神谷美恵子のレビュー一覧

  • 自省録

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    ローマ皇帝であり、ストア哲学最後の代表者による、内省的メモ

    とても力強く、理知的で、冷静にさせられるような言葉がちらほら。
    内面的な自己制御と平穏の追求、宇宙の秩序と因果律、無常感など、少しだけしか学んでないが、初期仏教やインド哲学と似ているように感じた。

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    2025年04月06日
  • 自省録

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    初めての哲学書。2000年前の人が書いたとは思えないほど、現代にも当てはまることばかり。自分なりに印象に残ったことは大きく二つ、「人生は有限、今を全力で生きること」、「草木も動物も全て変化する、変化を嫌うことはない」。

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    2024年11月10日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    ■まとめ

    ★ 自分に与えられた命をどう使って生きていくか、と思い悩んだなら、それはあたらしい自分を創造する第一歩。この自己実現のプロセスを怠ると、深刻な生きがい喪失に陥る。

    - 純粋なよろこび、未来への前進、義務と欲求の一致、自分が採用している価値体系、使命感、日常生活のルーティン(「その日、自分のなすべき仕事」)、選択の自由、成長や自己実現、など。これらのものが生きがいを形づくる。

    - 生きがいをなくしたとき、安易なごまかし(「にせの生きかた」)に走らず、耐えがたい生をなんとか持ちこたえるだけのストイックな抑制と忍耐をもってやり過ごすことが大切。くわえて、しかるべきタイミングで「生きる

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    2024年10月24日
  • 神谷美恵子 島の診療記録から

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    ゆたかさとは物資の豊富さよりも、むしろ裸一貫でも出発できるような、身についた技能や意欲が心にみちみちていることを言うのではないか。
    そういった、目に見えない、よりよく生きる力、ものの見方、考え方について神谷美恵子さんから優しく諭されるような一冊。

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    2024年08月09日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    ネタバレ

    【生きがいという体験の解体】
    本書では、生きがい喪失の深淵をさまよった人の変革体験などを考察し、これらを心理現象として論じている。
    1980年、45年前に書かれた本。そしてこれを書き終えるにも10年近く(7年!!)かかったということだから、50年以上前の聞き取り調査とかなのだと思う。英訳されて世界的にもよく読まれているみたいだったので手に取った。
    たしか、教科書とかにも載っていたけれど、これまで読んだことはなかった。

    個人的には、私の知る日本語では、「生きがい」は一般的な概念として、とても便利だなと思う。感覚的にそれがいいものであることが分かる。(今のサステナビリティみたいな?)一方、実態は

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    2024年03月05日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    本屋さんのメンタルヘルスのコーナーで見つけて読み始めました。
    何に注力することが生きがいなのか、どんな人生を歩めば幸せになれるのかそんなことを改めて考えさせられました。
    自分の中では生きがいというものはおそらく死ぬまで考え続け、この世を去る時にようやく見つけられるものなのかと思いました。
    この本を読んで理解できたのは、生きがいというのは、少なくとも自分の周りの環境によって左右されるものではないということです。自由という不自由もある。色々感じるところがありました。
    また、年を重ねてからこの本と向き合いたいと思います。

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    2024年02月23日
  • 神谷美恵子 島の診療記録から

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    わかりやすい表現。美しい言葉。
    目の前の人を大切に眼差し、ともにあろうとされるお姿。

    素敵だなと思いながら読みました。
    母親としてのくだりは、子育て中のときを思い出し、胸に迫るものがありました。

    本書を読み、乱れがちな日々の自分の言葉を改めていきたいと思いました。

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    2023年10月18日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    「生きがい」をテーマに深く思考を重ねた本。著者の神谷美恵子さんはハンセン病患者の施設愛生園の精神科医として勤務していた経験から本書が生まれたと話している。本書の中でも時折、患者の心情が語られる。
    生きていくことが、とてつもなくしんどく苦しい人たちの気持ちに寄り添い続けた経験が本書を生み出したのだと感じた。

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    2023年03月02日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    ネタバレ

    よくある自己啓発本に書いてあるような好きなことをしようとかそういうことではなくもっと本質的な本でした。

    光、愛、自然、宗教などに触れて自分の中から湧き上がってくるもの。

    人間の存在意義は野に咲く花のように、ただ無償に存在しているひとも、大きな立場からみたら存在理由があるにちがいない。
    この言葉が響いた。

    もっとしっかり読むべき本だなとおもう。

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    2022年10月23日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    とても心に響く部分とただただ読み進めていった部分がある。おそらく自分のその時の感情や悩み、立場などによって感想がかわる本なのだろう。また折に触れて読み直したい。

