河合薫のレビュー一覧

  • 働かないニッポン

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    働き者であるはずの日本人が、自分の仕事への誇りを持てず、むしろ「働き損」な社会になっている中で、働くことを意味を考え直す、というのが本書のテーマです。
    日本的マゾヒズムから逃れ、仕事の中で自分の存在意義を確認するすべなどを論じた第3章以降が特に面白かった。
    河合さんの他の著書と同様、SOC(有意味感・把握可能感・処理可能感から構成される、人生の意味を見出す感覚)の形成や高揚に紙面が割かれています。
    「私はここにいる!なんかいいかも」という感覚を信じ、人の可能性を引き出すことのできる集団や組織を作りたい。

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    2025年08月25日
  • 働かないニッポン

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    鋭い、この本。河合さん。

    衰退途上国ニッポンの原因をしっかり突いている。

    しかしどうも自分の言葉に置き換えることができない、、、

    いい学校出ていい会社(大企業?)入って
    ふつう(平均よりちょっと上)の暮らしができればいい

    という価値観が蔓延、ということにも触れていたように思うが、
    それだけではなかった。

    ジジイゲート、会長ルールにふりまわされる下の者たち
    ジジイの思い付きで人生を狂わされる社員たち
    トップへの権力集中=日本的マゾヒズム
    オーナー会社にはどこでもある話。

    そこから逃れるために、
    集団のSOC(首尾一貫感覚)を高めることが必要。
    そうしないと、ジジイの思い付きに振り回さ

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    2024年07月08日
  • 働かないニッポン

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    著者の書かれていた、あかん方に当てはまることも多く反省。
    問題提起だけして何もしない、我がことととして当事者意識がない等、特に気をつけたい。
    “生きてりゃしんどいこともあるよ。それはそれとして、明るく生きようぜ!”
    この考え方は大事だなと思った。
    大きなことは出来ないが、半径3メートルの世界なら、何とかなりそうな気がする。
    これから実践して行こう。

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    2024年02月25日
  • 働かないニッポン

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    働くとは、他人のためでもあり自分のためでもある。そして、そう思うのは、みんな同じ。なら、自分のためだけでなく、人にどう接するか考えたらいい。「仕事」「家庭」「健康」という3つの幸せのボールがあることを思った働き方。これも、みんなそう。なら、自分に何ができる、ということを考え働きたい。最後の章で、心が暖かくなりました。

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    2024年02月12日
  • 40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか - 中年以降のキャリア論 -

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    私は、あと数年で50歳。会社では役職がつき、ではない何者にもなれなかった者。この本を読み、思考のシフトチェンジをどうするか学びたかった。そして学べた。仕事は一所懸命に取り組むは基本。が、それに時間を使うのみでなく、それ以外の大事なことを探すことを一所懸命にする。していこう、と読みました。

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    2023年11月25日
  • 50歳の壁 誰にも言えない本音

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    一番最初に飛び込んでくるニュース
    皆が知る「磯野波平」が何歳か…
    そう言えば誰かそんな話をしていたと思い出すが
    髪が1本でおじいちゃんと感じていたあの波平は
    まさかの54才だとある。

    自分の年齢と比較して非常にまずいと思った。

    そんな昭和の50代の話から、いつの間にか若者からも会社からも煙たがられる50代の典型がつらつらとある。
    著者の辿った道のりを追体験しているようでなんともハラハラしたり、ちょっぴり刹那くなったりこりゃいかんと思うのである。

    若手にはゴールを見据えて準備をするのが当たり前だろ!と言っている自分が、自分の会社員や自分の人生のゴールを見据えていないことに気づいて愕然とし

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    2023年02月02日
  • 50歳の壁 誰にも言えない本音

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    これはいい、、
    生きていればいろいろあるさ、人生まだまだ、自分をあきらめるなと励ましの本。やりたいことをやって、行動していこうって。

    大事なことは「ありのままの現実、ありのままの自分」を受け入れること。そして、半径3mの世界を大切に過ごしていこうと思えました。

    本屋さんで何気なく見つけた本、年の始まりに元気をもらった一冊です。

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    2023年01月03日
  • 50歳の壁 誰にも言えない本音

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    50台頑張れ!とエールを送ってくれます。
    「幸せは半径3メートル世界にある」この事が核となっている内容です。

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    2022年12月14日
  • 他人の足を引っぱる男たち

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    前著「他人をバカにしたがる男たち」に続く
    「今の自分」に対して棚卸をして、それに
    納得できない男が陥る一種のジェラシーを
    探ります。

    結局「あの時頑張ったから今の自分がある」
    というものを見出せない人生は、他人が
    疎ましくてならないのです。

    他者との関係性を保つのは結局自分の努力
    でしかないのだ、と学べる一冊です。

    不安とは未来への感情であり、不安と戦う
    には「今」を精一杯生きるしかありません。
    「今の自分」を進化させることが、不安へ
    の最良の対処と結論づけられています。

    先の見えない不安を抱える中年男性必読
    の書です。

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    2020年09月25日
  • コロナショックと昭和おじさん社会

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    コロナ禍のなかでしっかり考えたいこと、個人の仕事のあり方、働き方だけでなく、仕事と社会を繋ぐ私たちの向き合い方を今一度見直したい。この本は、その機会を与えてくれる。

