神谷美恵子のレビュー一覧

  • 神谷美恵子 島の診療記録から

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    これはとても良い本でした。
    神谷美恵子さんのことはずっと気になりつつ未読で、昨年初めて「生きがいについて」を読んでみた。さすが名著の誉れ高いだけあって面白くて興味深くて読みごたえのある本で。で、この平凡社STANDARD BOOKSも手にとってみた。いいわーこれ。生きがいや自殺について、ハンセン病に取り組むなかで出会った患者さんについて、そのほか、自身の幼少期のこと、小学2年からスイスに住んだことが自分を形成したこと、子育てに苦労したこと、などについてもコンパクトにまとまっていて、神谷美恵子導入書として最適! こういう方だったんだなあ。
    神谷美恵子さんの日記も角川文庫から出ているようなので読ん

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    2018年01月30日
  • 神谷美恵子 島の診療記録から

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    優しく穏やかな語り口に油断していたら、人の生と死の切っ先にすれすれまで迫るような震え上がる内容だった。首すじに現実という刃が触れてなお正気で真っ直ぐ前を見つめている凄味。

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    2017年10月22日
  • ハリール・ジブラーンの詩

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    優れて適切な日本語訳 全編ないのがとても残念
    預言者以外からは
    おお地球よ
    火の文字
    花のうた
    挫折
    イエス1,5,10,14

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    2013年06月21日
  • 神谷美恵子日記

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    「学ぶ」ということにこれほど切実に実直に真摯に向かっている人を僕は知りません。
    身が引き締まる思いです。

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    2013年04月06日
  • 神谷美恵子日記

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    「私は自分一個のためにもう十分苦しんだ。今はもはや、自分のために苦しんでいる時でも喜んでいるときでもない」
    「科学者として何をなしえずとも、芸術家として日々生きていくことはできる」
    「人は思索を深めるほどに、思索したことを書きたいという思いを強くする」

    果たして、生涯を通じてこれほどまでに考え続け、リタイアせずに生き続けた人間がどれくらい存在するのだろう。
    ここまで複雑な精神世界を持ってなお生き続け、神谷美恵子という一人の思想を残してくださったことに、ただひたすら感動。

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    2010年06月30日
  • 神谷美恵子日記

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    「生きがいについて」を読む前にこちらを読むことにした。彼女の文章は本当に真に迫るものがあり、迫力を感じる。心から湧き出てくる言葉といった感じがする。
     私が感銘を受けたところは、女性というものの生き方についてだ。自分の中の男性的な部分と女性的な部分との間の葛藤が描かれていて、それは現代女性の多くが共感する点だと思う。以下の文ではその強い意志が感じ取れる。
    p.58「漸く落ち着いて勉強できるようになった。同時に、自分の中に、自分のものを生み出したい衝動がうちにみなぎる。今まで勉強したこと、これから晩供すること、それら全てを、自分の生命に依て燃焼せしめよう、女であって同時に「怪物」に生まれついた以

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    2009年10月04日
  • 自省録

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    ローマ皇帝で賢帝と評されるマルクス・アウレーリウスが書いた日記みたいなものです。タイトルのとおり自分を省みている本で、本人は出版することを前提に書いていないので、自分だけがわかっているような文章もあります。それでも、ローマ皇帝という権力の頂点に立つ人物が、自分を省みているところが貴重であり、すごいと思います。ストア哲学を基盤に、他人を怒らず、自分のできることをして受け入れる精神が書かれて書だと感じました。この本がどのようなものであるかは、解説を読んでもらうの一番早いと思います。すべてをまねることはできませんが、リーダーとしてどのような心構えが必要か、自分を省みることの大切さを感じました。

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    2026年01月06日
  • 人間をみつめて

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    神谷美恵子氏は『自省録』の翻訳者として知っていたが、著作に触れるのはこれが初めてだ。

    本書は、著者の豊かな臨床経験に基づく洞察と、自身の体験からにじみ出た思索をもとに綴られている。
    その主張は、「生きがいを求める心に誠実でありつつ、それすらも失ったときは、人間を超えた大きな存在(宇宙の摂理や神のようなもの)に身を委ね、ただ『在る』ことを肯定する」ことだと私は受け止めた。
    別の表現を借りれば、「どんな状況下でも人間が絶望しきらずに済むための精神的なロードマップ」と言えるのではないだろうか。

    人間そのものや生きがいについての医学的・哲学的洞察は、私にとって非常に示唆に富むものであった。

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    2025年12月20日
  • 自省録

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    コントロールできないことをあれこれ悩むのはもうやめようと思わされた。無駄な時間と労が減り合理的な思考ができるようになるような内容。

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    2025年11月21日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    もしかすると読むのは今ではなかったかもしれない。

    そう思せるほど、人生の大事な局面でまた読んでみたいと思った一冊でした。

    正直言って章立ては荒々しく、大事なことがまとまりなく散りばめられているような印象で、決して読みやすいとは言えません。

    ただ、それがスゴくいいのです。

    著者の情熱的かつ詩的な文体から、これを書かずにいられなかった衝動が伝わってきて、生命の躍動をダイレクトに感じられます。

    おそらく今の時代に書かれていたらもっと綺麗にまとまった本になっていたことでしょう。一時代前だからこそ生まれた名著だと思います。

    読むのは今ではなかったかもしれないと言いつつも、今読んで良かったのは

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    2025年11月20日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    言葉には物理的な座標軸を示す力があって、「上から目線」「横から失礼します」みたいに、相手との関係性を示すものがある。それだけではない。「夢」という言葉は自分から随分と“遠い“が「目標」はそれより“近い“感じもする。

