泡坂妻夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「小説現代」に約20年間にわたって連載された
曾我佳城シリーズの集大成。
「秘の巻」「戯の巻」の上下2冊という大分量だが、短編集なので意外に気軽に読める。
ドラマ「TRICK」の自称・天才奇術師山田との最大の差は、主人公の曾我佳城が大人の女性としての魅力が満載な点。
あれじゃあ、弟子の串目匡一少年が幻惑されていくのもしょうがないよねぇ、という感じ。
各話の鍵となるトリックも、さすがはマジシャンでもあった作者の
本領発揮といったところか。
初期のころの短編は独立したエピソードだが、後期になると連作の様相に。最後の一編で終幕となっているので、残念ながら新作は期待できそうもないが、番外編の形でなんと -
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「小説現代」に約20年間にわたって連載された
曾我佳城シリーズの集大成。
「秘の巻」「戯の巻」の上下2冊という大分量だが、短編集なので意外に気軽に読める。
ドラマ「TRICK」の自称・天才奇術師山田との最大の差は、主人公の曾我佳城が大人の女性としての魅力が満載な点。
あれじゃあ、弟子の串目匡一少年が幻惑されていくのもしょうがないよねぇ、という感じ。
各話の鍵となるトリックも、さすがはマジシャンでもあった作者の
本領発揮といったところか。
初期のころの短編は独立したエピソードだが、後期になると連作の様相に。最後の一編で終幕となっているので、残念ながら新作は期待できそうもないが、番外編の形でなんと -
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泡坂妻夫の最初期の短編集。雑誌『幻影城』新人賞佳作入選の「DL2号機事件」を含む。これまで読んだ彼の作品の完成度の高さと比べると、習作という印象から免れ得ない。トリックはアリバイ、密室、足跡等ヴァリエイションに富むが、奇をてらいすぎている感じがしてしまい、物語全体にとけ込んでいない。物語ごとに異なる登場人物、場所の設定がよく書けているだけにもったいない。
ただ探偵役、主人公の亜(あ)は頼りなく、恐がりで運動オンチというキャラは好印象が残る。亜をイメージしたらしい角川文庫の表紙絵、デザインはひどいものだが。
亜のその後の活動も気になるが、泡坂さん自身の作家としての成長ぶりを後追いしてみたいが