御代しおりのレビュー一覧

  • シビル・ウォー

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    激動する社会情勢の中、若きヒーロー達の過信が悲劇的な事件を呼び、ついに超人登録法案が可決に向かって動き出す。
    その活動を規制される事態にヒーロー達は、賛成派と反対派に分かれて対立。それぞれの派閥を代表するアイアンマンとキャプテン・アメリカの指揮の下、正義を求める者同士の悲劇の戦いが幕を開け た!
    マーベルユニバースを、コミックシーンを揺るがした問題作、マーベルコミック最大のクロスオーバー大作、ついに邦訳なる! 『キックアス』のマーク・ミラーが贈る話題作、待望の邦訳が実現。
    112人におよぶキャラクター解説も必見。これぞクロスオーバーの決定版。
    「シビル・ウォー・キャプテンアメリカ」の元ネタ

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    2022年12月17日
  • フィアー・イットセルフ

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    も〜またアメリカが崩壊する〜、ともつかの間ビッグ3それぞれの見せ場とヒーロー達の再起が熱い。S.インモネンの端正な画も美麗。最後の逆転劇に焦点があるとはいえひたすら苦境続きで読んでてしんどめではあった。これだけの大型イベントがメインの一誌のみ邦訳なのはやっぱり寂しい。

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    2019年09月14日
  • キャプテン・アメリカ:ロード・トゥ・リボーン

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    懐古編といえばあらすじ状に退屈になりそうなところ、ブルベイカーらしい硬骨なセンチメントが光る短編集になっていてさすが。50号に併載された短編で各号をサンドした編集は、初出と作家をもっと明解にしてほしかった。

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    2019年06月08日
  • ニューアベンジャーズ:パワーロス

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    窮地からの逆転というベタを自分流に料理できるベンディスの強みで、ケイジの普段の人の好さから人脈が活きるという言ってみればそれだけの事をクライマックスに仕立てるのがたまらない。爆弾のオチもスッキリ。S.インモネンの画はカッチリしてバランス良く、回が進むほど良い味が出て美しい。

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    2019年05月17日
  • アベンジャーズ:ディスアセンブルド

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    大雪崩のように悪化し続ける事態から目を見張る真実、しんみりした幕引きまですごい完成度。全くアンハッピーな1冊なので今まで邦訳されなかったのもむべなるかなだが、ベンディスの語り手力が活かされた価値ある巻。

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    2019年05月07日
  • ニューアベンジャーズ:ダークレイン

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    ワケありヒーロー大所帯だけにまさかの、かつ納得の急展開の連続。またベンディスが多キャラのかけあいを楽しく描く名手。子供絡みと聞いてこれまでの反目を忘れるFFのヒーロー性が爽やか。

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    2019年04月06日
  • ダークアベンジャーズ:アセンブル

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    背景もパワーもバラバラな連中が顔を合わせる化学反応が面白いのはさすがのベンディス。オズボーンやドゥームの悪の/支配の美学はそれなりに共感できて、妙に気の合う共闘シーンやセントリーの説得シーンがハイライト。デオダートの端正な画風とスタイリッシュなポージングも目に心地いい。

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    2019年04月06日
  • アイアンマン:ホーンテッド

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    いわゆるヒーローコミック離れして、本格派犯罪スリラーの文脈でアイアンマンを描いた力作。シリアスで重いラ・トーレの画の下、トニーの手持ちのカードで何とかする苦闘がリアルで逆転劇が痛快。巻末のアニュアルは一転肩の力が抜けた娯楽作で後味もいい。

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    2019年02月16日
  • キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー

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    シビル・ウォー本編が本来のキャップ編ということか、地味〜で話も動かない1冊だが、バッキーのワンショットは流石ウィンター・ソルジャー編のブルベイカーで失われた過去と友情、遺されたものが哀しくも暖かい傑作。

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    2018年12月13日
  • デス・オブ・ウルヴァリン

