【感想・ネタバレ】明治維新というクーデターのレビュー

あらすじ

日本近代史の汚点! 欺瞞に満ちた“暴力革命”「正義の戦争」に疑義あり。未だに続く長州閥の正体
明治維新は、薩長による国家転覆闘争であり、その権力欲と血に染められたクーデターによって成立した暴力的国家であった。幕末、テロリスト集団と化した長州の浪士たちは、京の都を焼き討ちし、あらんことか禁裏に大砲を放ち、孝明天皇を拉致して、革命政権を起こさんとする暴徒であった。その時、藩主松平容保が京都守護職を務める会津藩は尽忠報国の正義の集団であり、長州は紛れもない“朝敵”だった。
攘夷派の薩長は、開国を進めていた大老井伊直弼を暗殺。過激な攘夷を嫌い、幕府・会津・桑名藩の一会桑政権を支持していた孝明天皇の急死(毒殺説あり)をきっかけに立場が逆転。薩長は倒幕、武力蜂起へ狂乱する。薩長は宮門クーデターを断行。会津に“賊軍”の汚名をきせ、悲惨極まる殺戮、乱暴狼藉のかぎりを尽くした。
いたいけな少年の首を皿に盛り、酒宴を開くことが「正義の戦争」なのか。非戦闘員の無抵抗の婦女子や老女にむかって昼夜大砲を撃ち続け、暴行殺害することが正義なのか。教科書では絶対触れない戊辰戦争、会津戦争の深層を底辺から問いただす。
“朝敵”の汚名をきせられた会津藩はその後、長州の首領・木戸孝允の陰謀によって極寒の地・斗南に挙藩流罪され、史料に記録されることのない数多くの犠牲者をだす。
政権を奪取した薩長浪士は、超法規的統帥権をつくり、天皇の名において日清・日露戦争へと軍拡する。それが昭和期の2・26事件に連なり、太平洋戦争で日本を崩壊させたことは紛れもない事実である。現代の安倍政権に連なる長州閥と明治維新以降、150年続く中央集権支配構造の深層に迫る歴史大河ノンフィクション!

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Posted by ブクログ

奥羽列藩同盟側目線での戊辰戦争がいかに悲惨な戦争だったか、薩長藩士や会津藩士たちの証言だけでなく、会津庶民や藩士の家族の証言も書かれている。ただこの著者は小説家なのでフィクションも入ってるのかと。

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2017年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルが兎に角そのままそのとおりだと思い手に取りました。
勝てば官軍という言葉は耳にしたことがあれど
官軍の実態は知らない方も多いのではないでしょうか。

明治維新を瓦解と呼ぶ人も当時いましたが
現代でわかりやすく言うならテロでありクーデターです。

確かに戊辰戦争での敗戦にあたって
会津に落ち度が全くないわけではなく、それらもきちんと列記されています。

池田屋や高杉晋作についての描写はやや気になるところがありました。
また、読み物としては面白く詳しく書かれてあるのですが
時系列は頻繁に前後し読みにくく感じるところもあります。

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2019年08月02日

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