ダニエル・デフォーのレビュー一覧
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いつものように、なにげなく書店の文庫新刊棚を眺めていたら、ロビンソン・クルーソーという文字が目に飛び込んできました、
わあなつかしいと思わず手に取って、ふと訳者の名前をみてとても驚きました。
増田義郎・・その人は私にとっては特別の意味を持つ、いってみれば神のような存在でした。
というのはちょっと大げさですが、それでも高校生の一時期、熱狂的に没頭したラテンアメリカとりわけインカ帝国やアステカ王国について、この文化人類学者・ラテンアメリカ歴史学者=増田義郎教授のお世話にならなかった日はなかったのです。
もともと西部劇が好きで、いつも悪者扱いのインディアン=ネイティブ・アメリカン(アメリカ原住 -
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子どもの頃に児童文学全集に入っていた一冊として読んで以来の再読。こんなに波瀾万丈でメンタル激強な主人公だったとは。鳥がいたなぁとか曖昧で断片的な記憶しかなく、その記憶との答え合わせができたのはほんの一部。大人になってしっかり読むととにかくロビンソンすごい。
愚痴る泣く落ち込む、でも結構すぐ立ち直る。生き抜く気力と工夫。どんな目にあっても何度でも立ち上がれるのがすごいよ、ロビンソン。
1719年の出版ということもあって、差別的な考え方など引っかかるところは当然出てくるけれど、特に前半の島での生活を築いていく部分は冒険物語としてとても面白く読みました。
トム・ハンクス主演の漂流映画「キャスト・アウ -
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ネタバレ『ロビンソン・クルーソー』有名だけど、読んだことがなかった。最近読んだイギリスのファンタジー作家たちがこぞって名前を挙げていたから読んだ。
お金に困らない家に生まれても、冒険心が疼いて仕方ない主人公。ある時は家出をして、輸出入で儲けても、奴隷になっても、ブラジルで成功しても冒険したい。そんな彼が船で航海中に難破して無人島で過ごす話だ。
まずは船から使えるものを持ち出し、島で暮らすためにテントを作る。
食べ物を得るために島のヤギを捕まえる。鳥を撃つ。
荷物を整理する。家を作る。日付を数える。
一つひとつ出来ることをやっていく姿が楽しい。
なんだかマイクラを思い出してしまった。(もちろんこちらが -
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「ダニエル・デフォー」の冒険小説『ロビンソン漂流記』を読みました。
「高橋大輔」の著書『ロビンソン・クルーソーを探して』を読んで、久しぶりに『ロビンソン漂流記』を読みたくなったんですよね。
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ひとりで無人島に流れついた船乗り「ロビンソン・クルーソー」 ――孤独と闘いながら、神を信じ困難に耐えて生き抜く姿を描く冒険小説。
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初版の正式なタイトルは、
『「自分以外の全員が犠牲になった難破で岸辺に投げ出され、アメリカの浜辺、オルーノクという大河の河口近くの無人島で28年もたった一人で暮らし、最後には奇 -
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1665年にロンドンを襲ったペストの被害について、H.F.という架空の人物の視点による記録。
H.F.はペストから逃れるため疎開する者も多い中、ロンドンにとどまり、混乱する市民の様子を語る。
時代は違えど、今のコロナ禍と通ずるものが多かった。
感染を恐れて田舎に逃げ出す者、周囲の目を気にして疑わしい症状を隠す者、根拠のないインチキ薬を売る者、感染を自覚しながらわざと周囲の人にうつそうとする者、絶望のあまり自ら死を選んでしまう者…
いつの時代も得体の知れない疫病を恐れる人々の心の動きは変わらないものなんだな…
このコロナ禍も収束がいつになるかはわからないけれど、『それでも私は生きている!』と -
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(01)
筆者は,感染と蔓延とその結果としてもたらされる市民の死を克明に(*02)綴っていく.デフォーは幼児にこの1665年のロンドンでのペストの流行と惨事を経験しているが,彼が本書を上梓したのは1722年頃とされ,半世紀以上前の出来事を叔父の遺した記録を通じて生々しく再現しており,その文筆家としての手腕には驚くべきものがある.
(02)
政治的な情況としては,ロンドン市の救恤策も示されるものの,感染者が確認された家屋に,感染の有無にかかわらず家族や同居する使用人などの接触者をまるごと閉鎖する対策が凄まじい.筆者はこの施策を批判しているが,監視人のもとで閉鎖状態が管理されるものの,その家屋を -
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17世紀、350年前のペスト・パンデミックのドキュメンタリー風の小説。しかもあの『ロビンソン・クルーソーの冒険』を書いたディフォーという作家の作品ですよ。ディフォーが生まれたのがその頃、新親や親戚の話を聞いたり、調べたりして、書いたはそれから50年後(初版発行は18世紀初め)と。それにしても古い、なにしろペスト菌の発見も1894年まで待たなければならない(北里柴三郎さん!)時代、果たして現代に通じるものがあるのか?と思って読みましたが、、、。
時は1664年9月初め、場所はロンドン。ペストという悪疫はそれまでに時々発生しては恐れられていたのだが、オランダでまた流行りだしたという噂を耳にした