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    2022年07月24日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    最高でした。
    フランクリンにも通じる生きているための生きがいについて明示されており、何度も読みたい名著。

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    2022年05月10日
  • 神谷美恵子日記

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    神谷美恵子 25歳から65歳までの日記
    苦しみながら 生きていたことがわかる。苦しみに耐えられたのは 神と対話し、自分で叱咤激励しながら、社会的使命を全うしようとしたから。自身の医師や翻訳者としての功績を誇った記述はない。自己評価が厳しすぎる

    エリートの弱さを自分で克服した記録としても読める

    時間の捉え方が面白い
    *人間は〜生物が脱皮するように 過去と決別して新しい生活に移る
    *時が羽を生やした様に飛んでいく
    *仕事に熱中しているとき ひとは 無時間の中にいる

    昭和14年(25歳) 〜
    *自分の問題は 自分と神様のみで決めるべき
    *下層の人のために働く。人、人の心、体、社会を健全にするた

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    2019年04月07日
  • 神谷美恵子 島の診療記録から

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    悩み、考えつづけたら自分の中にこたえのようなものが、きっと生まれる。神谷さんの文章を読むと、そんな予感がする。

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    2018年07月25日
  • 神谷美恵子日記

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    もともと日記文学が好きなのと、ヴァージニア・ウルフ研究者という面で、どんな方か興味があったので、彼女の他の著作はまだ読んだことがなかったが、読んでみた。
    書きたい、表現したいと強く思っている人によくある葛藤の日常と、医療従事者として、家庭の主婦としての三つ巴の高い志は、少女のころから亡くなるまで変わらず高くより強固に変化し、その意思の強さに頭が下がる。家事育児に時間をとられていることも葛藤は感じつつも、彼女の著作の泉の形成の一端を担っているのだと思った。今現在仕事と家事との葛藤を抱える自分にとっても風穴的な一冊だった。
    他の著作を続けて読むことにした。

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    2012年05月24日
  • 神谷美恵子日記

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    生きがいを読む前に読んだ。日記形式ではあるが、一言一言、迫真に迫るみのがあり、神谷さんの生活の中での葛藤がリアルに垣間見れた。

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    2009年10月04日
  • 自省録

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    大学のゼミで扱った。他人からの評価を気にする愚かさについての内容が多かったので、マルクスは他人からの評価がすごく気になっちゃう人だったんだと思う。親近感が湧いた。

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    2025年12月12日
  • 自省録

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    ギリシアの哲学者による本…
    現代にも通じるものがある、と勧められて読んでみたがかなり難しく、本文と注釈を行ったり来たりしながら読み進めるも理解できず…挫折してしまった…

    解説本や参考書と併せて読むのがよかったかもしれない…

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    2025年08月30日
  • 自省録

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    旧家を巡る。そこには、昔描いた絵やネックが曲がってしまったギターなどが、ダンボールに敷き詰められた書籍と一緒に眠る。日記はない。一時書かされ、一時創作活動のように書いたものは、人目に晒される気恥ずかしさから自ら処分した。

    小学校低学年のそれは「すごいと思った。うれしかった。かわいそうだと思った」という、周囲の空気を肌で感じたそのままを、大まかな感情表現で大別する。神の存在を必要とせず、集団の価値観を感じながら、喜怒哀楽を身につける。

    自省とは、その「うれしかった」を真のものかと追求し、真ならば、その事自体を自らのモデルとして、その言動や思索を振り返ること。

    マルクス・アウレリウスは、ロー

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    2025年08月12日
  • 自省録

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    ●現代でも通用する人生訓。「君の不幸は、何が不幸であるかについて判断を下す君の能力にある。ゆえにその能力をして判断を控えさしめよ、しからばすべてがよくなるであろう」や「これは不運ではない。しかしこれを気高く耐え忍ぶことは幸運である」など心に留めたい言葉がある。

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    2025年07月10日
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション

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    松岡享子さんのエッセイ集、『ランプシェード』に著者のことが書かれていたので、興味を持って読んでみました。

    途中は飛ばし読みしましたが、共感できるところも多かったです。

    「生きがいということばは、日本語だけにあるらしい。こういうことばがあるということは日本人の心の生活のなかで、生きる目的や価値が問題にされて来たことを示すものであろう。たとえそれがあまり深い反省や思索をこめて用いられて来たのではないにせよ、日本人がただ漫然と生の流れに流されて来たのではないことがうかがえる。」

    「生きがいを英、独、仏などの外国語に訳そうとすると、「生きるに値する」とか、「生きる価値または意味のある」などとする

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    2025年07月05日