心に誠実でありつつ、それすらも失ったときは、人間を超えた大きな存在(宇宙の摂理や神のようなもの)に身を委ね、ただ『在る』ことを肯定する」ことだと私は受け止めた。
別の表現を借りれば、「どんな状況下でも人間が絶望しきらずに済むための精神的なロードマップ」と言えるのではないだろうか。
人間そのものや生きがいについての医学的・哲学的洞察は、私にとって非常に示唆に富むものであった。 -
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もしかすると読むのは今ではなかったかもしれない。
そう思せるほど、人生の大事な局面でまた読んでみたいと思った一冊でした。
正直言って章立ては荒々しく、大事なことがまとまりなく散りばめられているような印象で、決して読みやすいとは言えません。
ただ、それがスゴくいいのです。
著者の情熱的かつ詩的な文体から、これを書かずにいられなかった衝動が伝わってきて、生命の躍動をダイレクトに感じられます。
おそらく今の時代に書かれていたらもっと綺麗にまとまった本になっていたことでしょう。一時代前だからこそ生まれた名著だと思います。
読むのは今ではなかったかもしれないと言いつつも、今読んで良かったのは