西澤保彦のレビュー一覧

  • 収穫祭(下)

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    西澤保彦の猟奇的側面が惜しみなく書かれた一冊。ミステリとしての仕掛けはあるが、ある種の復讐譚として読んだ。個人的には、仕掛けは面白かったが、もうちょっと猟奇的な部分は抑えてほしかったかな。嫌いじゃないんですけど。

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    2010年10月29日
  • 収穫祭(下)

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    上巻の後半で読書のスタンスを変更していたため
    スムースに読み進められた。

    全体を通すとカンチの転落振りがちょっぴり残念だった。

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    2010年11月24日
  • 収穫祭(上)

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    1章の終わり方~2章にかけての展開が唐突で、
    「???」ってなりながら読み進んだ。

    想定以上にちょっと無茶をするタイプの小説だったのか、
    と読書のスタンスを変更しつつ下巻へ。

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    2010年10月14日
  • 死者は黄泉が得る

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    ふたつの話が交差しつつ進んでいくのですが
    さっぱり前後の話がどこで交わるのか…。
    片方は女性だらけ、片方は学友の集まり。
    学友は繋がっていくけれど、女性だけの方は…はて??

    と思っていたら、最後の最後にこんな状態とは。
    すごいというよりも、脳内大混乱です。
    きっちりと相関図でも書いていけば
    もうちょっと分かるかも?
    混乱せずに読めば、それほど分からない内容でもないですがw

    しかし最後、間違えるってどういう事ですか、とか
    ちょっと突っ込みたいです。
    仮にも顔知ってるんじゃないんですか?
    もう記憶混乱してるんでしょうか?
    むしろ死体…お疲れ様です、とも。

    で、結局この屋敷…というか機械。

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    2010年09月29日
  • 黒の貴婦人

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    シリーズものでありながら複数の版元にまたがり、さらに短編では時系列が前後する特殊なシリーズ。
    タックとタカチの恋の行方や互いの支えあいがこのシリーズの見所の一つだが、先までいってもそれには決まった形は存在していない。
    それをわかって読むとちょっとばかし長編を読むときに残念な気持ちにもなる。

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    2010年09月13日
  • 殺意の集う夜

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    最初の感想と言われれば、やはりあの主人公の友達です。
    こんな友人いらね~というのがくると思います。
    が、よく計算して動いてるな、という関心もあります。

    最後の最後では、がっくりくると言いましょうか
    完全にきれいさっぱりだまされました。
    さすが文章。
    さすがミステリー。

    殺した憶えのない友人を殺したのは、一体誰なのか。
    その人物に自分の罪もおっかぶせようと
    必死に考えを巡らしていくのが
    人間追い詰められたらすごいな、と。
    むしろまぁ、色々な意味でこれほどの偶然もないかと。

    むしろ最後の一文により、すべてが分かったというか
    という事は…という、別の驚きも出てきます。
    それを踏まえて振り返れば

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    2010年09月30日
  • 夏の夜会

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    地元で小学校時代の同級生と飲み、話すうちに忘れていた殺人事件について思い出していく話。

    記憶も想像も同じで曖昧、脳内で再構築される虚構、という説に反論はしませんが、それにしても登場人物たちの記憶の頼りなさはすごい笑。
    話が転々とするのはおもしろいです。でもあんまり意外性ないとこに落ち着いたのがちょと残念。
    相変わらず登場人物の苗字は覚えにくいですが、読みやすいです。

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    2010年08月01日
  • スコッチ・ゲーム

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    「スコッチ」が中盤まで登場せず、なぜこのタイトル?と思っていましたが、やっと出てきた。スコッチ一気飲みはかなりきついでしょうね。

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    2010年07月27日
  • ファンタズム

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    職場の飲み会にて、ふと確信した事。
    それが人を殺さなければ、という事。

    というわけで(?)さくさくっと殺してます。
    しかしどうやって殺しているのか、というミステリーなのか
    それとも不思議話なのか…それすらミステリー(笑)
    どっちなんだろう、と読み進めれば、落ち込む方向で
    裏切ってくれる最後でした。

    面白かった、というより、読み進められた、という感じはありますが
    この最後にはちょっとがっくりと。
    色々説明がなされてはいませんが、多分刑事が一番正しいのでしょう。

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    2010年09月30日
  • ソフトタッチ・オペレーション 神麻嗣子の超能力事件簿

