星亮一のレビュー一覧
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まず、前提としてこの本は徹底的に会津の視点で書かれた本である。文章から伝わる筆者の強烈な会津への愛と薩長への憎しみに、読み始めのうちは少々引いてしまった。
しかし、その筆者の熱は丹念な調査にも繋がっており、戊辰戦争敗北後に旧会津藩士たちが様々な人生を送ったことを調べあげている。西南戦争で政府軍として薩摩軍と戦った者、萩の乱に呼応して挙兵しようとした者、旧斗南藩に残り青森県の発展に尽くした者、屯田兵として北海道に渡った者…。薩長の英傑たちを中心にした華々しい明治維新の裏に、敗者たちの悲惨な歴史があったと言える。
あとがきには、安倍晋三元首相が音頭をとり鹿児島県、山口県、高知県、佐賀県が中心となっ -
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ネタバレ江戸幕府の時代では雄藩として名をはせた会津藩が、戊辰戦争に敗れたのちに新政府から見せしめのために転封を命ぜられたのがタイトルの斗南藩だった。
実収がたったの7千石しかないこの不毛な土地に送り込まれた2万人近い元会津藩士とその家族たちは、極貧の生活にあえぎ、飢えと寒さでバタバタと死んでいく。その状況下、斗南藩のリーダーたちは、領民を飢餓から救い、将来の藩の興隆を考え血のにじむ努力をする。
そんな中、廃藩置県により状況が大きく変わる。藩への拘束がなくなった(直後に斗南藩は弘前県に合併され、消滅)ことで、ある者は活躍の場を求めて帝都に向い、ある者はより豊かな土地を求めて北の大地(北海道)をめざ -
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作家・星亮一(1935-)による会津戦争の概説。
【構成】
第一章 江戸の情勢
第二章 会津国境の戦争
1 越後方面の戦い
2 日光口の戦い
3 白河口戦闘記
4 平潟の海
5 母成峠破られる
第三章 会津城下の戦い
1 敵、滝沢峠に迫る
2 老臣、家族の殉難
3 決死の抗戦
第四章 籠城一か月
1 会津武士の意地
2 城外の戦い
第五章 降参の白旗
1 米沢藩に工作を依頼
2 仰ぎ見る者なし
鳥羽・伏見の敗戦時、会津藩主・松平容保が将軍とともに船でさっさと江戸へ戻る場面から話ははじまる。
幕府は瓦解し、会津藩もいったんは恭順したにも関わらず、薩長は討伐を通告する。