    言葉にはこうした物理的な距離の他にも、言葉の強度、質感などがあり、更には、事象を示す精密さにも大小ある。曖昧か、明瞭か。

    例えば「幸せ」という言葉が生まれたのは、そうした状況を感じた人がいたという当たり前の事と、ある人はそれに欠乏していたという“裏表“を示すのかも知れない。

    「生きがい」という言葉は日本語だけにあるらしい。著者もいう通り、この言葉の存在自体が日本人の心の生活の

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    2025年11月02日
  • 神谷美恵子日記

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    一連の著作における、高潔な、もしくは聖女的な印象を受ける著者の姿ではなく、(当たり前だけれど)生身の人間、生活者「神谷美恵子」の姿が垣間見える。他者に対する怒りといった人間的な負の感情、生活費についてなどの暮らしにまつわる各種葛藤…、けれども内省を繰り返しそれらと対峙し自身を律しようとし続ける姿が結局のところ高潔で美しい。

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    2025年10月26日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    思っていた以上に理解するのに時間のかかる本かもしれない。ただ、これがとても深い話で、これからの人生に影響を与えるであろう一冊だということは感じることができた。
    100分名著でもとりあげられていますし、解説本も含めて読んでいきたい。
    ただ「やりたいからやる」ことの方がいきいきとしたよろこびを生む。
    「もっとも多く生きたひととは、もっとも長生きした人ではなく、生をもっとも多く感じた人である」

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    2025年09月20日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    前半に出てくる四つの問いが重い。

    自分の生存は何かのため、または誰かのために必要であるか。
    自分固有の生きている目標はあるか、あるとすればそれに忠実に生きているか。
    以上あるいはその他から、自分は生きている資格があるか。
    一般に人生というものは生きるに値するものであるか。

    これを読んで、叔母のことを考えた。
    叔母は独身のまま、親や兄妹の面倒を見て、順に看取り、独りになった。
    気丈で聡明だったが、それが災いしたのか、人付き合いが上手ではなく、親しい友人はいない。
    これまで病気ひとつしたことが無かったが、昨年から急に腰痛になったあたりから急激に衰え、一人で生活できなくなり、老人ホームに入居せざ

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    2025年07月26日
  • 自省録

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    ーもし社会が損なわれたなら、社会を損なう者に対して腹を立てるべきではない。「彼はなにを見あやまったのだろう」と問うべきである。

    ー生きることが可能なところにおいては善く生きることも可能である。

    ー最もよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ。

    ーしかし私は、自分に起ったことを悪いことと考えさえしなければ、まだなんら損害を受けていないのだ。そう考えない自由は私にあるのだ。

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    2025年07月23日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    『名著の話』と併せて読んだ。
    ルポルタージュであり、論文であり、自叙伝でもある。苦しみや悲しみと不幸はイコールではない!
    岩波文庫の『自省録』も神谷女史の翻訳と知って、また読み返してみようと思った。

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    2025年07月09日
  • 人間をみつめて

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    神谷美恵子さんの「生きがいについて」の補足として、書かれた本。連ちゃんのエピソードを微笑ましく思いながらも、連ちゃんの入所に至るまでの生い立ちに驚いた。100年前の話ではなく、昭和、恐らく戦後のことだろうと思われる。野良犬のように生きてきた連ちゃんの優しさのエピソードには、なんとも言えぬ気持ちになった。
    「うつわの歌」に、生きることへの感謝、そして謙虚さを感じ、自分には欠落していると自覚し、やはりなんとも言えない気持ちになる。
    神谷美恵子さんの文章はとても読みやすい。時に優しく、時に力強く語られる言葉に励まされ、見守られているように気持ちになる。

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    2025年06月20日
  • 自省録

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    哲学書だった。

    自分なりの理解として、カラダは、いつかなくなる。
    自分の今思っていることも、今だけのこと。
    いずれは、宇宙に返す。
    今、感じたことを大切に。
    大きなことをしようとせず。ただ、与えられたカラダを大切にすること。

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    2025年06月08日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    以前、神谷美恵子のことを知り本を買った。
    今回それをを気分転換のつもりで読んだ。
    取り返しのつかない悲しみや絶望からの脱出には「生きがい」を見つけて、それをを支えに命を保つことだという。精神科医になりハンセン病の療養者に交わり病理や心理学の分析をへて、人間の生きがいの効用を確信する。彼らへの共感の思いをエッセイに綴る。

    神谷は恵まれた境遇に育ち英文学を学ぶなかでハンセン病という業病の存在に遭遇する。患者は不治の伝染病として強制隔離され、故郷の家族や友人から遮断され存在も抹消される。そんな人達に寄り添うために精神医学を学び、瀬戸内海の長島愛生園に勤める。見聞きした煩悶と呻きに触発されて生きる意

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    2025年06月02日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    もう一度、二度読まないともったいない内容。豊富な参考文献についていけていない。実存主義の本と思えるような難解さもある。優しい表現で書かれているのに、ラストのメッセージは痛烈。

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    2025年04月19日