西澤保彦のレビュー一覧

  • マリオネット・エンジン

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    西澤保彦のSFと言われたらそりゃあ期待するよ!
    期待するなって方が無理ってもんでしょ!

    と、思いながら読み始め…

    …撃沈しました。


    もしかしてもう旬が過ぎてしまったのではないかという気持ちがじわじわと。

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    2009年12月27日
  • スコッチ・ゲーム

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    反則的な犯行動機にまったく推理できずに、これは無いでしょとあきれる部分もあった。
    ただ西澤保彦自身がもつ人の捉えかたはなんとも独特で悲観的ですきである。「精神論的に被害者は加害者である」のくだりは確かに、とうならされる。哲学的な要素が良い。本筋のミステリーの方はちょっと設定が現実的でなく確率論的に無理じゃないかなーと駄目だしをしたい。

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    2009年12月03日
  • 夏の夜会

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    同級生の結婚式に出席するために戻ってきた地元。
    そこで再会した、昔の友人達。
    当然始まる昔話…は、妙な方向へどんどんと流れていき
    ついには記憶を甦らせる破目に。

    人間の脳はコンピューター以上に優れているそうで
    確実に生まれてから今までを記憶しているそうです。
    ただ、それをどこに仕舞い込んだか分からないので
    記憶が勝手に作られたり、奥底に入り込んで
    何かきっかけがないと思い出せないらしい…と
    昔聞いた事があります。

    まさにそんな話です。
    すっかりと忘れていた過去に、憶え間違いをしていた過去。
    自分の憶えている過去とまったく違う過去を告げる人物。
    一体過去には何があって、どうしてすっかり忘れ去

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    2009年11月26日
  • 複製症候群

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    ある日壁が現れた。
    それを触ると、触った『生き物』の複製ができあがる。
    オリジナルとコピーとが遭遇した、その閉ざされた空間で起こった殺人。
    犯人は一体誰で、何が起こったというのか。

    1号2号と出てくる自分。
    もしもこんなものが出てきたら冗談ではないですね。
    自分を知っているだけに、まったく御せない自信だけはあります!w

    しかしこの状態でこういう殺人事件というのは…。
    ある意味読みやすかったです、想像通りな感じで。
    面白かった、というよりは、人間って恐ろしい! と
    思える内容ですね。
    ぷちっとこないよう、常日頃気をつけましょう。

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    2009年11月20日
  • スコッチ・ゲーム

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    以前読んだ「七回死んだ男」が面白くて面白くて、今回もそんな感じの話を期待して読んでいたものの…。最後迄読んで、此れがさりげにシリーズ物である事に気づいて少しがっかりでした。
    どうせならシリーズは最初の事件から読みたいじゃん。

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    2009年11月20日
  • 完全無欠の名探偵

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    白鹿毛グループの総帥・白鹿毛源衛門は、高知に行って帰って来ない孫娘を溺愛していた。
    なんとか、孫娘のりんを東京の自宅に戻って来ないかと悩む日々が続いていた。
    源衛門は、運転手兼秘書の黒鶴に相談する。
    黒鶴が、提案したのは一人の男を高知のりんの就職先に潜入させる事を提案する。
    源衛門は、その男に会いその特殊な能力を実体験する。
    その男の名は、山吹みはる。
    警備員をしてる巨漢の男だった。
    人々は、彼が短い相槌を打つだけで、勝手に記憶の糸を手繰り隠された真相へと導かれる。

    山吹みはるは、りんの住む高知へと旅立つ。
    みはると接していく人々は、自分の中で燻っていた謎の真相にたどり着く

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    2009年10月11日
  • ストレート・チェイサー

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    舞台は外国。
    一体どこの国なのか、というのはまったく関係なしです。

    読みきった感想を言うならば「騙された」の一言で終了します。
    そう言われれば、やたらに奇妙な事があったりしたな…と。
    それ以前に、きれいさっぱり文章に騙されました。
    いつもの事と言えばいつもの事(笑)

    最後にがっくりと方を落とす事は確かかと思われます。

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    2009年10月07日
  • マリオネット・エンジン

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    マリオネット・エンジン読んだ。なんか全体的にものすごくグロテスクなSFホラーでした。よくも悪くも西澤節全開。虫捕りが一番、ミステリでないといいながらいつもの西澤さんでした。仮説のオンパレード

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    2009年10月04日
  • 夏の夜会

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    2007/1/31購入 未読 ずっと探していて買えなかった本

    2009/9/18〜9/19

    久しぶりの西澤作品。
    小学校の同級生の結婚式で30年ぶりに集まった5人の同級生。二次会場で昔起こった殺人事件に話が及ぶ。被害者は彼らの担任であった。会話を重ねていくうち、自分達の記憶に違和感を感じる彼らであったが。果たして真相は?
     人の記憶のあいまいさに着目した作品。面白い試みであるが、なぜに登場人物達にこんな難読苗字をつけるのだろう。出てくるたびに詰まってしまう。

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    2009年10月07日
  • 仔羊たちの聖夜

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    【通称タックこと匡千暁、ボアン先輩こと辺見祐輔、タカチこと高瀬千帆―。キャンパス三人組が初めて顔を突き合わせた一年前のクリスマスイヴ。彼らはその日、女性の転落死を目の当たりにしてしまう。遺書、そして動機も見当たらずに自殺と結論づけられたこの事件の一年後、とあるきっかけから転落死した女性の身元をたどることになった彼らが知ったのは、五年前にも同じビルから不可解な転落死があったということ。二つの事件には関連はあるのか?そして今また、新たな事件が…。】


