河合薫のレビュー一覧
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戦後の日本が絶頂期を迎えたのは1980年代。株価も土地もうなぎのぼり、メイドインジャパンは優れた製品の代名詞となった。国民の給料は上がり続け、マイホームを持ち、世帯を持ち、老後も年金でエンジョイ。
今じゃ考えられない「昭和」という時代があった。その時代の日本を引っ張ったエリートは引き続き、平成の時代でも陣頭指揮を取り続けた。
しかし、昭和頭の彼らは変化する社会に適切な対応を取れていない。成長し続けることのない現代社会での様々な問題、非正規社員、ワーキングプア、介護、ハラスメントなどに真剣な目を向けることはない。
一例をあげれば、経団連は「終身雇用」が今の時代には合わないと否定した。が、「 -
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役職定年後・定年後に喪失感、焦りを抱えて新しい環境に順応できない理由を、それまでの余熱が続き、それまでの価値観、慣習にどっぷりと塩漬けになっているためと、印象に残る言葉で説明をしています。出世という目標を失い、収入と地位が大きく低下し、仲間を失い、日常のルーティンも失う。熱を冷まして、塩を抜く必要があるので、新しい現実にアジャストするのは時間がかかると言うことでしょう。
孤独に陥らず幸せに生きていくためには、新たな目的を定めることが必要であり、それを「半径3メートル以内の人の幸せ」とすれば、良好な社会性を維持し、有意味感を得ることができる。人生における主要な価値が仕事だけの状態を離れて、仕 -
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心の奥底で思ってはいても、男性には絶対書けない本
です。
訴えられます。
「女の敵は女」とよく聞きます。
まさに女性であるがゆえに著者は「なんて面倒くさい人達
なのだろう」と声を大にして言えます。つまり言われた側
の敵も、また女なのです。
あ、でも「女は・・・」と性別でくくってはいけないです
ね。それはハラスメントです。男でも女でも「いるいる、
こういう面倒な人」と思って読めば、それはそれで楽しい
本です。
ただ性差の表現はあります。
男性は他者と「する(DO)」
女性は他者と「いる(BE)」ことで「自分の存在」を確立
している下りは納得しました。 -
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働くことに関連する様々な要素をコンパクトにまとめた良書。
色々な考え方を総花的にまとめているというよりも、筆者が自分の言葉で咀嚼して、簡易に語っているところに好感が持てた。
前半は、出世、上司にまつわる話。
出世する人が無能に見える訳、若いころに”職場の意味不明”と思っていたことを出世すると問題なくやりたがる
など、職場あるあるの構造が、シンプルに解き明かされる。
すごく腑に落ち、ある意味、目からうろこ状態。
自分も20年以上働いているけど、ここに書いてあるようなことを実体験として経験しながら、その仕組みに気付けていないということに、自らのニブさをひしひしと感じた。
後半は働くことに -
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面白かったけど、ジジイ化を防ぐための処方箋がちょっとしか書いてなかったから-1。
とりあえず、自分も油断してるとすぐジジイになると思うから、本当に気を付けたい。あいさつとか、バカにしてしないような人間にはなりたくないものです。
ジジイ化を防ぐLOVE4原則
【 L O V E 4原則 】 L … L i s t e n (聴く ) O … O v e r l o o k (全体を見つめる ) V … V o i c e (声をかける ) E … E x c u s e (赦す )または E n j o y (楽しむ )
あと気になってのがここ。
> 「シャ ーデンフロイデ 」とは