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    2020年08月02日
  • 他人をバカにしたがる男たち

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    他人と対峙する時に、
    仕事の取引で立場上「絶対に自分には逆らわない」
    と分かっている時。
    通常の生活においても関係性の観点から
    「絶対に自分には居丈高」に
    なってこないと分かっている時。

    そんな時に「上から目線」で取引先、駅員、
    店員などに怒鳴る人がいます。
    しかも最近増えているような気がします。

    そんな人たちがなぜ存在しているのか。なぜ生まれてくるのか。
    簡単に言ってしまうと、そういう人たちは「今の自分」しか見ていないから。
    どんな人だって最初はペーペーだった時代もあったはずなのに、
    そんなことは忘却の彼方で、今の自分と他者との関係性しか見ていないから。

    「俺にもそんな頃があったなあ」

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    2019年06月21日
  • 残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実

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    ■ジジイの定義
     変化を嫌い自分の保身だけを考え「会社のため」「君のため」と言いながら「自分のため」に手に入れた既得権益にしがみつく人々。年配の男性とは限らない。女性のジジイもいるし若者にもジジイはいる。そしておそらく誰もがジジイ的なものを心の奥底に秘めている。
    ・小ジジイ
     課長クラスに多いことから「課長文化」を形成する。大した業績も出しておらず"流れ"で昇進した人が多い。好きな言葉は「逆らわない」
    ・中ジジイ
     部長クラスに多いことから「部長文化」を形成する。同期の中でもエリート。この小さな"プライド"を大切にする。好きな言葉は「危険を冒さない」

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    2019年04月29日
  • 残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実

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    ネタバレ

    「うん、うん」「そう、そう」と納得する内容が盛りだくさんで、「なるほどそうなのか」という気付きもたくさん頂きました。
    著者が女性で、女性の立場に立った話でスタートしたので、女性の地位向上の流れなのかなぁと思いましたが、読み進めていくうちにそんなこと忘れて、引き込まれて行きました。
    「600万の黒字より、2億の赤字が評価される会社」「休暇を満喫し、愛を語らい、人生を楽しんでいるスペインやイタリアより、日本は生産性が低い」などの興味深い話や、初めて聞いた「ケア労働」という言葉、学びの多い本でした。

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    2019年01月02日
  • 面倒くさい女たち

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    ■「する」男と「いる」女
    ・男と女の一つだけの違い
    ・男性は他者と「する(do)」ことで,女性は「いる(be)」ことで「自分の存在」を確立している。

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    2018年11月17日
  • 残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実

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    覚えておきたいキーワード
    人生を邪魔しない職場
    Sence of Coherence SOC
    人生を通じて元気でいられるように作用する人間のポジティブな心理機能
    ライフキャリアレインボー
    家庭や社会もキャリアの一部
    心理的安全性

    第5章は近いうちにまた読みたい

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    2018年11月14日
  • 残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実

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    残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実。河合薫先生の著書。どのような職場やどのような組織でも似たような問題を抱えていて、似たような問題児がいる、それがよくわかります。所属している職場や組織に不平不満を感じている人におすすめです。私も不平不満があるけれど、この本を読んで気持ちがすっきりして楽になりました。

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    2018年06月16日
  • 話が伝わらなくて困ったときに読む本

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    ありがとう!スッキリしたー! 一気に読みました。
    ミリンダ&キャオルのくだりに泣かされ、うんうん頷きな​がら、最後は「心の傘」!
    新入社員さんから、管理職の方、はたまた役員さんまで、ビジネスマンのすべての層、それと自分の周りの友人にも是非読んで​もらいたい一冊です。

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    2012年04月24日
  • 「なりたい自分」に変わる9:1の法則―夢をかなえる魔法のメモ活用法

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    よかった。

    けどこれは、今の自分心境をズバっとついてくれたもの。
    みんながみんな感じる本ではないと。

    1割本気でやってれば人生楽しい。

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    2009年10月04日
  • 40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか - 中年以降のキャリア論 -

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    氷河期世代とはなんだったのか、を丁寧に振り返っている。
    社会情勢に加え、その世代の心情も踏まえて論じていて、当事者として納得感のある考察だった。
    こう言った世代の考察が、他の世代(ゆとり、Zなど)でもじっくりと客観的に論じられると、各世代間で理解が深まりそうだ。

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    2025年05月11日
  • コロナショックと昭和おじさん社会

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    初めて読む著者の本なので、タイトルから軽妙な社会論かと思いきや、いたって真面目に昭和からコロナ、令和に至るこの数十年の社会の変遷と問題点を考察した本だった。データ分析を元に、いかに社会の分断がすすみ、格差が拡大し、生きづらい国になっているかを概観している。特に真新しい論考はないのだが、分かりやすく解説してあるので、昨今の混沌とした政治情勢につながっている諸問題が再認識される。生産性という単一のモノサシで測るのをやめて、「人を豊かにするのは無駄な会話であり、無駄な時間であり、無駄な空間である」ことを心に留めて、「いつだって人を救うのは『人』だ」の精神で真に豊かな社会になっていけたらいいのに。

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    2025年02月22日