神谷美恵子のレビュー一覧
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匿名
購入済み「ミステリと言う勿れ」から
「ミステリと言う勿れ」で作品内の暗号を解くのに本書が使われていて、興味を持ち購入しました。
内容はとても示唆にとみ、現代でも十分通じる言葉が記されており、自戒のために手元に置いておきたい一冊です。
*注意点として
自省録の内容自体は満足しておりますが、私と同じように「ミステリと言う勿れ」の暗号を解く目的での購入は控えた方がいいかと。
「ミステリと言う勿れ」の暗号は最初に自省録のページ数が書かれておりますが、電子書籍だとフォントの大きさでページ数が変わる為かページ数が記載されておりません。つまり暗号は解けません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ善い人間のあり方如何について論ずるのはもういい加減で切り上げて善い人間になったらどうだ。(第10巻 16)
もっとも高貴な人生を生きるに必要な力は魂の中にそなわっている。ただしそれはどうでもいい事柄にたいして無関心であることを条件とする。(第11巻16)
最初悲劇というものは、人生途上の出来事を人に思い出させるために演ぜられたものであった。またこういう出来事は自然にこういうふうに起るものであることを示し、舞台の上で演ぜられることが諸君を魅了する以上、同じ事柄がもっと大きな舞台の上で起ったとしても、これを苦にしてはならない、ということを考えさせるためであった。
なぜならば、舞台で見るところに -
Posted by ブクログ
簡潔に語るには内容が重厚すぎる。
それだけで人の生きがい、人生というものについて、多くの人たちと向き合う中で、深く眺め続け、考え抜かれた言葉たちが紡がれている。
中でも大きな苦しみにもがきながら生きる人ほど、深く豊かな心で世界を見ることができ、幸せを感じることができるというメッセージが重く、鋭く心に刺さり続ける。
人生、楽な道はない...などという安直な慰め、教訓ではなく、むしろその方がいい、そうでなくてはいけない、苦しみと向き合い続けることこそが、人生の価値であるという戒めが、そこはかとなく重いのだけれど、どこか安心感も感じ、自分はどう生きるのか!という命題に向かって、力強く背中を押してくれ