谷甲州のレビュー一覧

  • 日本沈没 第二部(上)

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    ネタバレ

    第二部 上巻
     小松さんではなく谷さんです。
      やっぱり違いますね。
      基本構想は小松さんとかいろいろな人と一緒に練ったようですが、書く人が違うとだいぶ印象が変わります。
      話の転換のさせ方とかがだいぶ違う感じ。

     事変から25年後
      場面はどんどん変わり、その後の日本の状況や”今”が描写されていきます。1部で出てきた人達も物語を紡いでいきます。

     中国、ロシア周辺での事変がこれからどるのか。
     これから日本はどちらに向かうのか。
     それから小野寺は出てくるのか?

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    2012年12月14日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    さまよえる日本人。 話の中でちょうど中国の領空海侵犯のシーンに差し掛かった時に、現実でも領空侵犯が起きてたから、やけに生々しく感じられた。

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    2012年12月14日
  • 覇者の戦塵1944 サイパン邀撃戦 上

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    重雷装艦大井、北上の翔竜による空中雷撃、航空巡洋艦大峰の40センチ砲による狙撃と、いつになく弾の飛び交う覇者の戦塵

    面白かった。で次巻はまた一年以上後なんだろうね

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    2012年10月04日
  • パンドラ1

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    あまりにも広範囲にわたりすぎていてジャンルが形容できない。(だからSF)
    鳥の生態系から以上環境とそれに対応する知性の変化がテーマかと思えば宇宙ステーションでの事故に飛ばされ、熱帯雨林における獣害にと知性の異常発達とあわせて何かに収束していく。
    規模がヤバイし纏め上げられるのか…?
    そして人類の滅亡へ…

    どういう結末を迎えるのか全く予想できない。

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    2011年10月08日
  • 天を越える旅人

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    ヒマラヤを舞台に、若きラマ僧が仏教の真理を求め旅をする。
    行き着く先は、未踏峰の山頂。果たして仏教の真理を見つけることができるのか。
    この作品、岳人に連載されていたそうですが、舞台はヒマラヤながら壮大なスケールで展開して行きます。

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    2011年06月26日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    地球規模で人類を考えるというにふさわしい物語。また、鳥飼首相、中田前首相のリーダーシップの素晴らしさは、東日本大震災対応で批判される現首相との対比がおもしろい。11.4.29

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    2011年04月29日
  • 星空の二人

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    シリアス6編+「馬鹿SF」2編。馬鹿SFの方も独特の宇宙が垣間見えて面白いと思うけれど、長期にわたる逃走・追跡劇を耐え抜いた宇宙船2機を描く「ガネッシュとバイラブ」が私は一番好み。

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    2011年03月04日
  • ジャンキー・ジャンクション

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    谷 甲州の山岳小説!
    ヒマラヤを舞台に繰り広げられる山の描写はさすがです。
    ジャンクション・ピークで起こる不思議な出来事がこの物語の重要な部分。

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    2010年11月20日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    軍事や外交、気象変化や難民の問題など、興味深いストーリーが続きます。上巻の、どどどそうするのよこんなにたくさんのピンチ!というハラハラ感が、下巻の3/4くらいまで解決しません。全てを語らないうちに話が終わるのはこの著者の特徴なのかもしれません。あと私自身の読解力不足とでもいいましょうか。だからきっと読書マスターの方なら「スッキリしたー!」と感じられたのかもしれませんが、わたしはちょっとモヤモヤが残ったので、第一部を読み返して補足してみようかと思います。しかし、エンディングだけは、唐突なストーリーのインフレを見たようで、納得できなかったです。

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    2010年06月21日
  • エミリーの記憶

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    スペースファンタジーではなくサイエンス・フィクションな方のSF。様々な時代・設定からなる短編集。

    どの作品も印象的。共通しているテーマは喪失感?
    誰かの死であったり、あるいは何かをなくしたり。そういったものが物語の根底にあるせいか、本を読んでいるのに何かを失う物悲しさが付きまとう。
    特に一話目の「逝きし者」の結末には強いインパクトがある。これが最初にあることで、本全体に引き込まれる。
    オススメの話は「逝きし者」「ぼくの街」、そして表題でもある「エミリーの記憶」

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    2015年04月10日
  • エリコ(上)

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    主人公は女性に性転換した娼婦。23世紀の日本(大阪)等を舞台に、陰謀に巻き込まれつつ、己が存在に苦悩する。ハードコア・トランスポルノ・バイオSFかなぁ?