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    別にチョーモインものでなくても良かったんじゃ…という気がした。巻末の水玉さんの困惑に納得。伏線はってたこれから先の話が気になってるから、早くすすんだ話を知りたい。ソフトタッチという言葉の意味は興味深かった

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    2010年06月14日
  • スコッチ・ゲーム

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    全体的には好きなんだけど、なんでタカチがルームメイトの女子と恋人になったかが最後までよくわからなかった。魅力がわからんというか…

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    2010年06月14日
  • こぼれおちる刻の汀

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    SFパートとミステリパート。融合したようで、ちょっと未消化な感じが。まぁ、元々別々の短編を組み合わせたんだから仕方ないか。それを考えると、見事に融合しているとも言えるなぁ。そのまま3作並べて、連作短編でも良かった気もします。

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    2010年06月14日
  • ナイフが町に降ってくる

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    表紙にすでに危険信号は現れていた。

    そう、あたしは西澤作品が大好きなんだけど、反面タカチとかボアン先輩とかの、ぬるめの学生シリーズが苦手なのだ。

    やはりこの作品も主人公?が女子高生。
    ロジックはしっかり組み立っているのだがなんとなく、ゆるい。
    女子高生だからなのか先生へのラブ心が延々書いてあったりいたずら書きをしてみたり‥

    なんか緊張感が。

    しかもこのユルいシーンが作品に深みを与えて‥ということも別にない。
    なので、大好きな西澤作品ではあるが、がっかり評価で★3つ。

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    2010年06月03日
  • こぼれおちる刻の汀

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    全てはただあとがきの通りつなぎ合わせなのかなと・・・色々設定混じりすぎて設定過多のような。
    どうも独立した話をなんとかくっつけた感があって読後感はいまいちだった。

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    2010年05月27日
  • スコッチ・ゲーム

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    「依存」に比べると小粒であることは否めず。
    この話もタカチの依存の話であって、ある種壮大な序章という予感を、「依存」の後に読むと感じる。

    何年か前に「子羊たちの聖夜」を読んでいたのだが、これでやっと話がまとまったというわけだ。
    すっきりはしたが、「依存」が良かっただけに物足りない。

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    2010年07月02日
  • 謎亭論処 匠千暁の事件簿

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    匠千暁シリーズ。短編集。

    時系列は繋がってはいないけれども、タックとタカチの関係の変化が垣間見れて楽しい。

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    2010年03月13日
  • ストレート・チェイサー

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    冒頭の意味ありげな会話から始まり、三重交換殺人計画、密室殺人、繰り返される不可解な事件などなど、一気に読み通す魅力があった。
    会話が中心で、テンポ良く物語が進んでいくのも手伝って、楽しみながらすいすい読める。
    さすが舞台をアメリカに置いただけはある。

    ……と、いう全てが仕掛けだということが分かったときはビックリ。
    趣向自体はすでに他の作品で読んでたけど、なるほどこのように料理するかと。
    西澤らしさも見られて、十分に楽しめた。

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    2010年03月09日
  • マリオネット・エンジン

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    ネタバレ

    「スナッチ」を読んで以来、苦手視して手を出していなかった著者の短編集。

    これが、なかなかに面白い。
    表題作と「虫とり」は小難しくて、読み流してしまったものの、その他の作品は魅力的だと思った。
    特に「家の中」が良かった。ラストのオチも好き。「シュガー・エンドレス」は別の意味合いで何やら恐ろしいものがあったな・・・。

    余談。あとがきに笑った。

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    2014年12月14日
  • 完全無欠の名探偵

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    可愛い孫のために送り込まれた、どうやっても毒にも薬にもならなさそうな男。
    それが巻き起こす…というか、起きてる話、ですね。

    高知に着くまで、ついてからも続いていく人からの話。
    世間はせまい、と言いましょうか、すごい確率といいましょうか。
    小説ですから、で終わらせるには、本が分厚すぎます。
    むしろこうなってこうなるのか…という
    別の楽しみがちょっとあったりw

    最後の落ちがすごいです。
    三段階使用(笑)
    しかし、物語の狭間狭間に出てくる人物の謎も解決できましたが
    その説明をしてくれた人の謎が!!w
    これはもう、そんなものだとしておいた方がいいですね…。

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    2010年01月29日
  • 殺意の集う夜

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    ネタバレ

    事件の経過と主人公の真実に絶句した。お茶を口に含んでいたら間違いなく本が水浸しになっていただろうくらいには。

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    2011年07月21日