星亮一のレビュー一覧

  • 偽りの明治維新

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    タイトルにある「偽り」とは一体何をもって「偽り」と言うのか?と言う最大の疑問は溶けないまま、まぁ著者の他の本に書かれている内容を基本的に踏襲。ただ単に会津礼賛ではなく、籠城前に逃げた武士も大勢いた点に言及するなどの点は評価できる。ただし、薩長の分捕り、強奪などの悪行をメインに取り上げてしまうと、そっちに目が行ってしまい他藩(会津も含めて)も似たようなことはやっていたのではないかとも考えるのが妥当。官軍/賊軍という視点から離れていない点が残念。元々長州の会津憎しの喧嘩から始まったと考えれば、ある程度は納得できる(善し悪しば別次元として)。

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    2013年10月03日
  • よみなおし戊辰戦争 ――幕末の東西対立

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    賊軍とされた会津を中心に、奥羽列藩同盟側から見た戊辰戦争を豊富な文献を引用して解説。特にテレビドラマや映画など、とかく薩長を中心とした側からの視点で描かれることがほとんどなので、本書のような視点での検証は重要と思う。賊軍とか朝敵とされた会津などの方々がどれほど苦労してきたのか、虐げられてきたのか。こういった側からの歴史についてもきちんと学ぶ必要があるのではないかと思った。惜しむらくは会津藩以外の話ももっと知りたかった。

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    2013年09月14日
  • 八重と会津落城

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    文章が論文調で読みにくく、おもしろいという感じではなかった。しかし、資料の引用が多く、意見の押し付けのような雰囲気はなかったので、史実をなるべく正確に伝えようという気持ちが感じられた。八重さんブームに乗っかった感じで、八重が中心におかれている感じはなく、この内容ならむしろ松平容保の視点であったり、戦った男性の立場の方が良いと思う。会津の戦い方についてはよくわかり、会津のもろさも読んでいて感じた。忠誠で、頭のいい人がたくさんいる藩であっただろうに、それがとても惜しい。

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    2013年03月23日
  • 八重と会津落城

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    幕末の会津藩の様子を理解するには、程度の良い内容でした。八重については、それほど詳細は書かれていません。

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    2013年03月09日
  • 会津落城 戊辰戦争最大の悲劇

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    今年始まった大河ドラマの影響で会津戦争と言われるものをよく知りたいと思い読み始めた。
    歴史の記録の要素が強く、登場する人物もほとんど知らないのでなかなか理解するのが難しい。戊辰戦争などについてある程度知識がないとこの手の本は難しいのかと思う。
    ただ、この戦争の悲惨さだけは十分すぎるほど伝わり胸が詰まる。

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    2013年01月15日
  • 幕末の会津藩 運命を決めた上洛

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    幕末の京都における会津藩の、京都守護職拝命から鳥羽伏見の戦までの通史的著書。たまに、筆者の思い入れが強く出る箇所があります(笑)

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    2012年12月04日
  • 偽りの明治維新

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    登場人物が多くて、次から次に登場してきて、だんだん頭に入らなくなってきた。ちょっと私には読みにくい本だった。

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    2012年06月14日
  • 偽りの明治維新

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    会津藩対薩長。この対立構造が、明治維新から百年以上経った今でも根強く生きているとは驚きであった。歴史とは常に勝者の目線で描かれるが、後年敗者側から描いたものも生まれる。そう言ったものに、常に意識を向けていたい。

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    2012年05月25日
  • 偽りの明治維新

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    会津藩の立場から見た、戊辰戦争を中心とした幕末・明治史。薩長が仕掛けた戊辰戦争の経緯や、戦争中の狼藉、戦後の会津人への仕打ち(青森・下北半島への強制移住)などを取り上げて、明治新政府の暗部を明らかにする。本書の終盤では、逆境から這い上がった何人かの会津人(山川兄弟、柴五郎など)の活躍が書かれており、少し救われた気がした。

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    2012年03月25日
  • 偽りの明治維新

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     会津藩燃ゆ、函館戦争、京都守護職という常に幕府側(もっというなら会津松平家)の立場に立った作品で知られる。幕末、徳川幕府が推進せざるを得なかった開国通商という外交路線と同時代におきた尊皇攘夷というイデオロギーの対立を良く表現していた。