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    2009年10月04日
  • エリコ(下)

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    主人公は女性に性転換した娼婦。23世紀の日本(大阪)等を舞台に、陰謀に巻き込まれつつ、己が存在に苦悩する。ハードコア・トランスポルノ・バイオSFかなぁ?

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    2009年10月04日
  • 遠き雪嶺(下)

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    上巻の序章で隊長が言った「今日のところは、引き返す。そして再挙をはかる」の実際の場面に近づいたときには、いよいよか!って期待したけれど、そこは谷甲州。サラッといってくれたね。無謀とも思えたこの登攀計画だが、日本の冬山で培った技術は十分通用している。問題は、財力とヒマラヤでの経験だとわかる。非常に熱くなるものがこみ上げ、涙がじわり。あっさり派の谷先生で涙するとは、ピュアな山岳ストーリーまたは青春だからでしょうか。

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    2009年10月14日
  • 遠き雪嶺(上)

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    昭和11年立教大学山岳部の一隊が日本人初のヒマラヤ峰の登頂をめざす。日本での厳冬期登攀を経験したもののアルパインは未経験。資金集めから躓き、数々の困難を抱えつつ出発する。欧米から数十年遅れをとっている日本の登山隊にヒマラヤの夢は叶うのか?谷甲州さんの山岳小説は大好きですが、このようにリアリティあふれる遠征計画も興味深いものでした。

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    2009年10月14日
  • ジャンキー・ジャンクション

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    大好きな山岳ストーリーを楽しく読めました。簡単な山でいいから登りたいな。谷甲州らしさである「精神乗り移りの術」が含まれていてミステリアスでありました。

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    2009年10月14日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    ネタバレ

    日本沈没から25年後の世界の話です。
    今回は地球規模の話で、もはやタイトルの日本沈没からは逸脱し過ぎてしまっている感があります。
    日本という国はなく、生き残った人たちはそれぞれの地へ移民していき、その中での日本人魂を発揮する話なのですが、国がない以上、マインドは住んでいる国の考えに侵食していきますし、日本人都合よく描かれてる感は否めませんでした。
    ただ、実際に今も地震や津波の問題を抱えている国に住んでいる以上、物語で起こり得る事は、本当に起こりそうだなと思い、自分事のように読むことができました。

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    2026年06月12日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    ネタバレ

    日本沈没から25年後の世界の話です。
    今回は地球規模の話で、もはやタイトルの日本沈没からは逸脱し過ぎてしまっている感があります。
    日本という国はなく、生き残った人たちはそれぞれの地へ移民していき、その中での日本人魂を発揮する話なのですが、国がない以上、マインドは住んでいる国の考えに侵食していきますし、日本人都合よく描かれてる感は否めませんでした。
    ただ、実際に今も地震や津波の問題を抱えている国に住んでいる以上、物語で起こり得る事は、本当に起こりそうだなと思い、自分事のように読むことができました。

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    2026年06月12日
  • 星を創る者たち

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    いつもSFは澤野弘之を聴きながら読むけれどこちらはどっちかと言うと“風の中のすーばるー、草原のぺがーさすー”がふさわしい。

    Alが出てきたあたりから俄然面白くなってくるが、作品ごとに発表時期の隔たりがあるからか。

    いやーまじ「プロジェクトX〜星を創る者たち」だ。

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    2025年10月27日
  • ジャンキー・ジャンクション

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    単なる山岳小説と思って読むと、面食らうような内容だった。
    発端の導入部は単にマックスという男の特徴を印象付けるためのエピソードだと思っていたが、作者は初めから「これは単なる山岳小説ではありませんよ」と警告を促していた事がわかる。

    主人公たちの行動を左右するのは実にスピリチュアルな現象である。
    主人公である日本人2人、筧井宏と加藤由紀は、イギリス人の2人、ジョージとデニスの「口寄せ」をし、登攀で訪れる悲劇を回避しようとするのだ。この小説はまさにこの非現実的な設定にノレるかノレないかに懸かっているといえる。

