瀬田貞二のレビュー一覧
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映画にもなった「ホビット」原作。ドワーフと魔法使いに連れられて竜のところに宝物を取り返しにいくビルボの冒険の話。
「ホビット」も「ロードオブザリング」も見たこともなければ読んだこともなかった。そもそもファンタジーに興味があんまりない。小さい頃から本はそこそこ読んでたけど、ファンタジーには手をつけてこなかったせいか読み慣れてない。
ファンタジー好きの夫に勧められて読んでみたけど、やる気のないビルボがドワーフの仲間達と旅を続けていくにしたがってだんだん頑張ろうと変わっていくのは読んでて微笑ましくなった。ビルボ、偉いねえ。
でも私が惹かれたのは、ちょっとしたところに挟まれるユーモア。言い回しともい -
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きた、やはり蛮族といえば南方にあり、砂漠の向こうに住んでいるわけだ。絵を見るに、オスマントルコとかがモデルかな?
まぁそんな蛮族ではあるけども、ラバダシは命乞いなどせずに非常に潔い。砂漠を馬で越えて、補給に困った様子もなく、なかなか有能な武略家ではなかろうか。単なる王族のボンボンではないのだ。そのあたり、心ある歴史家なら評価を見直しても良いのではないか。
何しろいけ好かない正義を振りかざして良い子ちゃんの北方民族に比べて、カロールメンはアツいと思ったけど、あっさり最後は日和るんだもんなぁ。やっぱ魔法は怖いってことよね。いや、そりゃこんな得体のしれないもんは怖いわ。ティスロックは正しく、現実主義 -
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相変わらず時代感がナイスで、こういう表現を使った本が今後生まれることはないだろうから、貴重なんじゃないか。
今回のポイントは巨人かね。ただ石を投げるだけの愚かな巨人、という方はまだしも、賢い巨人の方は恐ろしいというか、まぁある意味ペットから見た人間てなもんで、エサをやって気が向いたら食うわけで。これを読んで子どもたちもベジタリアンに転向すること間違いなしである。
更には言葉を理解しない獣は食って良いけど、理解する獣は食っちゃだめ、という、知的なら殺すな西洋主義が理解できるのではないか。イルカはダメでブタはOKなわけですよ。
てかブタは蔑視表現として連発されているので、ブタも可哀想に。まぁ美味い -
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映画で観ていない部分へ突入
まったく前知識なく読みましたが、
面白かった!!
朝びらき丸より面白かった気がします
ユースチスが、すっかり頼れる子になってて感激。
最後、カスピアンがユースチスと会わずに死んでしまうのは寂しいなあと思っていたから
ナルニアではない場所だけどふたりが再会して嬉しかった
現実の世界に戻って、いじめっこたちをおどかすっていうのは
ちょっと違うような気がしましたが、
それがきっかけで学校も正されるっていう展開は、
卒論で調べたルイスの、学校嫌いなところがそうさせているのかなと思いました。
ナルニアを読んでいると本当に、
セントールやフォーンや小人やドリアードたちが身 -
購入済み
素敵だ。
どの巻から読んでも一つの作品に
なってるところが素晴らしい。
私は、ぜひ子供に読ませたい。
そして大人になってから
また読んでほしいです。
私がそうだったので。
アスランが最高に素敵だ。
アスランに会いたい。
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ネタバレナルニア国ものがたりの中で唯一、異世界の子どもたちが直接登場しないおはなし。時系列で並べるとちょうど1巻と2巻の間にあたり、1巻で異世界からやってきた子どもたちがナルニアで王と女王になっている時代にあたります。(したがって、子どもたちが異世界からやってくる描写はありませんが、異世界からやってきた子どもたち自体は登場します)
この巻あたりから作者の好みが出てくるのか、「おしゃべり好きでパーティや服やぜいたくなことにしか興味のない女の子」をばかにするような描写が数々でてきます。その良し悪しはともかく、自分の好みを押し付けるような描写がちょっぴり気になりました。
お話しとしては典型的な貴種流離譚 -
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ネタバレナルニア国物語の4つ目の話。一日30~40ページずつ、ゆっくりと読みました。心理描写に重きを置き、主人公である子供たちの成長をじっくりと描く、ルイスの技法を味わっていきました。
今回の話は、前回初めて登場したユースチスとその友人の女の子ジルが主人公。なんだかよろしくない新教育が学校に取り入れられる中、これまたよろしくない級友たちからいじめられるジルとそれを庇い逃げるユースチスが、扉をくぐり逃げてきたところがナルニアだった。前回の冒険から数十年がたった、カスピアン10世の末期の頃。魔女が現れ王子リリアンをかどわかし、連れ去り数年がたった時であった。その王子を探しに、ユースチスとジル、そして沼人 -
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冒険への憧れ。 ワクワクと胸躍らせながらたどる道。 見知らぬ土地を歩く楽しさ。 それとは裏腹に沸き起こる未知への恐れ。闇の恐怖。 遠くなる故郷への思い。 本当に帰れるのだろうか。 若い頃、バイクで野宿をしながら旅をしたことを思い出す。 楽しさと、心細さのないまぜになった気持ち。 すべてが冒険のようで。 すべてが目新しくて。 でも、一人の夜はとても心細い。 日が沈むとザワザワと変わる空気。 火の明かりの届かぬ先に蠢く息遣い。 人里離れた空間は、どこか異世界へ通じているかのような。 が、夜明けとともに訪れる、生まれ変わった空気と生気。 無事、生きていることへの感謝。 冒険譚が好きだ。 しかし、そ