佐藤健太郎(サイエンスライター)のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
はじめに
第1章 人はなぜ、リスクを読み間違えるのか
第2章 「天然」大好き、「化学」は大嫌い……の罠(――真実はグレーの中に)
第3章 ゼロリスク症候群という罠――メタミドホス禍から学ぶ
第4章 「発がん」の恐怖――という罠
第5章 「狂った油」「血液ドロドロ」の罠――トランス脂肪酸について、ひと言
第6章 善意の砂糖玉・ホメオパシー――代替医療(疑似科学)の罠
第7章 「改めまして、放射能基礎講座」――放射能の恐怖、という罠
おわりに
【ポイント】
7/現在,企業の花形部門といえばコンプライアンスを扱うCSR部だ。
しかし,これは本来,会社の利益を生み出す部門ではなく,ディフェンス的部署である。
しかし,ストライカーやチャンスメーカーが等閑に付され,デフェンスのみが脚光を浴び
ているチームは失点はしないが得点もできない。モンスターペアレントに怯え,
モンスターペイシェントに怯える病院も同様だ。
ディフェンスのみので新しいものを生み出せないでいるのではないか。
28/リスク認知因子10ヶ条 ハーバード大学のリスク解析センター
(1)恐怖心
(2)制御可能性
(3)自然か人工か
(4)選択可能性
(5)子どもの関与
(6)新しいリスク
(7)意識と関心
(8)自分に起こるか
(9)リスクとベネフィット
(10)信頼
34/確証バイアス 「嫌いなものは間違っているはずだ!」
37/同じ傾向の人が集まることでより強化される ←ネットでの「バイアスのハウリング」
39/正常性バイアス 「大したことではない、日常親しんだ状況の延長で読み解ける」と過小評価する
42/「ベテランバイアス」と「バージンバイアス」
経験豊富な事柄に関してはリスクを低く見積もってしまい、初めての事柄に対してはリスクを課題に評価してしまう
50/アンカリング効果
:ある情報が与えられると、人の認識がそちらにひきづられてしまうこと
52/リスクの性質:リスクは放っておくと勝手に拡大し、とめどなく膨張していく
54/リスクはゼロにならない。 トレードオフの人生。
83/◆目の前に示された情報を鵜呑みにせず、「正しい知識を身につけたうえで、自分で考えろ」
112/「用量依存性」と「閾値」
128/メタミドホスと三笠フーズ事件:
マスコミのヒステリックな報道とリスクリテラシーの低さは罪作り
135/「1万分の一のリスクは、現代人は受け入れるべき。」ケンブリッジ大・ジョン・エムズリー
136/「定性思考」から「定量思考」へ
最近のリスク判断は、定性的な判断しかなされていないことが多いように思う
159/「ない」ということの証明はできない。
160/「危険」と「安全」は反対語として使われるが、両者は非対称。
「危険がある」「リスクがある」というが、「安全がある」とは言わない。
「危険」は目に見えるが、あ「安全」は具体的なものではなく、
リスクを取り去った時にぼんやり見えてくるなにか・・。
リスクを完全に取り去ることはできない。
196/ そもそも放射能とはなにか?