    私はどうだったかと云えば、微妙だとしかいえない。

    それはこういう現象を絵空事として簡単に否定できないからだ。

    私の想像の範疇を超えた話だからでもある。

    他の作家の山岳小説を読んだことがないので比較にならないが、谷氏の書く山岳小説は長編・短編含めてどこか宗教色が濃いものがあるのが特徴だと思う。

    今回扱っているのはシャーマニズムだが、これまでにも輪廻転生や因習、呪いなどがテーマになっている。

    それはこの作者が自ら世界の山々を登る登山家であることが大いに起因しているだろう。特にヒマラヤを題材にすることの多いこの作者が、ネパールやチベットの宗教色濃い習慣、考え方、しきたりに少なからぬ影響を受けているのは間違いない。

    そして前にも述べたが、彼自身、極限状態のときに神の配剤としか考えられない事象を経験したのではないだろうか?
    だからこういう作品を何の迷いもなく書けるのだと思う。

    迫力の登山シーン(特に唾棄すべき男にあえて唾を吐かなかったのが、貴重な水分を無駄にしたくないという描写には非常にリアリティを感じた)と超自然的現象である「口寄せ」、そして予知視、もしくは幻視。現実と非現実が渾然となったこの作品。一見アンバランスに思えるが、地球上で最も宇宙に近く、酸素の薄い場所においては何があっても不思議ではないという作者からのメッセージなのかもしれない。

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    2025年09月30日
  • エリコ(下)

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    (上巻の感想からの続き)
    この物語において一番意表を突かれたのは主人公エリコ、その人だ。男から性転換した娼婦という設定ならば、通常は美人でありながら腕っぷしも立つ、そう田中芳樹氏のシリーズキャラクター、薬師寺涼子のようなイメージを抱いていたが、谷氏はあえて逆を行った。
    北沢慧人という男でありながら女性として生きる道を選んだエリコは、虐げられていたひ弱な過去と、どこか自分が普通とは違う違和感に対して正直に向き合った結果であり、女性となり、類い稀なる美貌と絶妙なプロポーションを持ちながらも、逆に元男ということで美女に対して引け目を感じるようになっているのだった。

    なるほど、そういえばそうなのかも知れない。男として劣っている事を認め、女性になる事を決意したエリコはいわば、逃避者なのだ。そして見た目も心も女でありながらも、やはり女ではないことに時折気付かされ、心を痛める。その痛めた心を癒す拠り所は男勝りの腕力を誇る女性、胡蝶蘭の豊満な胸の中に抱かれるその時なのだ。これこそエリコの不完全さを表している。女性でありながらも女性の母性を求める、このアンバランスさはどうだろうか。

    谷氏はあえてエリコを強いキャラクターとして描いていない。元男でありながらも華奢なその体はあらゆる敵から自分の身を守る術を知らない。胡蝶蘭、愛甲ヨハネ、シャオチン、棚橋らの助けがなければ全然苦難を乗越えられないのだ。

    しかし、物語の終盤、エリコは自分が完全に女性になった事に気づく事で強さを得る。それは正に「母は強し」ともいうべき、精神的強さだ。
    男が完全に男を捨て去った時に強くなる。本書はエリコにこういう設定を持ってきたことが非常に特徴的なのである。

    そして物語の後半に現れる巨敵、弘田という政治家。極端な選民主義者であり、他者を自分の野望を達成するための道具としてしか見ない男―家族までもだ!―。その男が唱えるスローガンに美しい日本人を目指すというのがあり、非常によく似た人がいることに気付き、苦笑した。
    1999年に書かれた本書において谷氏はこういう政治家が約10年後に出てくることを予想していたかのようだ。

    最後に、本書に出てくる「クラヴィウス事例」なる設定について。
    端的に述べれば、月面都市に移住した各国の子供たちの中で突出した才能を発揮し、リーダーシップと執るのが日本人だというのがこの事例の内容だが、これはなかなかに面白い。過去の歴史と現在の世界を振り返れば、世界に散らばり、成功しているのはユダヤ人と華僑と云われる中国人であるのだが、ここで敢えて谷氏は月面で力を発揮するのは日本人とした。
    私はこの設定を読んだ時に、ある話を思い出した。日本人というのは西から流れて最後に極東の地に辿り着く事が出来た民族だから強いのだという説があるそうだ。山岳登山家でもある谷氏がたびたび極限状態に陥ったときに垣間見た日本人の粘りとか強さなどもこの設定には反映されているのかもしれない。

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    2025年04月22日