西澤保彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同級生の結婚式に出席するために戻ってきた地元。
そこで再会した、昔の友人達。
当然始まる昔話…は、妙な方向へどんどんと流れていき
ついには記憶を甦らせる破目に。
人間の脳はコンピューター以上に優れているそうで
確実に生まれてから今までを記憶しているそうです。
ただ、それをどこに仕舞い込んだか分からないので
記憶が勝手に作られたり、奥底に入り込んで
何かきっかけがないと思い出せないらしい…と
昔聞いた事があります。
まさにそんな話です。
すっかりと忘れていた過去に、憶え間違いをしていた過去。
自分の憶えている過去とまったく違う過去を告げる人物。
一体過去には何があって、どうしてすっかり忘れ去 -
Posted by ブクログ
白鹿毛グループの総帥・白鹿毛源衛門は、高知に行って帰って来ない孫娘を溺愛していた。
なんとか、孫娘のりんを東京の自宅に戻って来ないかと悩む日々が続いていた。
源衛門は、運転手兼秘書の黒鶴に相談する。
黒鶴が、提案したのは一人の男を高知のりんの就職先に潜入させる事を提案する。
源衛門は、その男に会いその特殊な能力を実体験する。
その男の名は、山吹みはる。
警備員をしてる巨漢の男だった。
人々は、彼が短い相槌を打つだけで、勝手に記憶の糸を手繰り隠された真相へと導かれる。
山吹みはるは、りんの住む高知へと旅立つ。
みはると接していく人々は、自分の中で燻っていた謎の真相にたどり着く -
Posted by ブクログ
【通称タックこと匡千暁、ボアン先輩こと辺見祐輔、タカチこと高瀬千帆―。キャンパス三人組が初めて顔を突き合わせた一年前のクリスマスイヴ。彼らはその日、女性の転落死を目の当たりにしてしまう。遺書、そして動機も見当たらずに自殺と結論づけられたこの事件の一年後、とあるきっかけから転落死した女性の身元をたどることになった彼らが知ったのは、五年前にも同じビルから不可解な転落死があったということ。二つの事件には関連はあるのか?そして今また、新たな事件が…。】
シリーズものの第3弾。
前作よりも随分と読みやすかった。ただ単に前作が私の好きなタイプではなかったというだけかもしれないけど。
クールビューティー -
Posted by ブクログ
朝、電話のベルが鳴り響いていた。仕方なく警察官の奈蔵渉は、その電話を取ったのだが電話の相手は、十年前に突然居なくなった流からだった。そして、別荘に来てくれと・・・。奈蔵は、能解警部に連絡を取って別荘へ向かう。
十年前・・・T高原の別荘で起きた事件。当時大学生だった奈蔵は、沓水さやか・流(ながれ)兄弟と柊元奈緒美・由美姉妹とT高原の別荘に来てた。ここで、沓水さやかと柊元奈緒美が殺されて、沓水流が行方不明になったのだ・・・。
奈蔵は、事件を通して当時の心境・過去の出来事を思い出す。小学生だった頃の沓水さやかとの出来事・・・。実の母親との関係・出来事・・・。自己の狂気を冷徹に見つめながら、連