    シリーズものの第3弾。
    前作よりも随分と読みやすかった。ただ単に前作が私の好きなタイプではなかったというだけかもしれないけど。
    クールビューティー

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    2010年09月08日
  • マリオネット・エンジン

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    短編集で、題名になっている作品は一番最後。
    SFというか、独特の世界になっているせいで少し分かりづらかったですが
    これはこれで面白いかと。

    一番最初の話が、一番怖かったです。
    身近にあるもの、なので、一番想像力が働きますし
    あまりに摂取するとこうなるのか…という未来も。
    ここまでは摂取できないかと想いますがw

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    2009年10月07日
  • 仔羊たちの聖夜

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    【大学4年の春】

    (タカチタックシリーズ)
    イヴに起こる3つの事件。
    タカチを事件解決に駆りださせる「ナニ」か。
    タカチにとってタックの存在って…いったい何?
    外見的にはお世辞にも釣り合ってるとはいえないけれどw、
    なにかあるのでしょうね。
    これは読者が汲み取るべきなんだろうけど、
    私は事件だけでなくタカチの心の中をもう少し形(文書)として表して欲しかった。

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    2009年10月04日
  • 夢幻巡礼 神麻嗣子の超能力事件簿

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    シリーズ第4弾なのですが、いつものメンバーは出ず…
    刑事さんだけは出てる…と言っていいのでしょうか?
    刑事の部下が主人公となっています。

    いつも超能力がからんできますが、今回もからんではいます。
    が、こういうのはありですか! と言いたくなるような
    そんなからみになってます。
    でも意味は分かるな〜という感じです。

    現実問題として、これをしようとしてるのがいたら
    ちょっと怖いです。
    何を考えてそこまでしたいのか…という。
    一種狂喜でしょうか?

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    2009年10月07日
  • マリオネット・エンジン

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    ホラー、SF系を集めた短編集。作者にしては珍しい?
    表題作が一番好きかな。説明が少ないのでちょっと読むのに時間かかったけど。

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    2009年10月07日
  • 方舟(はこぶね)は冬の国へ

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    変則的なシチュエーション・ミステリーかと思いきや...
    中盤辺りから様子が変わりストーリーは大きく展開する。

    宗教的な意味合いを持たせながらも表面上は
    ラブストーリーという構造は充分に面白い。
    主人公2人の過去エピソードなどがラブストーリー
    として読ませる要因として、実に効果的。

    苦手だった超能力ネタなのにここまで
    惹きつけられた秀作。

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    2009年10月07日
  • ナイフが町に降ってくる

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    謎を見つけてしまうと、時間を止めてしまう『少年』と
    それに巻き込まれてしまった少女。
    『少年』が謎に思ったのは、すれ違いざまに倒れた男について。

    止まった街中で、ナイフで次々と刺された人を発見する2人。
    どう考えても同時期に刺されたとしか思えない人達に
    謎がどんどんと深まって、犯人が誰なのか分からないという状態。
    一体犯人は誰なのか、どういう事なのか。

    まさか…と思って読んでいましたが
    半分ほど予想的中。
    そう来ますか! という犯人でした。
    ある意味分かりやすい??

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    2009年10月07日
  • 夢幻巡礼 神麻嗣子の超能力事件簿

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    朝、電話のベルが鳴り響いていた。仕方なく警察官の奈蔵渉は、その電話を取ったのだが電話の相手は、十年前に突然居なくなった流からだった。そして、別荘に来てくれと・・・。奈蔵は、能解警部に連絡を取って別荘へ向かう。

    十年前・・・T高原の別荘で起きた事件。当時大学生だった奈蔵は、沓水さやか・流(ながれ)兄弟と柊元奈緒美・由美姉妹とT高原の別荘に来てた。ここで、沓水さやかと柊元奈緒美が殺されて、沓水流が行方不明になったのだ・・・。

    奈蔵は、事件を通して当時の心境・過去の出来事を思い出す。小学生だった頃の沓水さやかとの出来事・・・。実の母親との関係・出来事・・・。自己の狂気を冷徹に見つめながら、連

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    2009年10月07日
  • 方舟(はこぶね)は冬の国へ

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    すごく突飛な設定で、いったいどういう話になるのかと思いましたが着地点にはびっくりしました。これはSFになるのでしょうか…。切ないラストだな…未来はどうなるんだろう。気になる気になる。

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    2009年12月31日
  • 謎亭論処 匠千暁の事件簿

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    呑むほどに酔うほどに冴える酩酊推理!
    女子高の正門前に車を停め、夜の職員室に戻った辺見祐輔(へんみゆうすけ)は憧(あこが)れの美人教師の不審な挙動を垣間(かいま)見た。その直後、机上の答案用紙が、さらに車までがなくなった。ところが二つとも翌朝までに戻されていた。誰が、何のために? 辺見の親友であり、酒に酔うほど冴(さ)え渡る酩酊(めいてい)探偵・匠千暁(たくみちあき)に相談すると……。続発する奇妙な事件を、屈指の酒量で解く本格推理の快感!

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    2010年05月24日
  • 方舟(はこぶね)は冬の国へ

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    お伽話のようなタイトルに惹かれて購入。
    積ん読だったのですが、気になっていたので読んでみました。

    ありえない設定に慣れるまで少し時間がかかりましたが。
    分量の割に文章が軽めですごく読みやすかったです。

    ただ、最後の収束の仕方は無理矢理のような気がしないでもありません。
    いろいろな伏線もうまく繋がっているのかいないのか。

    家族愛がテーマのSFファンタジーといったところでしょうか。
    晴れた日曜日には悪くない1冊でした。

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    2009年10月07日