谷甲州のレビュー一覧

  • 蒼穹の軌道爆撃隊

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    電子版で読んだ。ハスミ大佐の強烈な個性と素晴らしい腕がとても面白かった。軌道についての知識があればさらに楽しめたと思う。

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    2011年05月30日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    第一部の日本脱出後の日本人って、その後どうなったんだろう・・・と思っていたので、第二部が出ていることを知ってすぐ買いました。それにしても33年ぶりって。相変わらずの迫ってくるような設定と文章力で、またもや酸素不足に陥りました。発生する問題は現在おこっているものと通じるものがあり、余計に引きこまれます。上巻を読み終わって、あれもこれも問題だらけで、どうやって解決するのよ!という思いを抱えて下巻に取りかかりました。

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    2010年06月21日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    第二部も怖い。

    第一部は、もともと「日本漂流」という題で、沈没後の世界まで描くつもりだったのに、出版社がもう待てないということで、「沈没」になったらしい。

    第二部は「漂流」についても書かれているが、さらに大きな事件が起こる。

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    2009年10月04日
  • 天を越える旅人

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    谷甲州の傑作(だと、思う)。チベットの少年僧ミグマが自分の前世をめぐる遥かな過去を探るたびに出る。そして、ついにミグマはチベット仏教の曼荼羅図を手がかりに、時間と空間、物質とエネルギーを巡る宇宙物理学の世界を解き明かす。なんてこったい!曼荼羅と相対性理論が繋がっちまった。でも、確かに曼荼羅図はフラクタルなんだよね。仏教も宇宙物理も根源にあるものはイコールなのかもしれないと、このちっこい脳みそで思った一冊。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    1973年に発表され、社会現象ともなった小松左京(1931~2011年)氏の『日本沈没』の続編で、2006年に小松左京氏と谷甲州(1951年~)氏の共著(執筆は谷氏)として刊行された。「続」ではなく「第二部」とされているのは、小松氏にはもともと、難民となって世界中に散っていった日本人の行く末を描く第二部の構想があったためで、小松氏と氏を慕う若手SF作家(谷氏や森下一仁氏)を中心に執筆プロジェクトが立ち上げられ、老齢であった小松氏の代わりに谷氏が執筆を担当したものである。
    舞台は、日本が沈没した25年後の世界で、日本人は、ニューギニアやカザフスタンなど世界各地に散らばり、難民として様々なコミュニ

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    2025年07月16日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    1973年に発表され、社会現象ともなった小松左京(1931~2011年)氏の『日本沈没』の続編で、2006年に小松左京氏と谷甲州(1951年~)氏の共著(執筆は谷氏)として刊行された。「続」ではなく「第二部」とされているのは、小松氏にはもともと、難民となって世界中に散っていった日本人の行く末を描く第二部の構想があったためで、小松氏と氏を慕う若手SF作家(谷氏や森下一仁氏)を中心に執筆プロジェクトが立ち上げられ、老齢であった小松氏の代わりに谷氏が執筆を担当したものである。
    舞台は、日本が沈没した25年後の世界で、日本人は、ニューギニアやカザフスタンなど世界各地に散らばり、難民として様々なコミュニ

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    2025年07月16日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    小説としては、小松左京特有のペダントリーがないので第一部より読みやすいかな。第一部の登場人物も出てきます。

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    2022年11月28日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    日本列島の沈没は、序章にすぎなかった…。地球寒冷化…今実際に問題になっているのは温暖化だけれども視点が変わっていて興味深く読めました。日本で手掛けた地球シュミレーターが最悪の異変を示し、大きな外交問題にも発展する。2部の上巻は、スケールの大きな内容だけれど興奮するほどの感覚は味わえませんでしたが、下巻は違いました!引きこまれるように読めました。ラストがちょっと納得いかない感はありますし、第2部より前作のほうが好きだなぁ…という思いはありますが、読み終えましたの充足感はかなりありました!

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    2022年08月17日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    1 前編の「日本沈没」は、小松左京氏の著作です。日本列島が海底に沈むという、奇想天外な物語です。発刊当時は、大ベストセラーとなり、日本推理作家賞などを受賞しました。地球物理学の解説が盛り込まれ、修士論文に値すると高評価もあったそうです。
    2 第二部上では、国土を失った日本人達が、世界各地に散らばって、地域住民と問題を起こしながらも、懸命に生きようという生き様が描かれています。この第二部では、日本沈没は、次なる災害の前触れにすぎず、地球が寒冷化し、北半球の中緯度地帯以北が氷結してしまいます。生き残った人類は僅かな土地でいき続けなければならなくなります。
    3 本書の中から、気になった箇所を意

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    2021年06月21日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    1 本書は、小松左京氏の「日本沈没」の続編です。日本沈没では、日本列島が四国を皮切りに次々と海底に沈みます。犠牲者は、2,000~3,000万人で、約8,000万人が国外に脱出し、世界各地へと散りばりました。ここから第二部が始まります。
    この第二部上は、日本が滅亡した後に、生き残った人達が流浪の民となって各地で生き延びようとする物語です。
    2 本書で、気になった箇所を、意見を加えて、2点書きます。
    (1)パブアニューギニアでは、日本人は順調に暮らします。しかし、「この国の住民と日本人入植者の格差は大きくなっていくばかりです。日本人ばかりが豊かになって、パブアニューギニア人の恨みを買うことに

