神谷美恵子のレビュー一覧

  • 自省録
    思想はエピクテトスの影響を受けていると言われている通り、自由意志を以って悪徳を排除せよという主張が繰り返される。本書では指導理性という用語が頻繁に使われている。エピクテトスのような冗長な表現は少なく大変読みやすい。
    皇帝としては内政・外政ともに超多忙で、ストレスも相当なものだったはず。エピクロス派で...続きを読む
  • 自省録
    まだ途中だが、太古の人間が考えていることを、本という形で現代まで語り継がれていることが改めて有り難く思った。
  • 自省録
    ・今ある事実にだけ目を向ける。事実をどう捉え行動するかは自分次第。
    ・自分にコントロールできないことは干渉しない。気に食わない人がいても強制しようとするのでなく、自分の正義に従って行動する(指導理性)。人に期待しない。
    ・着飾らない。見栄を張らない。努力のアピールをしない。
    ・常に理性的に思考する。...続きを読む
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション
    仕事、恋愛、結婚など悩む人全てにこの本を送りたい。
    内容は難しいが、どれか1文でも必ず心に残る文章がある。この本に出会えて良かったし、明日からも元気に生きていく糧になった。
  • 自省録
    読む前は、明君と讃えられる皇帝が書き残した事だから私には共感できないかもと思っていた。

    読み始めると、皇帝ってこんなに自分を鼓舞していたの??と驚いた。「俺はできる!俺は皇帝!宇宙の一部!やればできる!」という勢いを感じる。
    部下の謀反や妻の死など大変だったんだな。比べられるものではないが、彼と日...続きを読む
  • 自省録
    マルクス・アウレーリウスの思想が綴られた本。
    マルクスの深い思索が読み取れるが、一方でその思想の根底で「悩みすぎないこと、考えすぎないこと」が大切にされていると感じる。色々な人と接したかと思えば、暇があればスマホをいじり、常に外との関わりに晒されている身にとっては、こうした思考や感情のデトックスを促...続きを読む
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション
    この本を手に取ったいきさつを忘れてしまったが。今の時代だからこそ、というよりも本に記してあるように、いつの時代でもきっと、生きているうちに、もっと言えば窮地に立たされた時、或いは幸福至極な時に、自分自身に問うていみたり、答えてみる言葉だと思う。仕事の中で対象者の「生きがい」について深く考える立場であ...続きを読む
  • 自省録

    マルクス・アウレリウス帝

    ・マルクス・アウレリウス帝(ローマ帝国最後の五賢帝)のパルティア戦役→勝利→
    帰還兵たちが新感染症(天然痘か麻疹と言われている)をローマに持ち込んだ=『アントニヌスの疫病』→
    6000万人のローマ帝国で、1000万人の人が死亡→急激な人口減少→ローマの経済力の減退→
    国家の安全保障に揺らぎ→ゲルマン...続きを読む
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション
    いま読んでる

    「生きがいということばは、日本語だけにあるらしい。〜 “ただ漫然と生の流れに流されて来たのではないことがうかがえる”」

    「こうした論理的、哲学的概念にくらべると、生きがいということばにはいかにも日本語らしいあいまいさと、それゆえの余韻とふくらみがある」

    フランス語で近いのは“ra...続きを読む
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション
    フランクルの「夜と霧」、エディスイーガーの「選択」と並び、自分の書棚に残しておきたい本が1冊増えました。テーマは「生きがい」です。
    精神科医、神谷美恵子さんが、ハンセン病患者との交流を通じて本当の生きがいとは何なのか?7年かけて考察しています。

    少し厚い本でしたが、心理学の本としては思ったよりも平...続きを読む
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション
    わざわざ目を向けなければ、生きがいなど考えずに生きていけます。しかし、ひとたび自分の生きる意味は何か、生きがいはなにか、と考え出すと、はっきりとした答えのなさに肝を冷やします。

    では生きがいは何かと考えるだけ損か、と言われるとそうは思いません。生きがいを探すためにもがく行為が、人間的な成長を促しま...続きを読む
  • 自省録
    死に対する想念というか諦念というか、巻末の分かりやすい解説に、ストア哲学の考え方が色濃く反映されているようですが、これくらい俯瞰して奮い立たせなければならなかった境遇に思いを馳せてしまいます。
    また、絶えず自らを叱咤し、ときに嘆き、自らに語りかける様が、とても深く心を打ちます。
  • ハリール・ジブラーンの詩
    神谷美恵子さん(1914-1979)は、津田塾大などで教授を務めた精神科医です。ハンセン病患者の方たちが暮らす「長島愛生園」で、精神科医として長く勤務されました。彼女の著書、『生きがいについて』『こころの旅』などは、多くの人の人生の指針として、今も読み継がれています。ハリール・ジブラーン(1883-...続きを読む
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション
    分厚い本だけど、読み進めやすく感じた。難しい言葉はあまり出てこない(1966年に著わされた本なので見慣れない表現はあるけど)。

    思うところはたくさんあった。

    ・「この人精神科医?医者の文章じゃないでしょ?」とまず思う。…これは私の知識不足。神谷美恵子さんは本当にすごい人なのだと知った。他の著書も...続きを読む
  • 自省録
    古代ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの自著として伝わる書物の日本語訳。
    彼には哲人皇帝の呼び名があり、軍事にはそれほど縁のない方だったようだ。

    しかし、彼の治世には突発的な災害、疫病や時代の変化が表面化した北方戦争の勃発などが起こり、家庭では次々と子どもが亡くなり、また恐らく公...続きを読む
  • 自省録
    ローマ帝国の五賢帝の一人、マルクス・アウレリウス・アントニヌスが心の在り方、物事に対する姿勢を綴ったもの。哲学者的な側面もあるが上に立つものの心構えを学ぶ上で非常に勉強になった。何度も読み返したい作品です。
  • 自省録
    「神が賞め給うであろうことのみおこない、神の与え給うものをことごとく受け入れる一なんという素晴らしい能力を人間はもっていることであろう。」

    そのまま、ありのままを受け入れるような清々しい感覚がある。実にその通り。
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション
    本文をちゃんとは読めていなくて、折々に出てくる、世界中の様々な悲しみを表現した詩や言葉を、心を慰めながら読んでいました。

    大きな書店で、この本を含むみすず書房のコーナーがあり、書棚に納められた本の背表紙を眺めるだけで、何かとても静かな力みたいなものをもらう気がしました。
  • 自省録
    岩波文庫を読むのは2冊目
    「読みやすい」というレビューが多く見られたので購入
    (読みやすかったけど、内容が理解できるかは別でした)
    (もっとたくさん古典を読みます)

    非常に納得する項目と、全く意味が分からない項目があったが
    総じてこれから先、何度も読み返す本だということは分かった
    (どこから読み始...続きを読む
  • 生きがいについて――神谷美恵子コレクション
     人間がいきいきと生きていくために必要なものは生きがい。私たちの毎日の生活を生きるかいがあるように感じさせているものは何であろうか。難病や愛する者の死で生きがいを奪われた場合、自殺をふみとどまらせるものは。新しい生きがいの発見はできるか・・・。多くのことを示唆され、そして考えさせられました。神谷美恵...続きを読む