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    大人気キャラクター、ウルヴァリンの死を描いたミニシリーズ。最も死からは遠いと思われていただけに、その衝撃はすさまじいものであった。
    影響が大きすぎて他の邦訳作品の解説でついつい顛末は読んでしまっていたので、話の構成は分かっていたが、それでも良い作品だった。全体的にアートが綺麗。凄惨なシーンでもどこか美しく描く辺りが、ウルヴァリンの行動を描くのにすごくマッチする。
    シナリオ的にも、因縁の深いものの活用方法が綺麗にハマっていて、色々な気持ちを考えさせられてしまう。ぜひ読んでほしい一冊だ。

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    2018年08月14日
  • プラネット・ハルク:天の巻

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    すでに刊行されていた『ワールド・ウォー・ハルク』の前日譚として、解説だけが載っていたこの『プラネット・ハルク』がついに邦訳された。この経緯から見るに、元々は邦訳の予定なんかなかったはずだ。『マイティ・ソー バトルロイヤル』の映画におけるハルクの元ネタである、という宣伝がなされている以上、おそらく邦訳の決めてもそこだろう。とてもありがたい話である。長文の解説書を読んでも、アート面で見る面白さは伝わってこない、ということが改めてわかった。それほど絵の力の強い一冊に仕上がっている。

    ストーリーとしては、地球を追放されたハルクがたどり着いた異星で圧政を敷く皇帝に、数人の仲間とともに立ち向かうという展

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    2017年10月30日
  • プラネット・ハルク:地の巻

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    ハルク誌におけるストーリー展開「プラネット・ハルク」の後編を掲載した一冊。解説書にもある通り、異星での出来事であるが故、展開から結末までしっかりと収束している。

    わかりやすい悪の皇帝の圧政に対して、暴力的なハルクが仲間とともに反逆していく姿勢にカタルシスを感じないわけがないのだ。そういう単純な図式だけにとどまらず、叙事詩的に語られる「救世主」と「世界の破壊者」のどちらになるのか…という構図が組み込まれた結果、一層味わい深い雰囲気を作りだしてくれているのだ。

    このクライマックスが『ワールド・ウォー・ハルク』につながる。そちらを読んだことのある人も、これから読もうとしている人も絶対にこれは読ん

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    2017年10月30日
  • ヤング・アベンジャーズ:スタイル>サブスタンス

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    今までの邦訳作に端々登場してきたヤング・アベンジャーズの単独誌がついに邦訳。一度ヒーローとして挫折した状態から状況に流されて再び結集する姿は、漂流する若者らしさが出ていてとてもよかった。

    扉絵や演出方法も独特な手法が使われていて、とても新しいものを読んでいる感覚になれた。

    この巻の終わりに「始まり」といった感じなので、ぜひ続刊が出てほしい一冊である。

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    2016年09月26日
  • X-MEN:デイズ・オブ・フューチャーパスト

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    映画『フューチャー&パスト』の原作が収録されたX-MEN個人誌のクラシックな一冊。映画で興味を持った人にはそれほどお勧めしないが、X-MENそのものへの関心が高い人は必読の一冊である。

    この時期のアメコミの邦訳は入手するのが大変な中、それが入手しやすい邦訳で出ているのだけでもありがたい。しかも、それだけではなくサイクロップスの回想という形で「#1」…本当に最初の最初からどんな戦いを繰り広げてきたのかというのが事細かに説明される話が掲載されているのだ。その資料価値たるや。解説書ではここまで時系列順にはわからないので、ぜひ一読したいところだ。

    表題作の「デイズ・オブ・フューチャーパスト」編はな

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    2016年08月16日
  • AVX:アベンジャーズ VS X-MEN VS

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    AVX中にあった「VS」…バトル展開に焦点を当てて描かれたバトル漫画としてのタイイン。この時点でアメコミ的には非常に珍しく、魅力を感じる部分は多いだろう。日本の漫画によくある形式なのでなじみあるし、それでいて日本とは表現がまるで変わってくる。そんな違いに注目しながら読み進めれば非常に楽しいこと請け合い。なにせ、一戦が短くてサクサク読めるのだから。

