秦郁彦のレビュー一覧
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張作霖爆殺はソ連の仕業,ルーズベルトは真珠湾攻撃を知っていた,世界はユダヤ人やフリーメーソンに操られている…。こういった近現代史を捻じ曲げる臆説の数々を紹介し論駁を加えた好著。世に陰謀論の種は尽きない…。
著者の定義によると,陰謀史観とは,「特定の個人ないし組織による秘密謀議で合意された筋書の通りに歴史は進行したし、進行するだろうという見方」(p.8)。なんとも不自然な視点だが,単純明快で結構受け入れられてしまう。政治的敗者によって考案され,社会的弱者によって支持される。
田中上奏文,シオン議定書など,偽書であることがほぼ証明されている文書や,なかばでっち上げられた史料に(そうとは知らず -
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ネタバレ*寄付
昭和天皇に評された軍部 進むを知って退くを知らず
★戦争をくぐり抜けた日米両国は半世紀を超える強調と同盟の関係を維持してきた。それを対米従属とみなし、「甘えても怒られない」(怒ってくれない)のを承知の上で反発する論調は今後も絶えないだろう。むしろ懸念されるのは、アメリカが日本を捨てる時の到来かもしれない
検証 真珠湾の謎と真実
江藤淳 war guild論 米財団の給費で研究生活を送っている最中に米人教授から提供された材料を使って仕上げた 米議会がベトナム反戦運動のリーダー小田実(元フルブライト留学生)をやり玉に上げたのと違い、非難された形跡がない
日米関係にひそむ甘えの精神構 -
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[ 内容 ]
国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の“一等国”を自任するまでになった。
しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入していく―。
昭和日本はどこで誤ったのか?
戦争以外の進路はなかったのか?
ワシントン体制から満州事変、二・二六事件、盧溝橋事件を経て、太平洋戦争、敗戦に至る過程を、昭和史研究の第一人者たちが、片寄った史観にとらわれることなく、徹底的に討論検証する。
[ 目次 ]
ワシントン体制(大正10年)―反英のスタート
張作霖爆殺事件(昭和3年)―陰謀の発端と発言せざる天皇
満州事変から満州国へ( -
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ネタバレ[ 内容 ]
日本陸軍の最後の日々を26人の大将の事績とともに記したシリーズ完結作。
建軍以来の陸軍史をひもとき、大将の座に着くことなく軍歴を終えた軍人も併せて論じた。
リーダーの器量とは。
[ 目次 ]
第1章 太平洋戦争への道(岡村寧次―徹底抗戦から「承詔必謹」へ;土肥原賢二―「謀略屋」の汚名をかぶって ほか)
第2章 緒戦の連勝と米軍の反攻(後宮淳―東条の選んだ高級参謀次長;山下奉文―比島で刑死した「マレーの虎」 ほか)
第3章 落日の戦いのなかで(安藤利吉―最後の台湾総督;山脇正隆―ポーランド建国功労章を受章 ほか)
第4章 戦没した将軍たち(前田利為―ボルネオで「陣没」した加賀の殿 -
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ネタバレ[ 内容 ]
金融恐慌や二・二六事件などで国内の動乱が激化し、国外では中国大陸に戦火が広がる時代の大将全36人を俎上に論じる。
内外の難局に彼らはどう対処したのか。
人気シリーズ第3弾。
[ 目次 ]
第1章 昭和金融恐慌のかげで(井上幾太郎―陸軍航空育ての親;鈴木孝雄昭和の乃木さん ほか)
第2章 満州国建設の野望(渡辺錠太郎―凶弾に斃れた教育総監;緒方勝一―大将で技術畑の頂点へ ほか)
第3章 帝都を震撼させた二・二六事件(川島義之―二・二六事件の陸軍大臣;林仙之―知られざる名誉大将 ほか)
第4章 盧溝橋事件から支那事変へ(畑俊六―日本陸軍最後の元帥;小磯国昭―肚もなく、自信もなかった -
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ネタバレ[ 内容 ]
世界大戦と日独戦争、シベリア出兵、そして吹き荒れる軍縮の嵐。
激動する大正期の日本陸軍の姿を、大将41人の事績とともに詳細に記す。
写真、資料も充実。
明治篇に続く陸軍史一大巨編。
[ 目次 ]
