官僚の研究 日本を創った不滅の集団
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官僚の研究 日本を創った不滅の集団

1,265円 (税込)
885円 (税込) 12月18日まで

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3.7

深夜におよぶ激務、たび重なる不祥事、「官邸主導」でゆがむ人事。近年では、官僚を志望する東大生も激減しているという。しかし、明治以来の政治・経済を動かし、日本社会の枠組を創ってきたのは、霞ヶ関のエリート官僚たちであり、そのパワーは今も不滅である。「官僚」とは、一体どんな人々なのか。その歴史と生態を、自らも官僚体験のある現代史家が、計量的・実証的に明らかにしていく。
明治初年の「官員さん」のうち、薩長出身者はどれほどの割合を占めたのか。華族・士族・平民の内訳は、どう推移したのか。上級官僚の実父はやはり官僚だったのか、あるいは軍人、商人が多いのか。帝大卒優位のなかに食い込んだ私学は?
また、戦前の「革新官僚」と言われた人材のなかには、政党主導の戦後官僚社会であればたちまち弾き出されるような個性派や情熱家も多かった。毛里英於莵、奥村喜和男、菅太郎といった「奇才」や、女性官僚の第一号などの群像を紹介。
戦後は占領政策により「天皇の官吏から公僕へ」「中央集権から地方分権へ」と改革が進むなか、各省庁の「家風と作法」はしっかりと守られ、新たな「吏道」も探究されていく。
「文庫版のあとがき」として、平成・令和の変遷を加筆。〔原本=『官僚の研究:不滅のパワー・1868―1983』1983年、講談社刊〕

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官僚の研究 日本を創った不滅の集団 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    戦後までの官僚史をデータを元に整理されたもの。時折挟まる官僚制度への私見は、官僚を経験した著者の解像度の高さもさることながら、1983年に描かれながらも今に通底する鋭い内容も多く、令和になった今でも興味深く読める。

    個人的にはオーラルヒストリー的な語りが特に刺さりました。

    0
    2025年03月25日

    Posted by ブクログ

    戦後、農業の高度化により農村人材が都市部に大量に流入した。それにはじまる地方から大都市部への人口流入は現在首都圏においてますます盛んであり、地方の諸産業のなり手不足まで招いてしまった。これは日本の安全保障上においても脅威であるはずなのに、マスコミは東京一極集中を肯定するかのような報道に終始している。

    0
    2023年10月03日

    Posted by ブクログ

    明治期からの官僚制の変遷にスポットライトを当てる。1983年出版の文庫化なので最近の変化は書かれていない。
    現在は総務自治、警察、厚生等に分かれている内務省は、戦前かなり存在感のある役所だったのだなと思った。

    0
    2022年09月12日

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