御代しおりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
AVX後の困難な社会状況に対抗するために新たに結成されたアベンジャーズを描く作品…なのだが、とにかく全編通して雰囲気が重い。状況が困難なのは分かるがここまで重苦しくしなくても良いのではないかと思ってしまう。タイトルをリセットして新規参入しやすくした、と言っても新規参入はしにくそうな一冊だと思った。本筋と関わらない今後の展開の準備も豊富そうなので、既存の読者には面白そうな雰囲気だが。
とはいえ、アベンジャーズにミュータントがミュータントして参入した、というのは大きな要素なので面白いと思える。ただそれは常にテーマが重くなりがち、ということを意味しそうなのがまた不安なところだ。
ただ、かつて大事 -
Posted by ブクログ
アベンジャーズVSX-MENというど真ん中直球のタイトル通り、二大ヒーローチームの衝突が描かれる作品である。長い間苦境に立たされていたX-MENチームが見出した希望が世界全体の絶望になりえるものとして止めに入るアベンジャーズ、といった構造自体は非常にきれいにハマっている。フェニックス・フォースの危険性も作中でしっかり描かれているので、本作単体でも展開を理解できるレベルに収めてくれているとは思う。
…しかし、本作に対する全体的な印象は「理屈はすとんと落ちるが感情的には全然納得できない」といった感じだ。というのも、展開のほとんどにおいて描写されるキャラクターはほとんどがそれぞれのチームの指導者、 -
Posted by ブクログ
様々なヒーローが二つの派閥に分かれて争う「内戦」を描いた大型クロスオーバー作品である。112人のキャラクター紹介を巻頭にはじまることからもわかるが、様々なキャラクターが登場する大規模さがウリである。中には小さなコマに少し描かれただけのキャラもいるが、それはそれで背景を考えるのも面白い。とにかく規模が大きい、ということが魅力なのだ。
最重要となる中核はニューアベンジャーズ誌でもお互いを分かり合っている中心的な存在であるキャプテン・アメリカとアイアンマンである。この二人が両陣営のリーダーとして戦いを繰り広げていく。
昔から、ヒーロー同士の対立はよくあることだ。騙されたり、洗脳されたり、そのパタ -
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