第1章 世界大戦と日独戦争(浅田信興―妻への遺書「死ねば浮気の後家となれ」;閑院宮載仁親王―「赫々」たる軍歴;福島安正―単騎シベリア横断の壮挙 ほか)
第2章 空しかったシベリア出兵(柴五郎―北京篭城戦の名指揮官;島川文八郎―大砲の大家;宇都宮太郎―「自大自強自存主義」を唱える ほか)
第3章 吹き荒れる軍縮の嵐(久迩宮邦彦王―昭和天皇の義父;梨本宮守正王―元帥から戦犯容疑者へ;菊池慎 -
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陰謀という言葉を聞くだけで、何処かワクワクしていまう。歴史の定説となっているものに対して、「真相はこうだ!」といった論調を持ってこられると、当然その中身が知りたくなり、ヘタなタイトルや書籍の帯のコメントであっても書店で購入してしまうケースは多い(勿論私もその1人ではある)。陰謀史は歴史の定説に対する挑戦という形を採るが、歴史自体が過去の出来事であり、100%完全な形で出来事の確実性を確認することが出来ない。そうなると、90%いや99%はこうだろうが、残りの1%でも不明確さが残る事で、その1%を埋める新事実は強烈なインパクトを持って我々の興味をそそる。当然10%より1%であり、大まかにしかわかっ
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『正論』の連載を新書にまとめたものだが、25年前には保守派の議論もまだしも穏当なものだったとの感に打たれる。ただ座談形式なので仕方がないのかもしれないが、結構重い話なのに(笑)がついていたりすると、どうにも違和感を拭えない。
ハル・ノートのくだりなどは四人の議論が錯綜し、戦後半世紀を経た評論家の座談会でさえこの調子であれば、中堅幕僚の突き上げを食らっていた当時の政府が完全に当事者能力を失っていたというのも想像に難くない。
半藤が「元首の天皇が大元帥に命令して2.26や大戦を収束させた」と繰り返している(他の参加者はあまり取り合わないのだが)のは、明治憲法の構造上、「大元帥としての天皇」の戦争責 -
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戦後、農業の高度化により農村人材が都市部に大量に流入した。それにはじまる地方から大都市部への人口流入は現在首都圏においてますます盛んであり、地方の諸産業のなり手不足まで招いてしまった。これは日本の安全保障上においても脅威であるはずなのに、マスコミは東京一極集中を肯定するかのような報道に終始している。問題意識は希薄であると言わざるを得ない。
私はこの一極集中政策に疑問を抱いており、それの一翼を担っている官僚に不満を抱いている。
戦後日本の繁栄を築いたのは革新官僚が戦中から構築していた産業政策による重工業化が成功したからなのだろう。
しかし現在の競争力の低下はその第 2 次産業から金融や I -
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日本軍「慰安婦」問題に関する認識を深めようと手に取り読み始めてみたんだけど、この人、自分とまったく認識やとらえどころを異にする人だった。読むのやめようかと思ったけど、いやいやこうして考えの違う人の考えを拒否するのはいかんでしょ、と思いながら斜め読み。
「慰安婦」に関する話題に限らず近年の執筆や対談をまとめて一冊にまとめたもの。2020年の東京オリンピックは秋にやったほうがいいとか賛成できることもあるんだけど、「慰安婦」に関しては産経新聞や「正論」に載ったものが大半。強制連行はなかったと言っているけど、証拠こそないものの、証拠がないからなかったことにもならないでしょ。秦氏は南京大虐殺をはじめとし -
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【由来】
・「動乱のインテリジェンス」のカバー裏の関連本紹介で
【期待したもの】
・「陰謀史観」は自分も陥りやすい思考停止の誘惑であるが、最近はそうではないだろ、と思う。だが、そう信じてる人間って、なかなか論破できないので、その知力を身につけたい。
【要約】
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【ノート】
・この本には唇亡歯寒を陰謀史観的に論破することを期待していた。そのことに気づいたのはタイトル故で、正岡さんの言う「タイトル読み」とはこういうことかと思ったりした。
・1908年 ホワイトフリート(P75)
1924年 排日移民法(P83)
松方乙彦(P93) ルーズベルトへの影響
「国際政治における不感症