あらすじ
駅やコンビニで暴言を吐く、上だけを見て仕事する、反論してこない人にだけ高圧的、相手の肩書き・学歴で態度が別人――こんな人、気になりませんか? 本書では、女性の中でも進む、現代人の「ジジイ化」に焦点を当て、健康社会学の視点から、わが国にはびこる「ジジイ」と「粘土層」の生態を分析。70歳現役社会で男女が輝くヒントを紹介します。
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Posted by ブクログ
他人と対峙する時に、
仕事の取引で立場上「絶対に自分には逆らわない」
と分かっている時。
通常の生活においても関係性の観点から
「絶対に自分には居丈高」に
なってこないと分かっている時。
そんな時に「上から目線」で取引先、駅員、
店員などに怒鳴る人がいます。
しかも最近増えているような気がします。
そんな人たちがなぜ存在しているのか。なぜ生まれてくるのか。
簡単に言ってしまうと、そういう人たちは「今の自分」しか見ていないから。
どんな人だって最初はペーペーだった時代もあったはずなのに、
そんなことは忘却の彼方で、今の自分と他者との関係性しか見ていないから。
「俺にもそんな頃があったなあ」と思えれば、他者に寛容になれるはず。
下積みを忘れたオヤジに送る一冊です。
Posted by ブクログ
これ、面白いです。この本を読んでからは仕事で応対する方がどんなことを言ってきても、心の中で職場で出来ない人なんだろうな…と思うことが出来て、そんなに腹が立たなくなりました。確かに大きな声でクレームつけている人ってスーツでビシッときめているおじさんとかが多いなと思うし、著者のいう「ジジイ」という言葉に置き換えるとすごくスッと納得できる人が多いです。是非、人と接する仕事に就いている人には読んでほしいです。
Posted by ブクログ
タイトルをキャッチーにしすぎた感があるが、とてもいい話だった。耳がいたい、時々こういう話を聞いて思い出さないといけない。
soc 首尾一貫感覚 人生のつじつまあわせができる力
が未だにピンときてないが、前の本では理解してたみたい、要再読
Posted by ブクログ
老害と肩書を重視し他人をバカにするジジイの心理が分かりやすく表現されており、とても楽しく軽快に読み進めることができました。
SOCに関しての記述が多く、SOCを高めていくのがジジイ化しないコツなのはわかりましたが、ジジイへの対処が明確に入ってこなかった。
河合薫さんの書籍はまた読んでみたいと思う
Posted by ブクログ
むやみに定年や加齢におびえたり
収入や地位の喪失を恐れるよりも
最後に充足した気持ちで人生を送るには
どう心構えるのか
という 面白いことを考察しています
今の自分が認められてないとか
今の自分の立ち位置にもやもやするなぁ
と思った時に読み返したい本です
Posted by ブクログ
いまの時代の閉塞感をよく表した本と思う。
会社へのしがみつきの為にのみ努力するひとが会社をダメにするというのはよくわかった。
ひとつ、一流会社と言うのが永遠に続くものではない、との視点からも考察があればさらによかったかな、と思います。
Posted by ブクログ
あるあるがたくさんありすぎて、めっちゃ頷きながら読んだ。
で、やっぱり大事なのは、「自分がどう見られているか」ではなくて、「自分がどうなりたいか、何をやりたいのか」に意識が向いてることだわね。
そして、周囲を信頼して協力関係を作っていけるような人は、SOCが高そうね。
キャリアを積んでる・積もうとしている女性は、この本に勇気もらうかも。
あと、「ジジイ」でないおじさん、おばさん達は、当たり前のことが書いてある、って思うのかな。
Posted by ブクログ
世の中が、社会が、考え方が変化していく。圧倒的な技術革新の影に隠れて。しかも、その振れ幅が大きく、想定を超えることが少なくない。このとき、どのように自分を守るのでしょうか? きっと、”守る”という意識そのものが時代遅れになっているのかもしれない。
自分の居場所。きっと、本書で語る「ジジイ」には、成功体験がその根本にあるような気がする。「こうするべき」「こうあるべき」…、と。そして、成功体験は単に時代の賜物、組織の賜物、日本の社会構造の賜物であることを忘れてしまったのかもしれない。彼らにも苦労した頃はあっただろうに。生まれてからずっと「ジジイ」ではなかったと思うし。
SOCの重要性を語る部分は少しややこしいかな。現状を自分が成長することで乗り越える、っていう理解でいいのでしょうか。獲得した「力」や「ノウハウ」を振り回して過ごすのではなく。
読者の対象が、上場企業の役員という「ジジイ」なのでしょうか。ピンとこない部分も多いけど、威張ってみても、指示してみても、きっと、社会に、若者に取り残されるのは、時間の問題なのに、と感じる。
Posted by ブクログ
SOC(首尾一貫感覚)がない輩がジジイ(女も含む)となることを説いた本。
単純に頭が良くても人がどう思うかという想像力が欠如しているようにも思える。
知らず知らずのうちにジジイとなっていることが心配になる。
Posted by ブクログ
SOC(sense of coherence)とは首尾一貫性の感覚、ひとことで言えば「ストレスにしなやかに対処して健康や生活を守り、立て直していく力」のことだという。そのSOCが弱い人ほど、他人をバカにする、異性をバカにするらしい。男も女もSOCを強くすることが必要とのことだが、著者の河合さんはそもそも自分はSOCが強いという前提のようだ。
Posted by ブクログ
本を読めば、タイトルの「男」は、男性と女性の両方が含まれてることがわかるが、タイトルだけではわからないのでイマイチ。まあ、中身的にも、男(ジジイ)に焦点を当てて、そんな女もいる、という視点なので大きくずれてはいないが。自分はこうならないようにという戒めにはなった。
Posted by ブクログ
キーワードはSOC、首尾一貫する力というところだろうか。本書を読んだ上で意訳すると「ま、しゃあないか」と次に歩き出す力というかな。他人をバカにするのは、自己評価と他者評価に絶対的な開きがあるから。そのバランスをとろうとして、他者をバカにし、安定を図ろうとする。そう書いてしまうと、なんか切ないな。そこで大切なのが「ま、しゃあないか」と納得する力。そういう力があってこそ、社会は活力を持つ。日本人が諸外国に比べて人を信じる傾向が少ないというのは、なかなか考えさせられた。自己評価と他者評価の乖離とか、内面のことであるようだけど、それが大きく社会を動かす力になるんだね。
Posted by ブクログ
よくある老害を取り上げた本著。内容は面白いが、結局のところはSOCと呼ばれる能力を身に着けること。他者との比較による自分の感情をどれだけコントロールできるのが大人ということか。