3種の放射線「アルファ線」「ベータ線」「ガンマ線」
207/アルファ線には、外部被爆の心配はなく、内部被爆を警戒すればよい。
209/福島の高線量地域では、外部被爆を、それ以外の地域では食品による内部被爆を警戒すべき。
210/ベクレル
:1秒間に何個の原子が崩壊して放射線を出しているか? を表す単位
:福島第一から放出された物質は90テラベクレル 物質量としては、数百ぐらむから、数キログラム程度
213/シーベルト
:放射線の人体への影響を測るために考案された単位
:シーベルト毎時 は、1時間の間に何シーベルト出るかという単位で、シーベルトとは違う。混同されて使わている場合もみられる
214/ベクレルからシーベルトには、実効線量計数をかければよい。
229/これは大きな『僥倖』で・・・ (思いがけない幸運)
234/放射線は、この世で一番検出しやすいもの
235/放射線には、「確定的影響」と「確率的影響」
251/津波リスクと放射能リスク
263/目先のリスクに惑わされて、ゼロリスクの幻をおうのではなく、
ある程度の伸す区を受け入れること。リスクを定量的に捉えて広い視野で判断していくこ
成熟したリスク認識が重要。
著者も指摘する通り、放射能はこの10項目をすべて満たしているので、
人々が恐れるのは当然といってもよい。
東日本大震災で最大の被害を出したのは津波なのだから、ゼロリスク
を求めるなら全国の海岸に住んでいる人は内陸に移住すべきだ。
それをしないで、死者ゼロだった放射能に何兆円もかけて除染するのはばかげている。 -
Posted by ブクログ
いい・悪いは別にして、近頃の自分の中のテーマが「懐疑主義」になりつつあるこの頃。
こういうテーマの本ばかりになってしまうのも仕方ない、と思いたいです。
思考が偏っているとは言いたくない不思議。
・「リスク」という概念と、それがいかに正しく評価されないか
・「天然」と「人工」のイメージ格差
・放射能に関する基礎知識とリスクの考え方
ざっくりまとめると以上のような内容が記されています。
科学者の方の目線であるため、数字や化学知識が多く出てきて、私のような文系人間には難しいです。
しかしそれを差し置いても、色眼鏡をかけないで物事を評価する姿勢が真摯に伝わってくるために、がんばって読み進めようという気概が湧いてきます。
人間は理性よりも本能が優先する生き物である以上、やはり自分の脳みそは自分が思っているほどデキはよくない、という前提は必要だと痛感しました。 -
Posted by ブクログ
リスクの読み違えは確かに自分もしている。
天然物至上主義は根本的に誤った認識。
そもそも人間に食べられるために生きている植物は一つもない。
むしろ食べられないために
様々な天然の毒物を作っている。
化学物質拒否も誤っている。
身の回りのもの全て化学物質。
人体も女性ホルモンや男性ホルモンなどなど発がん性物質を生産している。
発がん性物質はありふれている。
特定のものだけ忌避するより
バランスの良い食事を心がけたほうが賢明かもしれない。
中国食品の健康被害リスクは、
母数(輸入量)が多いので実際のリスクは
他の国に比べても高くない。
1万分の1のリスクは許容するように考えてはどうか。
リスクを算出する癖をつけておいたほうがよい。
マスコミは信じない。 -
Posted by ブクログ
テレビや新聞の記事はなんらかのバイアスがかかっているという事を我々はもっと意識しなければならないと思う。
どうもマスコミ崇拝な人が多過ぎる。
冷静に考える事はちょっとした労力がいる。
その労力を惜しむ人が多過ぎるんではないか。
マスコミも「わかりやすい」をテーマに報道をするんだろうけど、
編集者が誰でもわかるように解釈する仕方を間違えると本当にたちが悪い。
正しく理解するにはこういった本などを読んで学び続けていくしかないんだなと痛感した。
この著者が全て正しいことを言っている訳ではないが(それは誰にでも当てはまる)、
このような労力をさいてより正しい見解を与えてくれるような人がいることはとてもありがたい。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
全世界で七十八兆円、国内七兆円の医薬品業界が揺れている。
巨額の投資とトップレベルの頭脳による熾烈な開発競争をもってしても、生まれなくなった新薬。
ブロックバスターと呼ばれる巨大商品が、次々と特許切れを迎える「二〇一〇年問題」―。
その一方で現実味をおびつつあるのが、頭のよくなる薬や不老長寿薬といった「夢の薬」だ。
一粒の薬に秘められた、最先端のサイエンスとビジネスが織りなす壮大なドラマ。
[ 目次 ]
1章 薬の効果は奇跡に近い
2章 創薬というギャンブル
3章 全ての医薬は欠陥品である
4章 常識の通用しない七十八兆円市場
5章 迫り来る二〇一〇年問題
6章 製薬会社の終わらない使命
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