    本編のシリアスさが嘘のようにコミカルな作風なので、豆知識みたいなものを挿入してくるナレーション芸がうまく刺さる。最後の#6には非常にコミカルな短編も載っているのでこれまた楽しい。スクイールガールを邦訳で見たのはやっと2回目だ。

    個人的なベストバウ

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    2016年05月04日
  • ワールド・ウォー・ハルク

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    かつて宇宙へと追放されたハルクの帰還と復讐が描かれる大規模なクロスオーバー作品。…と聞くと、怒りとともに暴走するハルクの姿が思い浮かぶことだろうが、この作品のハルクは非常に"理知的に暴れる"。宇宙での経験から「王」としての風格を身に着けたハルクは本作に置いて打倒されなければならない敵のボスであるとともに、メッセージ性の強い存在として打ち出されている。

    それだけに、この前日譚にあたる『PLANET HULK』が翻訳されていないのは残念でならない。巻頭に詳しいストーリーの解説はあるのでわからなくはないが、ハルク側の仲間たちへの思い入れが一切ない状態で読むよりは間違いなく面白く

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    2016年01月01日
  • アイアンマン:ホーンテッド

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    S.H.I.E.L.D.の指揮官に就任した後のアイアンマン個人誌の初邦訳。あらすじもタイトルも「HAUNTED(呪われた)」という点を前面に押し出しているものの、本作の本質はそういう部分ではない気がする。事実、あらすじで「謎」と語られているその要素は中盤簡単に説明されてしまう。

    本作の魅力は、「シビル・ウォー」以来、体制側の責任を負い冷酷なまでに自分の信じる正義を推し進めてきた「アイアンマン=トニー・スターク」の「一人のヒーロー」としての姿を描きなおす、という点だろう。
     
     作中のトニーは『エクストリミス』で得た特有の能力を一時的に失ってしまう。『エクストリミス』において、「アーマーがあれ

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    2015年12月31日
  • X-MEN:デッドリー・ジェネシス

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    ハウス・オブ・Mの後にX-MENに起こった事件を描く一冊。これまでのものも十分シリアスな展開であったが、過去の展開の間に新しい話をはさむことで、解釈が変えるレベルのシリアスというのがすさまじい。正直、賛否ある展開だろう。ただ、少なくとも過去展開を知らないまま読んだ身としてはそのユニークな展開が非常に面白かった。

    本編の中では語れなかった4人のミュータントの過去話(エマの過去話もおまけについているが)が各話の間に挿入されるのも構成として面白い。

    惜しいとすればオメガレベル扱いされているバルカンと直接戦うシーンがほとんど無く、セリフで真実が明かされていくのを待つしか無いということくらいか。そう

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    2015年08月12日
  • X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M

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    「ニューアベンジャーズ」と「アストニッシングX-MEN」という新しいシリーズ化した二大作品をクロスオーバーさせる大規模な展開を描き出した本作。しかも旧アベンジャーズ解散のきっかけとなった事件と大きく関わる展開とあって、これまでの設定全てを上手く使っている。

    ヒーローが本当に願う理想の世界を見せられ、本来生きていた現実に戻さなければならない、という展開はよくあるものだが、世界全体が変質してしまうという大きな規模で展開することで、「改変世界」という大きな変化をした世界の中でキャラクター一人ひとりが変化した様子を見ることができるのが非常に面白い。当然、そこからパーソナルな悩みも一人ひとり描き出すこ

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    2015年08月09日
  • シージ

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    長期シリーズの完結編っぽいです。

    ダークアベンジャーズのアスガルド侵攻。苦戦するソーを見て、アベンジャーズが再び集結!しかしその戦いの中で、真の最強の敵が目を覚ます…といった感じで、筋は実にわかりやすい。純粋にカッコイイシーンが多くて楽しかった。初心者にとっては知らないキャラが多いけど、「お、このキャラの活躍をもっと見たい!」となることでしょう。
    個人的には、強さでセントリー、設定的に駄犬が気になりました。

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    2015年02月11日