河合薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あと10年経過して過去を振り返った時、今年2020年という年は分岐点になったと誰もが思うことでしょう。緊急事態宣言は4月上旬に発令されて1か月ほどで解除されましたが、私が勤務する会社では2月下旬から在宅勤務が始まり、現在(2020.9)も継続しています。
それまで自分で電話会議を設定したことは殆どなく、最初の頃は手惑いましたが、そのような生活も一か月もすれば慣れてきて順応できた自分にも驚いています。
またこの本のタイトルにあるように、平成の世が過ぎて令和の時代になっても「昭和おじさん社会」が続いていたことを改めて感じさせられました。しかしこの時代も終わりを告げようとしています、娘たちの行動 -
Posted by ブクログ
「強い自己」とは「意志力(Grit)」
意思は「心」に宿りますが、意志力は「体」を動かし続ける原動力
いかなる困難に遭遇しても「動く」ことができる
動くことによって「選択する自由」が生まれる (p,170)
意志力は
・自己受容(自分を積極的に受け入れることができる)
・自律性(自分の行動や考え方を自己決定できる)
・人格的成長(自分の可能性を信じることができる)
・人生における目的(どんな人生を送りたいかはっきりしている)
・環境制御(どんな関係でもなんとかやっていけるという確信)
・積極的な他者関係(あたたかく信頼できる人間関係を築いているという確信)
これらを高め、逆境を乗り越えるエネ -
Posted by ブクログ
何だか自分の職場というか上層部が残念な感じなんだけど、何が残念な感じなんだろうと思い読んでみました。著者の河合さんは、昔ニュースステーションにお天気キャスターとして出演もしていた人らしく写真見たら、あ、この人かと思いました。今は健康社会学というものを専門にする研究者になっているとのこと。本書もどちらかというと、人々が健康にはたらける職場を作るにはどうすれば良いか、ということが著者の関心なんだと思います。本書ではまず、残念な職場がどうして出来あがってしまうのか、ということを、多くの研究結果を、河合さんが自身で行った多数のインタビューによる具体例を交えて紹介してくれます。研究者らしからぬかなりフラ
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Posted by ブクログ
キーワードはSOC、首尾一貫する力というところだろうか。本書を読んだ上で意訳すると「ま、しゃあないか」と次に歩き出す力というかな。他人をバカにするのは、自己評価と他者評価に絶対的な開きがあるから。そのバランスをとろうとして、他者をバカにし、安定を図ろうとする。そう書いてしまうと、なんか切ないな。そこで大切なのが「ま、しゃあないか」と納得する力。そういう力があってこそ、社会は活力を持つ。日本人が諸外国に比べて人を信じる傾向が少ないというのは、なかなか考えさせられた。自己評価と他者評価の乖離とか、内面のことであるようだけど、それが大きく社会を動かす力になるんだね。