ダニエル・デフォーのレビュー一覧
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ネタバレ筆者の体験談でもないのにサバイバル描写が異常に詳しいのは、底本があったからのようです。
私が読んだ文庫本(原作は1719年発表)は、1951年日本語版初版、2009年74刷という冒険小説の世界的ベストセラーです。
内容は28年間に及ぶ無人島でのサバイバル生活が基本で、正気を保つ為の神との対話、野蛮人(人食い人種)との攻防などが描かれますが、一部人食い描写などグロもあり、人間の尊厳などという概念が存在しなかった時代(奴隷が当たり前)の産物でもあります。そんな中でも、困った時に親切で生涯約束を守る誠実な人間も多く登場し、人間の良心を信じさせる作品ともなっています。
ちなみに、孤独なサバイバル生活の肝も読み取れます。「生きる為に今何をするか」が基本で、食料と安全な寝床を確保しながらなるべく1日の作業をルーティン化することで生活リズムを早目に作ること。小説舞台の無人島では、日中暑く、雨季も長いので、雨が降らなければ狩り(食料調達)は朝早いうちに出かけ、ねぐらに帰ってから昼まで3時間屋外作業を行い、午後は無理をせず日陰でできる仕事にあてる。また聖書(座礁船で見つけてから)は、1日に3度読む。また、毎日日付をつけるのも忘れずに。側にいた犬や猫やオウムの存在もあまり詳しく書かれてはいないが、安らぎとなっていたはず。
とにかく本書以降のサバイバル冒険小説の元祖となった作品でもあります。冗長すぎるきらいがあるものの、先駆的作品に敬意を払い★1つサービス、しらんけど。
【閑話休題】
状況は違えど日本人のサバイバル先駆者も忘れてはイケマセン。
♦小野田寛郎さん(ルバング島・29年間潜伏)
経歴: 陸軍中野学校出身の諜報員として、フィリピン・ルバング島でゲリラ戦を指揮。
帰還: 1974年に上官の投降命令を受けて山を下りた。
帰国後: ブラジルで牧場経営に成功し、後に「小野田自然塾」を開講するなど、青少年教育にも尽力。
没年: 2014年に91歳で亡くなった。
♦横井庄一さん(グアム島・28年間潜伏)
経歴: 陸軍軍曹としてグアムに配属され、終戦後も生き延びた。
帰還: 1972年に島民に発見され、31年ぶりに日本へ帰国。
帰国後: 「恥ずかしながら帰って参りました」の言葉は流行語になり、日本社会の「耐乏生活評論家」として活躍した。
没年: 1997年に82歳で亡くなった。
「ロビンソン・クルーソー」(英語: Robinson Crusoe)は、1719年にイギリスのダニエル・デフォーによって発表された小説でその主人公の名前でもある。
あらすじ: 船乗りであるロビンソン・クルーソーが航海中に難破し、無人島に漂着。そこでの創意工夫に満ちたサバイバル生活を28年間送り、無事に帰還する物語です。
無人島での自給自足生活を描いた冒険小説であり、近代的なリアリズム小説の元祖とも言われています。
モデルはスコットランド人の船乗りアレクサンダー・セルカークの実話(漂流記)がモデルになっているとされています。
なお、チリの沖合には、この物語の舞台にちなんで名付けられた「ロビンソン・クルーソー島」が存在します。 -
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1665年のペストについて書かれたデフォーの本。
デフォーといえば、ロビンソン・クローソーだが、コロナ体験をした今の我々にはこっちの方が名作に映るかもしれない。
ペストが蔓延したロンドンのドキュメンタリーで、1660年生まれのデフォーは彼の叔父の日記や当時の記録をもとに書いたそうだ。
驚くべきことに、私たちがコロナで体験したことと瓜二つのことが書かれている。
例えば、「変な呪いが流行った」とかはアマビエを想起するし、「コロナに効く薬がある」とかはイベルメクチンの騒動を思い出すであろう。
疾病者の隔離政策も我々に馴染みのある話だし、その効果に疑問が投げられかけているところも我々と同じである。
あと、統計への疑問も投げかけられているのも、現代と同じである。
まるで「コロナを扱った異世界小説」のようで面白かった。 -
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友達から薦められて読みました。
冒険小説として、大航海時代の物語という歴史小説として、信仰が如何なるものかを示す読み物としてなどいろんな読み方ができるようのかもしれない。
災難を免れるより罪から免れることの方がはるかにありがたい、恐れている災いより、恐れそのものの方が重荷になるなど究極の状態にならないと気づけないようなことを読者に気づかせてくれる。
人間が一人で一から始めるとシンプルなことが実は複雑であり、どれだけの人類の叡智が集められていることなのかと驚くことになるんだろうな。
私は主人公が未開の人を召使として扱う描写が人種差別につながることをイメージしてしまい、居心地の悪さのようなものを感じた。
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Posted by ブクログ
架空の語り手H・Fが記録した、ペストに襲われた1665年のロンドンの様子。著者自身の直接の経験ではなく事実との相違もあるようだが、その内容は2019〜2022年の新型コロナウィルス感染症のパンデミック時の日本及び世界と酷似。
感染確認初期の市民の楽観的な態度、被害が拡大し始めた頃に登場する自称“専門家”ども、真偽不明で未検証の感染や予防/治療法の情報の流布、都市住民の地方避難と地方住民による拒絶遮断、行政府による市民の保護と抑圧、一部感染者の無分別な行動による感染拡大、災厄下の人々の自省と互助、感染が小康状態になった際の緊張緩和による行動が齎す感染再拡大……。厖大な記録はいずれも実際に見られた現象ばかり。ペスト被害が忘却されることに対する危惧は著者が本書を著したきっかけの一つであるそうだが、コロナ禍を経験した私たちもあの災厄を単なる過去にしてはならないだろう。 -
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無人島に漂着したロビンソンは、持ち前の才覚と粘り強さを武器に島の生活を切り開いていく。原文の息遣いを伝える新訳とともに、文化史研究の第一人者が不朽の名作を世界史的経済から読み解く、大人のための翻訳・解説決定版。訳者解説「大西洋世界のロビンソン・クルーソー」
1719年ダニエル・デフォーによって書かれた冒険小説。日本においても多数の翻訳書が出版されたのは周知の通り。翻訳者の気分や匙加減ひとつで原文にあるはずの文章が削除されたり、大げさに膨らませたりされているそうだ。この本は原文になるべく忠実に翻訳された本とある。本書の翻訳をされた増田氏は、子供用に書き直された本だけで原文に触れてない人がほとんどである。と巻末に書いている。まさに私もその一人で、ロビンソン・クルーソーがこんなに鬼畜(続編だとさらに増すようだ)だとは知らなかった。下巻目的なら岩波の方がいいのかな? -
Posted by ブクログ
出版されたのは1719年、約300年前、何と著者ダニエル・デフォーが87歳の時の出版物だ。「冒険」と言うチャレンジ(生き抜くための挑戦と困難に立ち向かう)と知恵は現代でも学ぶものがある。生き抜くこととは 1、冷静になること 2、理に叶う判断をすること 3、勇気と行動は頼るべき信仰があったこと
離島での暮らしは28年余り、英国に帰ったのが35年ぶりとある。さらに恐るべきロビンソンは冒険家であるが故にその後も10年間旅に出た事である。父親の言葉「世の中をよく見る事」は教訓、父親は息子ロビンソンには海外で旗揚げするなと説教しておきながら、英国で起業した、とある。親子の遺伝子はやはり同じなのか。