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    2022年01月22日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    作者は、本来、日本国土をなくした日本人を描きたかったみたいだが、日本を沈めるのに手間がかかって…なので、こっちがメインなのかな?
    日本沈没後、25年が経ち、世界各地に散らばって生きる日本人。
    日本人のアイデンティティは?国土復活?など悩ましい問題が続々。
    これを読むと、まず、ユダヤ人を思い浮かべるけど、日本人として国土再興が良いのか、華僑の人達のように、各地に散らばって、溶け込みながら、日本人のアイデンティティを残すかは考えさせられるな。
    地球上に土地ないから、再興するなら、空へか…

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    2020年08月24日
  • ヤマケイ文庫 白き嶺の男

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    京都旅行中に恵文社の山岳文庫コーナーで発見。
    新田次郎好きなので即購入。
    もうひとりの加藤、加藤武郎を軸にストーリーが展開。
    白き嶺の男、沢の音、ラッセル、アタック、頂稜。
    舞台も、八ヶ岳から、北アルプス、そしてヒマラヤへ。

    これ、長編で読みたいな…。再編希望。

    七ツ針 山岳ホラー は個人的には別で読みたかったですが、全編を通して楽しかったです。

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    2020年03月04日
  • 航空宇宙軍史・完全版二 火星鉄道一九/巡洋艦サラマンダー

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    ネタバレ

    第一次外惑星動乱で、戦争が勃発してから終戦までが描かれる。宇宙での戦艦による戦闘シーンはリアル過ぎて派手さがない。でも緊張感は伝わり、読者も静かに興奮する。地球から木星までの広大な宇宙空間では、敵と邂逅するにも軌道計算をし、推進材(燃料)の心配をしながら、加速、慣性航法、減速をしながら戦う。計算に間違いがあれば、敵と相対することなく死を迎える過酷なものだ。その緊張感がリアルであり、読みどころである。

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    2019年11月27日
  • 航空宇宙軍史・完全版一 カリスト―開戦前夜―/タナトス戦闘団

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    木星の衛星であるカリストやガニメデ、土星の衛星であるタイタンを中心とする外惑星連合が地球と月の航空宇宙軍に対し開戦準備をしている。そして「第一次外惑星動乱」へと突き進む。前半はそこに至るまでの政治の駆け引き、後半はミクロな視点になってタナトス戦闘団の活躍を描く。

    惑星の軌道が頭に浮かんでくるほど宇宙の描写がSFしている。ハードSFなので物理現象に現実味があり、それがリアリティさを増している。派手なドンパチではないが、キリキリとするほどの政治的駆け引きの描写で手に汗握る。後半の冒険小説のような「タナトス戦闘団」でもキリキリする緊張感を味わえる。

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    2019年10月01日
  • 工作艦間宮の戦争 新・航空宇宙軍史

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    すごく作風を変えた?!航空宇宙軍史。
    情景の切り取り方はもうほとんどスナップ写真。あとは読者が想像しろということか。それはそれで報道写真的でいいのだけれど、これでストーリーをどのように語っていくか興味深い。

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    2019年02月19日
  • 工作艦間宮の戦争 新・航空宇宙軍史

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    #日本SF読者クラブ 航空宇宙軍史の新シリーズ。戦争に組み込まれていく人間たちを描く。人間が戦争というシステムのパーツになっていくように感じた。人間ドラマではなく、「戦争」ドラマといってよい。前シリーズより無機質感が増した。

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    2018年12月26日
  • 航空宇宙軍史・完全版一 カリスト―開戦前夜―/タナトス戦闘団

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    これはなかなか面白い長編SF物語です。まだ最初の一巻なのですが、2週間以上かかってしまいました。出てくるのは今のところ太陽系内に移住した人類なのですが、戦争をしちゃうんですよね。、

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    2018年10月13日
  • ヤマケイ文庫 白き嶺の男

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    谷甲州さんの山小説はホントにピンとくる。加藤文太郎への共感度が似てるからなのか。解説も熱意が伝わる良い文章だった。

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    2018年09月24日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    第二部は日本列島が沈没してから25年後の物語。国土は消失しても国は存在しているという話。地球規模の気候変動と、地球規模の事案を取り扱う場合、国民、あるいは地球人はどのような目線で活動しなければならないのか?小松左京とそのチームが来るべき真のボーダーレス社会における人類のありようを問うた作品に仕上がっている。

    タイトルから本書を手に取ると、どうしても国土やマントル、マグマ、といった地殻変動方面の目線になってしまう。これは日本が地震や火山、津波に強い関心を持っているからしょうがないことではある。しかし本書が見据える視点は地球規模の地殻変動や気候変動をトリガーにした地球人としての振る舞いについて目

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    2018年04月14日
  • エリコ(下)

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    クローンが入り乱れ、日本人の遺伝子改良にまつわる謀略が明らかになっていくなか、舞台は月へ。
    上巻ほどのバイオレンスとエロスはやや鳴りをひそめる。
    そのかわりというか、寺尾医師と小青の恋、寺尾医師の妻への愛情、愛甲ヨハネの思わぬ無法者化、エリコが実感しつつある愛甲への恋心などなど、下巻はロマンスの色合いが濃い。
    それはそれで、一種、上方の心中ものを見ているみたいで面白い。

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    2017年06月23日