森達也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
視点をずらす思考術というよりは、アウトサイダーはメディアに黙殺されると言う事に重点を置かれているように感じた。タイトルのようなHowto本ではない。森達也が今まで色んなところで書いてきた記事のアンソロジー。
印象に残ったのは愛国心の件。愛国心ってなんだかあやふやで、現在のように国から強制されるのに対して反発心も感じているが、どこか大切なところもあるんじゃないかと曖昧な矛盾を抱えモヤモヤした感じに思っていた。
でも、そのモヤモヤが晴れた。大切なところもあるのではと思っていた部分は、生まれた郷土や人々に対して大切にしたいと思う心。これを愛国心とは呼ばず、愛郷心と言うらしい。愛国心と愛郷心は違う。
愛国心は比較的新しく、抽象的。対象物が分からないのに闇雲に愛せって何を目的にして言っているのか。その必要性も分からない。国家斉唱しない教師を逮捕する意味も分からない。(ちなみに今上天皇は国家斉唱しないらしい。知らなかった…)
この本を読んでいると多角的に視点を持つ、もしくは視点をずらすことの必要性を感じる。メディアリテラシーの必要性を著者は説き、批判的にメディアを見ている。批判的にメディアを見ている人の言う事は信用出来そうだと感じるけど、それすらも危ういのかもしれないと思ってしまう。メディアって難しい…