     今回は最近の幕末ブームに対して「正義」はどこにあるのかを明確にしようとしている。タイトルもずばり「偽り」とある。挑発的だ。会津藩の幕末期の後進性、藩主の不安定な立場を認めつつしかし孝明天皇との信頼関係、王城の地を守護するための活動が何故、賊軍になってしまったのか。それは薩長の欺瞞という歴史的事実があったと丹念に説いている。

     幕末のヒーローというと坂本龍

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    2011年12月26日
  • 徳川秀忠とお江

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    「徳川秀忠とお江」というタイトルが魅力的で読んだ本でしたが、ご夫婦の物語とは、少し違い内容が希薄で残念でしたが、このお二人を語るには、時代背景なくして語れないそんな波乱に満ちた生涯だから仕方ないのでしょう。もう、一歩深いご夫婦のお話が読みたいものです。

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    2011年09月09日
  • 大鳥圭介 幕府歩兵奉行、連戦連敗の勝者

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    ○ 漢学の素養(閑谷学校)→西洋語学に堪能(適塾)
     →西洋の兵法書の原書に触れ、近代兵法に通じる
     →諸班に仕官した後、幕府に取り立てられる
     →フランス軍事顧問団の訓練を受け、歩兵奉行に。

    ○ 江戸を脱走。宇都宮で初戦。
      しかし、連戦連敗。
      初戦の時点から形勢不利の状態。
      奥羽越列藩同盟が崩れ、仙台から榎本艦隊に合流。
      蝦夷で陸軍奉行。

    ○ 戊辰戦争後、人との出会いに恵まれて才能を開花。
      ・榎本武揚~国際感覚を共に発揮
      ・黒田清隆~助命嘆願、政府への復帰に尽力
      ・伊藤博文~清国特命全権公使、工部大学校長に登用

    ○ 「屈するは後に大いに伸ぶる基」

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    2011年07月04日
  • 最後の幕臣 小栗上野介

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    龍馬伝に感銘して倒幕派のキャラばっかに感情移入している人が読むとうまくバランスが取れそうな一冊。幕臣として最後まで官軍への徹底抗戦を説いた小栗上野介の、どちらかというと、働き盛りの輝きを伝えるというよりは、その悲劇的な死の周辺およびその後を描いた一冊。
    龍馬伝でも有名な勝海舟(彼は幕府側から見れば、薩長に情報を流す奸物と見られていたらしい)も歯に衣着せぬ毒舌キャラで敵が多かったように見えるが、小栗はそれよりもずっと敵が多そうである。言いたいことをいうので周囲に嫌がられ、何度も罷免され、しかし能力を買われて抜擢され、を繰り返し、『またも辞めたか亭主殿 』なんていうタイトルのNHKドラマにまでなっ

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    2011年01月24日
  • 浅井長政 信長に反旗を翻した勇将

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    浅井の話ですが、ことあるごとに「くわっ」と言う信長や若い高虎や且元が登場してたのに目が行ったり。安養寺の信長が浅井を好きだったというのは私的に好きだったりします。

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    2010年05月22日
  • 会津戦争全史

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    組織の硬直化についてのレポートを幕末の会津藩で書いたときの参考文献。

    土方や斉藤、あと山川・佐川あたりがめちゃくちゃよいしょされていてファンは嬉しい。

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    2009年11月22日
  • 奥羽越列藩同盟 東日本政府樹立の夢

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    新しい視点から見る奥羽越列藩同盟。
    多くの藩の動向や足取りなんかも割りと細かく勉強出来ます
    なぜ奥羽列藩同盟は新政府軍に負け、賊軍の汚名をきせられようになったのか…?
    物事には理由がかならずあるのだと思わされる一冊
    ただ、若干細かすぎかなー?

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    2009年10月04日
  • 後藤新平伝

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    内容(「MARC」データベースより)
    薩長藩閥主流の時代にあって、満鉄総裁や外務大臣などに登り詰め、多彩かつ創造的な活動を繰り広げた後藤新平。明治から昭和にかけて、その異能と行動力、先進性で日本をリードした開明政治家の生き方を描く。

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    2009年10月04日
  • 後藤新平伝

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    すごい人だ、考え方が広く、時代の先をみている。確かにここの発言の場では大風呂敷とも思える言葉だが、それには十分な調査もしており、データに基づくもののようだ。

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    2009年10月04日