神谷美恵子のレビュー一覧

  • 自省録

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    ちびちび断片的に読んだ。
    自分を律して生きるための指南書
    第3巻四の"人は自身の内面を常に把握し、他人から問われた際には即座に答えられるように"は色々と響いた。

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    2025年04月18日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    生きがいとは何か。
    その問いに対して、一つの応えを示してくれる本である。
    生きがいとは千差万別十人十色である。そう本書にも示唆されており、私もそうだと思う。
    生きがいという大きなテーマに対して、今すぐに誰かがあなたにとっての生きがいを教えてくれるものではない。ある種の人生においての思考であり、思索であり、体験であり、実験であると私は思う。
    この本では、生きがいとは自分自身で掴み取るものであり、この現代文明において、テクノロジーがいくら発展しようとも、そのあなたの生きがいというのはあなた自身で日々考え学び活動し、その先に得られた副産物であると私は考える。
    「生きがい」自体が人生では過程に過ぎない

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    2025年03月28日
  • 自省録

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    世界史で名前が長くて覚えにくいランキング堂々の1のローマ皇帝による哲学思想呟き雑記。

    全体を通じて、理性こそ人間を人間たらしめるという考えが強調されており、現代の人間観とは異なっているように感じた。マルクスの主張には、自分の身体や精神の欲にただ身を任せるのは、「動物的」であるというものがある。これは、欲も理性もまるっきり含めて受け入れた現代の人間観とは大きく異なる。そのため、数千年前の常識はいまの非常識であり、改めて新鮮な考え方を受け取ったようにも感じ、目から鱗が落ちる思いであった。「自分は動物なのかもしれない...!」と恒例の反省タイムもとった。

    ⚠️この本はあくまでも雑記であり、思想の

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    2025年04月17日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    ネタバレ

    愛生園 国立のらい病患者施設に在籍した著者が生きがいについて考える内容

    生きがいという言葉は日本語にしかないという点は知らなかった

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    2024年04月27日
  • 自省録

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    自省録とあるだけに、著者が考えたこと感じたことをメモのように綴ったものであり、他人に向けたものというよりかは自分に向けたものという印象だった。彼の禁欲的で寡黙そうな性格が見て取れて面白かった。
    もし自分が著者だったらこういった自分の思想を書き留めたメモを世にさらされたら恥ずかしくてたまらないと思う笑

    内容としては、いわゆるストア派の思想をさまざまな比喩でもって書き記している。
    ストア派の思想についてよく知らず、当初は、人の運命は全て最初から決まっている、といった後ろ向きなものであまり好かないなと思っていたが、共感できる、心に響く内容がそれなりにあり、現代の自分達にとっても役に立ちそうであった

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    2024年03月31日
  • 自省録

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    皇帝かつ哲学者という歴史上(解説によれば唯一)非常に稀有な人、マルクス・アウレーリウスが折に触れて書いた手記なのだそうだ。誰かの目に触れることを念頭に置いていないので、つらつら「他人のことなんかに嘴を挟まず、自分が、今、善く生きることに集中しとけ」的なことが書いてあるかと思えば、急にキャッチコピーのような一文が書かれていることもある。「宇宙即変化。人生即主観」は諸行無常、色即是空みたいで面白い。

    何度も似たようなことが書いてあると、「この人は本当は、他人からとやかく言われたくないんだろうな」「つまらないことで大騒ぎしたり、見栄を張ったり、怒ったりする人たちが周りにいてうんざりしちゃったりして

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    2024年02月15日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    読みごたえがあった。
    生きがいについての深い考察がなされていた。どんな人にも起こりうることながら、不幸をきっかけに感じること。不幸でなくても日々の虚無感から感じること。それを考え抜くなかで、何かを突破した感覚なのでしょうか。〝生を超越した悦び〟ここに至るには大変な道のりがあろうが、歩いていく価値はある。

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    2023年01月21日
  • 神谷美恵子 島の診療記録から

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    神谷美恵子は、精神科医としてハンセン病の診療所・長島愛生園に15年間勤務したほか、フーコー『臨床医学の誕生』などの翻訳も手がけた人物。
    この時代に医師になった女性。環境に恵まれたインテリではあったけれど、幼少期のスイス滞在、結核を患って療養生活を送ったこと、母親としての経験、戦時中に東大の精神科医局で被災者の治療にあたる…等の多様な経験が、彼女の紡ぐ言葉に現在まで変わらぬ普遍性をもたらしていると思う。
    思索の深さと、生存に対する愛を感じた。
    『生きがいについて』もいつか読んでみたい。

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    2022年01月19日
  • 神谷美恵子 島の診療記録から

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    これまでのシリーズ作品にあった面白さや驚きといった、わくわくするような感覚はなかった。
    とても静かに、心穏やかに、人を、世界を見つめるという文章。でも、これはこれで興味深かった。
    人の心、精神というものは本当に不思議だ。そこに考えを至らせると浮遊しているような変な感覚になる。
    それを冷静に分析しているという点では、やはり理系の視点なのだろうか。

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    2018年05月19日