泡坂妻夫のレビュー一覧

  • 妖女のねむり

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    米澤穂信さんが、影響を受けた本として紹介していたので読んでみた。導入の部分にだけ、『断章』と共通点があるが、全体的な構成などでは直接似たようなところはないように思う。後はネタバレ                                                                                        前世ネタでかなりひっぱるのだが、正統派のミステリーとして、超常現象はみな、現実的で合理的な回答があたえられる。それで腑に落ちる感はなかなかのものなので、ミステリー好きにうけるのはわかる気がする。それなりに楽しめた。

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    2011年09月25日
  • 亜智一郎の恐慌

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    亜愛一郎シリーズの番外編。
    ご先祖様である、亜智一郎が主役。
    シリーズの登場人物のご先祖も多数登場している。

    亜愛一郎シリーズのように、限られた人数の中での事件と謎解きが、非常に読みやすく楽しい。
    江戸時代の地理や時代風俗も、自然な形で本文に組み込まれている。
    そして、虚実織り交ぜて描かれる歴史との係わり合い。

    ただし、そのおかげで謎と解決が、多少小粒になりすぎた感があるかな。
    もっと、変なロジック、逆説を見たかったのだけど。

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    2010年01月23日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻

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     引退した奇術師の曾我佳城の最終巻。

     著者が20年掛けて完結させたということだけど、おそらく最初からこのラストになるようにしていたんだろうな、と思う。

     ただなんともあわただしくて残念。
     佳城は男性から見ると魅力的な女性なんだろうか。

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    2010年01月14日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻

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     引退した奇術師、曾我佳城が名探偵の短編集。
     解説にもあるとおり、佳城に欠点が無く、影が薄い気がする。

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    2010年01月14日
  • 毒薬の輪舞

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    これがまた、好みの設定でおもしろかった。キャラも立っているし、毒薬に対する
    作者のなみなみならぬ興味ゆえのうんちくが、読んでいてニヤニヤできる。
    「精神病棟」「毒薬」「殺人事件」このみっつは鉄壁でしょう。表紙の絵が大時代だが、
    刑事もおっさんでたいへんよろしい。

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    2009年10月04日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻

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    泡坂妻夫。奇術師にして紋章上絵師そして推理作家。三つの貌を持つ作者だからこそできた奇術ミステリの金字塔。奇術を愛する曾我佳城の夢は、古今東西の奇術道具を揃えたマジシャン達の集う殿堂づくり。魔術城落成の大舞台に佳城は、前代未聞の大トリックを仕掛けていた!その正体が明かされる「戯の巻」。

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    2009年10月07日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻

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    曾我佳城(そがかじょう)。若くして引退した美貌の奇術師。
    華麗なる舞台は今も奇術ファンの語り草である。もう1つの貌は名探偵。
    弾丸受止め術が自慢の奇術師がパートナーを撃ち殺してしまった。
    舞台に注目する観客の前で弾や銃を掏(す)り替えた者は誰か。佳城は真相を見抜けるか?
    ――など究極の奇術トリック満載の<秘の巻>。

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    2009年10月07日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻

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    泡坂妻夫。奇術師にして紋章上絵師そして推理作家。
    三つの貌を持つ作者だからこそできた奇術ミステリの金字塔。奇術を愛する曾我佳城の夢は、
    古今東西の奇術道具を揃えたマジシャン達の集う殿堂づくり。魔術城落成の大舞台に佳城は、
    前代未聞の大トリックを仕掛けていた! その正体が明かされる「戯の巻」

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    2009年10月04日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻

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    奇術ミステリの最高峰
    タネも仕掛けもございます。

    曾我佳城(そがかじょう)。若くして引退した美貌の奇術師。
    華麗なる舞台は今も奇術ファンの語り草である。もう1つの貌は名探偵。

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    2009年10月04日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻

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     マジシャンぢゃなくて、『奇術』とゆぅ言葉を使っているところが良いです。短編集。一応上巻。1話1話、大変読みやすくなっております。著者が奇術師だけあって、こんな発想…そして、こんな奇術が!見たいなカンヂです。

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    2009年10月04日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻

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    「小説現代」に約20年間にわたって連載された
    曾我佳城シリーズの集大成。
    「秘の巻」「戯の巻」の上下2冊という大分量だが、短編集なので意外に気軽に読める。
    ドラマ「TRICK」の自称・天才奇術師山田との最大の差は、主人公の曾我佳城が大人の女性としての魅力が満載な点。
    あれじゃあ、弟子の串目匡一少年が幻惑されていくのもしょうがないよねぇ、という感じ。
    各話の鍵となるトリックも、さすがはマジシャンでもあった作者の
    本領発揮といったところか。
    初期のころの短編は独立したエピソードだが、後期になると連作の様相に。最後の一編で終幕となっているので、残念ながら新作は期待できそうもないが、番外編の形でなんと

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    2009年10月04日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻

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    「小説現代」に約20年間にわたって連載された
    曾我佳城シリーズの集大成。
    「秘の巻」「戯の巻」の上下2冊という大分量だが、短編集なので意外に気軽に読める。
    ドラマ「TRICK」の自称・天才奇術師山田との最大の差は、主人公の曾我佳城が大人の女性としての魅力が満載な点。
    あれじゃあ、弟子の串目匡一少年が幻惑されていくのもしょうがないよねぇ、という感じ。
    各話の鍵となるトリックも、さすがはマジシャンでもあった作者の
    本領発揮といったところか。
    初期のころの短編は独立したエピソードだが、後期になると連作の様相に。最後の一編で終幕となっているので、残念ながら新作は期待できそうもないが、番外編の形でなんと

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    2009年10月04日
  • 蚊取湖殺人事件

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    短編集なので話自体に厚みはないが、シンプルであっさりな仕上がりなのでさくさく読める。バラエティに富んだ一冊だが、それぞれに要点を押さえてあるのはさすが。

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    2009年10月04日
  • 亜愛一郎の狼狽

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    泡坂妻夫の最初期の短編集。雑誌『幻影城』新人賞佳作入選の「DL2号機事件」を含む。これまで読んだ彼の作品の完成度の高さと比べると、習作という印象から免れ得ない。トリックはアリバイ、密室、足跡等ヴァリエイションに富むが、奇をてらいすぎている感じがしてしまい、物語全体にとけ込んでいない。物語ごとに異なる登場人物、場所の設定がよく書けているだけにもったいない。

    ただ探偵役、主人公の亜(あ)は頼りなく、恐がりで運動オンチというキャラは好印象が残る。亜をイメージしたらしい角川文庫の表紙絵、デザインはひどいものだが。

    亜のその後の活動も気になるが、泡坂さん自身の作家としての成長ぶりを後追いしてみたいが

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    2009年10月04日